一日一句【菜根譚】#27 『貪念一絲・万劫不復』貪欲のコントロールは永遠のテーマ
貪念一絲(たんねんいっし)
「貪念」とは、私欲や欲望のことであり、「一絲」とは「一本の糸」という意味です。つまり、「貪念一絲」とは、「わずかな貪欲でも、大きな禍をもたらす」という意味です。
万劫不復(ばんごうふふく)
「万劫」は、仏教用語で「極めて長い時間」という意味です。一劫(いちごう)とは、世界が生まれてから滅びるまでの時間を意味します。したがって、「万劫不復」は「未来永劫、元どおりにはならない」という意味になります。
貪念は、人を理性から逸脱させ、道徳や法律に反する行動に走らせます。貪欲な人は、自分の利益のために他人の利益を犠牲にし、時には他人を傷つけることもできます。
貪念は、人の心を腐敗させ、堕落させます。貪欲な人は、剛毅さ、知恵、慈悲、純潔さを失い、品行が低劣な人になります。
古人は、貪念を人生最大の禍害と考えていました。そのため、貪欲ではないことを宝と考え、貪欲でなければ一生安泰であると信じていました。
現代社会においても、貪念は人類を悩ませる大きな問題です。貪欲は、腐敗、犯罪、戦争などの社会問題の原因となっています。そのため、私たちは貪念に警戒し、自分の貪欲を抑制し、清廉自律した人になることが大切です。
「貪念一絲・万劫不復」という言葉は、貪念の危険性を改めて認識させてくれる言葉です。私たち一人ひとりが、貪欲を抑制し、幸福で幸せな人生を送れるようにしましょう。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
道徳心を高める。善念を心に持つことで、貪欲の誘惑に抵抗することができます。
自制力を養う。欲望をコントロールする方法を学び、欲望に支配されないようにします。
ポジティブなものに触れる。本を読んだり、考えたりするなど、自分を清醒な状態に保ちます。
また、貪欲を抑制するためには、以下のようなことにも気をつけることが大切です。
私たち一人ひとりが、貪欲を抑制し、幸福で幸せな人生を送れるようにしましょう。
一日一句【菜根譚】#28『良薬苦口、忠言逆耳』天敵がいないと、強くならない。つらいことがあるから、たのしいことがある。
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