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私のために生きる

一昨日、失恋した。


何度目だろう。


恋愛体質である私も、好きな人を失うという事実に慣れることはない。


大好きだった。


離れてしまうのが切なくて、

もう相手は私を好きでない事実が悲しくて、

1人になるのは寂しくて。


もともとは1人だったのに、気づいたら彼がいる生活が当たり前だった。


当たり前がどれだけ幸せかを、こういう時に改めて実感させる。


私は、いつも決まって 守りたくなるような男を選んでいる。

浮気体質だったり、不器用だったり、過去に人には言いがたい経歴があったり。

それでも憎めない、なぜだろう。


子どもっぽくて無邪気

感情的ですこし怒りっぽい

愛情表現が苦手で不器用

でも、思いやりはある人。


きっと、そんな彼を支えられるのはわたしだけなんだなあ

だなんて錯覚をし始める。


あの感覚が、母性が、私の恋愛。


でも気づいたら、彼中心の生活になる。

そうなれば、彼に依存するのも近くない。

彼を縛り付けることはしなくとも、私の心が乱れ始める。

インターネットを駆使して、彼が今何をしているか把握したくなってしまう。

彼の一言を深く捉えすぎて、毎日のように涙を流しては彼を困らせる。


ああ、私でも分かる。

彼を困らせてばかりで、迷惑しかかけていないんだって。


依存してはこれまで、と言ったかのように、疲れ果てて彼は去って行く。

「おちびは悪くないんだ、もうしんどいんだ」と言う電話。


ああ、このセリフ 何回、聴いたかな。


そしてまた、復縁を求めてくる。

疲れた時に手放しては後悔するらしい。


「こんなに俺のために尽くしてくれた女はこの先もいない」


そっか。

じゃあ、彼のために、今回こそ ちゃんとお別れできるようにするよ。


彼を困らせないように。

彼が前向きになれるように。


それから、彼のことを考えるのはもう辞める。

彼へのおせっかいが、私を狂わせた。


私を見つめ直して、私に向き合う。



私の人生。 私のために生きる。



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