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ボケ老人【作成の裏側】

こちらでは小説作成の裏側について解説しています。ネタバレなので、まずは『1分』本編をご覧いただけますと幸いです。

まだショートショート『ボケ老人』を読んでいない方は是非ご覧ください

作成時利用したchatGPT はこちらor一番下へ

今日は祖父が米寿を迎えまして、そのお祝いをしたところから起案したお話です。ボケたからといって人生が無くなったわけでもないし、本人からしたらボケられて幸せだったりするかもしれないから、そんな悲観することは無いよね。という前向きな意見を元に少し、SFチックにしてみました。

因みに今回、「ボケ老人」というコンプライアンス上危ないワードをタイトルにしたのですが、祖母のいう「わたしゃ、もうボケ老人だから」というギャグが個人的に好きで採用してます。(祖母は毎日新聞読むくらいにはめちゃくちゃしっかりしてます(笑))

年をとっても”今”がしっかり生きられるようになりたいなと思いますね。

以上裏側でした。『ニヤッ』となった方は💛とフォローおねがいします!
では、次のショートショートをお楽しみください♪


【GPTsのやり取り】

65歳のN氏は記憶が無かった。日常生活には困らないがどこで働いていたか、友達がいたか記憶が全く無く、アパートに一人で住んでいた。 幸いにも口座には潤沢なお金はあり、生活には困らなかった。 しかし、自分が何者なのか知りたい。そこでN氏は記憶を辿るために探偵をやとったり、催眠術を試したりと様々な行動をする。しかし分からない。 5年も過ぎた頃、怪しい男が来て『記憶の返済に来ました!』なんとN氏は自分の記憶を担保お金を借りてたという。 N氏はお金をかき集めて、記憶を返してもらう。だが、その記憶は壮絶なものだった。とてもではないがいいものではない… N氏は記憶を担保にもう1回お金を借りることにした 有料老人ホームの一部屋にて元気に過ごすN氏。過去の記憶がまったくないがどうにも探る気はならない。記憶など忘れたほうが気楽という道もある。

ChatGPT:

65歳のN氏は、目が覚めたとき、自分の名前以外何も思い出せなかった。部屋には自分の持ち物が揃っているが、それらが自分のものであるという実感がまったくない。アパートの一室、他には誰もいない。カレンダーの日付を確認し、自分が何者なのかを探り始めた。

不思議なことに、銀行口座には潤沢なお金が入っており、日常生活に困ることはなかった。しかし、それでも自分の過去が何一つ思い出せないことに苛立ちを感じていた。どこで働いていたのか、友人はいたのか、家族はどこにいるのか――そうした疑問は次第にN氏の頭を締め付けていった。

記憶を取り戻したいという切望に駆られたN氏は、手段を選ばなかった。まず、名の知れた探偵を雇い、過去を調査してもらうことにした。探偵はN氏の住民票や古い書類、そしてかつての交友関係を調べたが、手掛かりはほとんどなかった。N氏の過去はまるで霧に包まれているようだった。

次に、N氏は催眠術師を訪ねた。深いトランス状態に誘導され、潜在意識に眠る記憶を引き出そうとしたが、これもまた失敗に終わった。記憶の扉は固く閉ざされ、まるで何者かが意図的にそれを封じたかのようだった。

そんな試行錯誤を繰り返すこと5年、N氏はついに諦めかけていた。毎日同じような日々が過ぎていく中で、自分が何者なのか知ることの意味さえ分からなくなりかけていた。

そんなある日、玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、怪しげな男が立っていた。男はスーツを着ており、見た目は普通だが、その目にはどこか冷たい光が宿っていた。

「記憶の返済に参りました」

N氏は混乱した。「返済?どういうことだ?」

男はにやりと笑い、N氏に契約書を見せた。そこには、自分の記憶を担保にお金を借りるという契約が明記されていた。N氏はまったく記憶がないが、確かに自分の署名がそこにあった。

「あなたは過去の記憶を担保に多額の金を借りた。その期限が来たんですよ。返済していただければ、記憶をお返しします」

N氏は困惑しつつも、すぐに銀行口座を確認し、男に要求された額を支払った。男は満足そうに頷き、一枚のUSBメモリを手渡した。

「これがあなたの記憶です。お好きな時にどうぞ」

N氏はそれを手に、しばらくその場に立ち尽くした。好奇心と恐怖が交錯し、どうするべきか悩んだが、結局、意を決してそれをパソコンに差し込んだ。

瞬間、頭の中に電流が走るような感覚が広がり、途切れ途切れの映像が次々と蘇ってきた。N氏は驚愕した。彼の記憶は、過去の苦しみや痛み、裏切りに満ちていた。事業の失敗、愛する者の死、そして自らの手で犯した罪……。それらはすべて、彼の精神を蝕むには十分すぎるものであった。

「こんなものを……取り戻すんじゃなかった」

N氏は絶望し、再びその記憶を消し去りたくなった。そこで、彼は再び例の怪しげな男を訪ねた。

「もう一度……記憶を担保に金を借りたい。すべての記憶を、再び消し去りたい」

男は薄く笑い、N氏の要求をあっさりと受け入れた。再びN氏は記憶を失い、今度は老人ホームの一室で新たな生活を始めることになった。

静かな朝、N氏は庭に咲く花を見つめながら、幸せそうに微笑んでいた。過去の記憶など何もないが、心は穏やかだった。彼は今、何も知らないという自由を謳歌していたのだ。

「記憶なんて、忘れた方が楽だ」

そしてN氏は、再び何も知らないままの平穏な日々を送ることに満足していた。

あなた:

完璧!

ChatGPT:

ありがとうございます!喜んでいただけて嬉しいです。またいつでも、別の物語をお楽しみください。何か他にも書いてほしいアイデアがあれば、ぜひ教えてくださいね。

あなた:

最後、記憶を再度忘れたN氏が老人ホームでぼけた老人として扱われるシーンを看護師目線で書いて

ChatGPT:

老人ホームの朝は、いつも穏やかに始まる。鳥のさえずりが窓の外から聞こえ、柔らかな光が部屋の中に差し込む。看護師の佐藤は、今日もルーティンの仕事をこなしていた。彼女の担当には、新しく入居した老人がいた。名前はN氏。だが、N氏が自分の名前すら覚えているかどうかは怪しいところだった。

「Nさん、おはようございます。朝食の時間ですよ」

佐藤は優しく声をかけながら、ベッドの脇に寄り添った。N氏はゆっくりと目を開け、ぼんやりと天井を見つめていた。彼の目には焦点が合っていない。どこか遠いところを見ているようだった。

「おはよう、佐藤さん……だっけ?」

N氏は少し笑みを浮かべたが、その表情には不確かさが滲んでいた。佐藤は微笑み返しながら、彼の手を取り、車椅子に移動する手助けをした。彼の体はかつての力強さを失い、痩せ細っていたが、どこか安心感が漂っていた。

「今日は何をする日だったかしらねえ……」

N氏はぼんやりと呟いた。佐藤はその言葉に一瞬だけ心を痛めたが、すぐに表情を整えた。

「今日は日向ぼっこをしましょうか。外はとても気持ちの良い天気ですから」

N氏は軽く頷いた。まるで小さな子供のように、何も考えずに従ってくれる。その姿に、佐藤は少し切なさを感じつつも、毎日繰り返されるこの日常が、彼にとって最も安らかな時間であることを理解していた。

食堂では他の入居者たちが朝食を取っていた。佐藤はN氏をテーブルに案内し、スプーンを手渡したが、N氏は手を震わせてうまく持つことができなかった。佐藤は優しく介助しながら、彼に食事をさせた。

「Nさん、今日は何か覚えていることがありますか?」

何気なく問いかけたが、N氏は首を振っただけだった。彼の記憶はすべて霧の中に消え去っていた。そして、その霧の中には、何も思い出したくない過去が眠っているのだろうと、佐藤は何となく感じ取っていた。

「そうですね、覚えていなくても大丈夫ですよ。今が一番大事ですから」

佐藤は励ますように言い、N氏の手をそっと握った。彼は安心したように、再び微笑んだ。何も知らない今、この瞬間だけがN氏にとっての現実だった。

一日が過ぎ、夜が訪れる頃、佐藤は再びN氏の部屋を訪れた。N氏はベッドに横たわり、静かに息をしていた。その顔には何の苦悩もない。佐藤はブランケットをかけ直し、N氏の額にそっと手を置いた。

「おやすみなさい、Nさん」

N氏はかすかにうなずいたが、すぐに深い眠りに落ちた。彼は何も覚えていない。過去も、苦しみも、罪も。そして、その無垢な状態が、彼にとっての最高の救いであると、佐藤は思わざるを得なかった。

明日もまた、N氏は何も覚えていないまま、穏やかな一日を過ごすだろう。佐藤は部屋を後にしながら、彼の静かな微笑みを思い浮かべた。過去を忘れた老人は、ここでようやく真の平和を手に入れたのかもしれない。彼の人生に何があったのかを知る者はもう誰もいない。そしてそれが、N氏にとって何よりも幸せなことなのだろう。

あなた:

もう少し短く

ChatGPT:

老人ホームの朝、看護師の佐藤はN氏の部屋を訪れた。彼は記憶をすべて失っており、自分の名前さえもあやふやだった。

「Nさん、おはようございます。今日は日向ぼっこでもしましょうか?」

佐藤が声をかけると、N氏はぼんやりと微笑み、首を軽く縦に振った。彼は食事の介助を受け、何も覚えていない様子だったが、その表情には安堵が見えた。

夜、佐藤は再びN氏の部屋を訪れ、彼が静かに眠るのを確認した。何も知らない無垢な状態で、彼はようやく平和な日々を手に入れたのだ。佐藤はその姿を見つめ、静かに部屋を後にした。

あなた:

第三者目線で書ける?

ChatGPT:

老人ホームの一室で、N氏は静かに日々を過ごしていた。彼は65歳で、記憶をすべて失っていた。名前すらも曖昧で、自分が何者であったかを全く知らない。看護師の佐藤は、毎朝彼の部屋を訪れては優しく声をかけていた。

「おはようございます、Nさん。今日はいい天気ですよ。外で日向ぼっこしましょうか?」

N氏はぼんやりと微笑み、うなずいた。彼の目はどこか遠くを見つめており、過去も未来もない、ただ今この瞬間だけを生きているかのようだった。

食堂では佐藤が介助しながらN氏に食事を取らせていた。手が震え、スプーンさえも持てない彼にとって、この毎日の繰り返しが唯一の安らぎだった。

夜、佐藤はN氏の部屋を再び訪れ、彼が静かに眠る姿を確認した。彼はすべてを忘れたが、その表情には不思議な平和が漂っていた。過去を捨て、何も知らないまま、N氏はようやく安らぎを手に入れたのだと、佐藤は思った。

部屋を後にする佐藤の背中を、夜の静寂が優しく包んでいた。

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