中立を「標榜する人間」、これは信用することができない。

中立、言い換えるなら、「敵でも味方でもない」という状態。

これは、まったくもって、信用できない。

なぜならば、裏切ることを前提でやっている連中がいるから、はっきり言って、「敵認定」して構わない。

そもそも、「敵でも味方でもない」状態というのはどういう情痴なのか?

① そもそも、その対立に,徹底的に無関心、もしくは、対立している事実すら知らない。

②両サイドの味方である。
(そう考えている当事者は無自覚もしくは虚言を吐いている)

③両サイドの敵である。
(そう考えている当事者は無自覚もしくは虚言を吐いている)

と概ね三パターンに分けられる。

①のパターンの場合、正直、話題にすら、出さないので、敵か味方か判別しようがないので、概ね中立と認定することができる。

但し、例外として、選挙などの数がものをいう状況においては、中立は存在しない。

簡単のために、A党とB党というその選挙な政党の候補者が各々いたとしよう。

選挙の結果、A党の候補者が勝ったとしよう。ちなみに、投票率は20%くらいだと仮定しよう。つまり、残りの80%の人は棄権したことになる。

残りの80%の人は「どちらにも入れなかった」わけで、一見すると中立とみなされるが、絶対、そうはみなされない。

なぜならば、B党の候補者と支持者からすれば、80%が入れれば、得票数が変化した可能性があるので、「入れなかったこと」で、「A党に利する形」になった。そのため、B党からすれば、「敵」認定されても仕方がないだろう。

しばしば、選挙が終わった後に、過激な立候補者が当選した場合、その土地の投票者がネット上で批判される理由は、だいたい、これ。

その結果、80%の棄権者は、主にB党の支持者とB党自体に憎悪を抱くが、それは極めて滑稽な話でしかない。

なぜならば、A党の候補者と支持者から味方かと思われるかと言えば、そうにはならない。

票を入れなかったのだから、その80%の有権者の意向は無視をしていいと、そういう方向になっていき、自分らを入れた票、主に組織票であるが、その票を入れた有権者やその組織を優遇するのは当たり前である。

棄権者の末路は「裏切者」になるか、「最初から存在しない者として扱われるか」の二択である。

ちなみに、白票でも出せというのは、棄権しろと暗に言っていることなので、ほとんど意味がない。

この場合の、棄権というか、中立は、結局、害になっても薬にはならない。

結局、マキャベリのいうところの

「中立の立場をとった場合、勝者にとっての敵となるばかりでなく、敗者からも助けてくれなかったという敵視を受けることとなる」

ということなのだろう。この場合は、戦時なので、選挙よりさらに苛烈で、敵と味方以外は存在しようがない。

なお、投票率が100%になった場合で、A党が勝った場合は、B党過激な支持者が、何と言おうと、「有権者の意思」だったとみなせるので、そういった批判は無意味になるし、次の選挙で、B党に流動票が流れる危険性があるため、A党は有権者をいかにつなぎとめるか?B党はいかにA党から有権者を奪取するかの議論になっていくだろう。

よろしければサポートをよろしくおねがいします。