こども食堂のつくりかた 3
こんばんは、けいです。
前回のブログで、こども食堂が「コミュニティ型」と「ケア型」に分かれるというお話を途中までしました。
今日はその続きで、ケア型について書きます。
「ケア型」と呼ばれるこども食堂は、
なにか一定の条件を満たしている子育て家庭向けに、
クローズド*な支援をメインの活動としているこども食堂です。
条件とは何かというと、例えば
ひとり親のご家庭
児童扶養手当を受給しているご家庭
生活保護を受けている・生活に困窮しているご家庭
子どもが多いご家庭(多子世帯)
介護と子育てを両方同時にしているご家庭(ヤングケアラー)
発達に心配のあるお子さんがいるご家庭
学校に通えていないお子さんがいるご家庭
虐待等の問題を抱えているご家庭
などです。
ざっと読んだだけでもお察しいただけたかと思いますが
「誰でも来られる」こども食堂よりも支援の必要度が高く、
時に緊急支援や公的機関との密な連携が求められることもあります。
そのため運営側にはソーシャルワーカーなどの有資格者や、児童福祉関係の実務経験者がいることも多いです。
*クローズドというのは、そのご家庭の家族構成や経済状況を証明する書類を提出するなどして利用者登録をした人のみが利用でき、こども食堂の会場も利用者にしか知らされないような仕組みのことです。
こうしたケア型のこども食堂を開きたいと考えている方は、
上記の内容(利用条件)を考えながら
それぞれのご家庭まるごと支援するのか、
親御さんだけ・もしくはお子さんだけを実際の利用者として設定するのか
お子さんだけの場合、学年や性別/ジェンダー(LGBTQ)などは限定するのか
などなど、別のことで
様々な角度から「誰に向けた活動とするのか」を設定できます。
筆者の私が運営しているのはケア型ではないこども食堂なので
あまり詳しくないのですが、
ケア型食堂を開設したい・利用したい方は一度直接問い合わせてみると
よいかと思います。
こども食堂の運営者から
「本当に支援を必要としている人に届いているのかわからない」という
悩みがちらほら聞こえてくるのですが、
「誰でも来られる」こども食堂として開いているところは
一度はその点で悩んでしまうかなと思います。
ケア型の食堂だとその悩みはない分、
確実に支援を求められている状態で始めるので
運営側の都合で活動を休んだり辞めたりすることが難しいです。
そういったことを踏まえて、それでも始めたい方は
やってみるとよいかと思います。
この辺についての私の考えはまた別のブログで綴ろうと思います。
今日はケア型こども食堂についてのお話でした。
”こども食堂をもっと身近に”
けい
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