英検に関する古い書物を見て考えたこと(後半)

前半のラストでなんで驚いたかというと、実は結構、英検を受けるに当たってこういう感じに勉強すればいいのではないかといった感じのこまごまとした提案が書いてあったから。

実際、受験のための勉強法という項目に、学校、通信教育、独学といった感じにこういった感じに勉強したらいいのではないか?という提案が書いてあるのが驚いた・・・いやっ、だって、ここまで丁寧に書いてある手引きってある・・・か?という感想だし。

まあ、この頃は、英語教育が見直されていた時代で、どうやって、勉強すべきかの模索の時期だったのかもしれないので、そのあたりもあるんだろうけど・・・。あまりにも丁寧に書いてあったので驚いたという次第。

なお、前編にも述べた社会的待遇に関しても・・・あそこまで露骨に書くというのはよっぽど、受けさせたかったのか?それとも、補償する自信があったのか?という感じがする。

さてと、私が知りたかったメインだけど・・・。

確かに昔は日本文化を問うような問題が出たのかもしれない。

この手引書には、二次試験で問う方向性として、public speech, Discussion, Interpretation, Telephoning, Appreciation of movies, dramas, ect.といった項目がある。

public speechは与えられた題目に関して3分間のスピーチをするというもの・・・あれっ?これ、試験ではないけど、昔、なんか、英語の講義で似たようなことをやったような? Discussionは特定の論題に関して二組に分かれて議論するというものらしく・・・debate?あれっ、これもどっかでみたような・・・もしかして、これらって、昔から英語教育で取り入れられていたのか?その他には、Telephoningは電話の応対に関する問題・・・これはなかなか、訓練する機会はないけど・・・要は、秘書のような仕事を行なう事例が書かれていた。先方から電話がかかってきて、試験官の一人が上司役になり、上司の意向と予定を確かめつつ、先方が上司に会う約束をとりつけるという課題が書かれていた。まあ、アポイントメントをとることは基本だけどいきなり英語でやれと言われるとさてさてどうなるか・・・。Appreciation of movies, dramasはどうやら、映画やドラマを30分ほど見せられ、その内容のあらすじを英語で書いて提出するという・・・あれっ?これもどこかでやったような・・・?という課題らしい。そして・・・Interpretationの項目に、日本文化の説明に関する例が載っていた。具体的には生花を説明する話が載っていた。生花の主題について、天地人をかたどるとか・・・。stalks(葉のついた枝)は偶数本にならないようにするとか、まあ、そういう感じの会話を英語でやり取りするという例が載っていた。

なお、天地人というのはこういうことらしい。

ちなみに、天地人とはこういう考え方らしい。

天地人という三つの要素の調和を表わす組織があった(現在もあるらしい、最近の活動はよくわからんが)が・・・まあ、ちょっと、お世話にはなりたくないね・・・。トライアド・・・。

まあ、トライアドはさておき、こういった生花の知識などが必要だっていうのは本当みたい・・・。まあ、今なら、外国の方向けの本を和訳したものとかがあるのだが・・・例えば、これ。

でも、あの当時はどんな感じに勉強したんだろうな・・・?まあ、少なくとも、都会なら本屋で探しまくるという手もあるが、まあ、田舎だしな・・・私もそこ出身なので、どれくらいの本が手に入るかはなんとなくわかる。今のようなネットで注文ってわけにはいかないし、その当時は、ネットはなかった。

それにしても、調べている過程で、偶数が不吉な数字だというのは初めて知った。正直、4とか9はそういわれているのは知っていた。4は死を連想させ、9は苦を連想させるからだということで、昔の映画に「4月4日4時44分に何かが起こる」とかいうフレーズの作品があったらしい。確か、学校の怪談という映画だったかな?

あっ、"学校の怪談2"か。そういうのがあるくらいなので、さすがに、この数字が忌み嫌われているのは知っていた。なお、666も悪魔の数字だと言われていたことを知っているが、どうもそれは、別系統の話らしい。

なお、奇数でも13が忌み嫌われているのも別系統。

まあ、正直、こういったことは知ってたけど、偶数自体が不吉な数字だったというのは初めて知った。

やっぱり知らないことが多いなと思うこの頃。

では、こういった日本文化の話から時事問題をメインとする話にどうやって変わっていったのだろう?と考えると、実は転換点らしいものがあったみたい。

つついて、国会図書館でこれを読んできたのだけど、その後ろのページに昭和55年度面接テスト題目一覧という者があって、socialとpersonalという分野に分けていた。personalは自分の宝物とか、そういった自分に関することを英語で語るような問題で、socialは社会問題と日本文化に関するものを解説するといったものだった。例えば、スピーチの一例に、先進国としての日本(Japan as an Advanced Country)というタイトルのスピーチ例が載っていた・・・。正直、内容については「???」な点もあるから。

例えば、Is Japan an advanced country? You'd better believe it ! 

(日本は先進国か?日本が先進国だと信じなければならない(強制)。)

といった感じの一文から始まるが、さすがに、驚いた・・・。まあ、最近メンタルが強くなったし、had betterをshouldあたりに読み替えておくとしよう(白目)

その後は、公共交通機関の利用者数が1日あたり20万人になっただの(ソース:ワールドウォッチ総研)、銀行雑誌に紹介されただの、the institute investor magazineやアメリカのビジネス雑誌に紹介されたとか、そういう話になっていった。後、国連分担金のシェアの話やOECD(とは直接書いてないが)への資金提供の話がかいてあった。

当時はこういう感じだったんだなと歴史的資料の感じで読んでいた。

この頃には、単なる日本文化の話以外にもいろいろと、こういった話がはいってきたんだなとしみじみ思いながら読んでた。

それにしても、こういった歴史を追うというのも結構面白かったりするし、年配の人の話がイマイチ分からなくなったら、こういう風に、ちょっと上の世代の状況を調べると新たな発見があったりして面白かったりする。

それにしても・・・英検1級はおいといて、英検準1級くらいはまた受けたいなと思ってはいる・・・ちょっと、その前に費用を稼がないといけないけど。

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