朝の散歩。はだしとマザーツリー。
ゆるゆるなマガジン以外にも一週間毎日noteを書くぞ~の2日目。
。。。。
いつもと違うコースを朝の散歩していて初めての小さな公園を見つけた。
朝まで降っていた雨のせいか土の上が泡立ったようになっていて、
妙にはだしになって感触を確かめてみたくなった。
SNSで、はだしの素晴らしさを発信している知人がいて、
大人になってから、はだしで歩くなんて一人でいるときはあまりなかった気がして、やってみたかった。
拭くものも、洗い流す水もなくてためらって、
まぁ、適当に払って靴下をえぇいと履けばよいかと、脱いだ。
泡だった土の上はまだひんやりとしていて、
少しじゃりっとしていて気持ちよかった。
はだしになってみたら、すぐそばでなんらかの甲虫があおむけに死んでいるのに気が付いた。
数歩先にその公園のシンボルのような木があって近づいた。
大きくもなく小さすぎもない木の幹にはいっぱい苔がついていた。
この間、マザーツリーという言葉を聞いていた。「自分の木」みたいなものを決めるんだと聞いてなんだかいいなと思っていた。この木がいいんじゃないかと思った。
触れてみたら苔がふかっとしっとりとしていて、
その時、木から水が少し落ちてきた。
何かのサインかな、と感じた。おっけーだよと言ってくれたのかな。
苔には少しだけ花みたいに出っ張っている個所もあった。
少し離れてみてみると、根に近い方にも枝がでていて、いろんなところで思考錯誤している自分みたいだと感じた。
大きくもなく、どちらかと言えば小さいのだけど、幹の太さとか、存在感があるように思えてやっぱり自分みたいだと感じた。
少し離れて太陽礼拝もやってみようとしたけれど、
服がびろーんと下についてしまうのと、膝をくっつけて汚れるのがいやなのと、
蚊が脛を襲ってくるのでやめた。見つけて叩いたけど、足首を刺された。
木の絵を描こうと思った。
靴を履いてまだ濡れているベンチに座るのは、隙間や下から何か出てくるようで、そんなことすらどきどきした。
すぐそばの地面に生きているのか死んでいるのかわからないてんとうむしがいた。黒に赤星。
絵を描き始めると、少しだけぷっくりした中年の男性が来た。
思わず「どうぞ」と言った。
男性は反対側のベンチ(木のすぐそば)の方に行った。
絵を描いてて、気にしちゃうかなと思いながら、木を描きながら目の端でとらえていた。
「どうぞ」と言ったけど、たぶん、あちらが常連さんだよなぁ、と思ったら少し可笑しくなった。
男性はすぐに縄跳びを取り出して二十飛びを始めた。
だんだん木に夢中になってきたころ、男性は去っていった。
なんとなく挨拶をしてくれたかもしれないが、絵に気をとられて気が付かなかった。
蚊が気になってきた。
おじいさんがやってきて、覗いてすぐに去っていった。
ちょっと申し訳ないような気がしたけど、気にしないことにした。
蚊よけにストールを帽子の上からかぶっていたが、だんだんイライラしてきて、絵は今度にしようと思った。
そのときは虫よけをしてこよう。
帰り道にすれ違った女性が2人ほど不審な顔をしていた。
なんだろうと思ったらストールを頭からかぶりっぱなしだった。
ちょっと恥ずかしいのと、自分、おもしろいなぁと思いながら帰った。
おしまい。
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