今回は、連携大学院で行われている研究に関することで、ここでは遺伝子診断に関する装置の開発ならびにバイオプラスチックに関する研究を行なっている。

前者の方は主に、ガンの遺伝子診断に関する研究で、少量の血液で分析時間を短くし、明確にDNAの塩基配列は正常化それとも異常化な部分があるかを判定することを目的としていた。

まず、DNAは相補的な塩基対を形成すると言われている。そのため、正常なDNAと対になると思われる相補DNAは一時的に結合するが、異常なDNAの場合は、塩基対が存在しない場所があるので結合しないという性質を持つので通過時間の比較で遺伝的に問題がないか判断することができる。

その通過時間の測定法として電気信号を用いる。DNAは負に帯電しているが、ポリアクリルアミドの側鎖につないだものは正に帯電するため、これが診断に用いることができる可能性があるため、この物質に関する研究を行なっている。

また、ポリ-N-イソプロピルアクリルアミドは、DNAを側鎖につけると正常DNAにおいては40℃で白く濁り、異常DNAではこの物質がDNAとミセル状に結合するために透明に見えるという性質が遺伝子診断に用いることができる可能性があるため、この物質に関する研究を行なっている。また、バイオプラスチックに関してはPHBの構造の表面観察で生産効率を上げる要因を特定する研究が行われている。

今回の講義を聴いた感想は以下のとおりである。まず、高校生物を履修していたが、実験問題を中心としてとても苦手であった。

ただ、今回の講義を聞いて、高校生物と大学における研究の生物にギャップがあったが、現在の生物では、化学や物理的な手法を用いて研究が行われ、必ずしも生物科出身でなくても研究に携われることが分かってよかった。

研究に関してはポリ-N-イソプロピルアクリルアミドの研究は有用であることが分かった。

特に、この遺伝子診断という方法については、かつて、確立したということは聞いていたが、費用がものすごくかかることから、実用化するのか定かではなかった。

しかし、このような化学的手法によりコストが軽減され得るので、生物という小さい範囲だけで見てはいけないと思った。

ただ、理学と工学の線引きには少し疑問を感じる。本来、両者とも自然を見つめるのは変わらないと思われるのだが?(なお、ここでいうところの自然はマグマの中や海中や大気圏外など人間が住めない所も当然含む)一体全体どういう意味で独創性という言葉を使う?

火の使用や化学反応や電気伝導など、結局のところ、工学の製品のもとになるものは自然界から発生し、かつエジソンやグラハム・ベルなど数々の発明家もこの自然現象を用いてきた。独創性というのは、この自然界をよく見つめることから生まれるのでは?そこのところがよくわからなかった。

ということを書いた。

高校の生物学に関して、分かりやすくなったのは、正直言うと、その後に、生化学を学んでみて分かった。DNAとかなんなのか?とか、そういうこととかをね。分かるようになってくると、自然と身につきやすくなると言った感じ。

それにしても、ここを狙うのもよかったかなとなんとなく最近は思う。

それにしても、やっぱり、生化学や分子生物学はこういったことをやるにはやっぱり、必須だなと・・・最近は思ってる。

この記事が参加している募集

よろしければサポートをよろしくおねがいします。