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【Airitech山﨑社長】APM分野におけるInstanaの優位性とその活用実績|講演内容ダイジェスト(前編)

こんにちは。
マーケティング部の河野です。

2022年6月2日(木)15:00からIBMビジネスパートナー・エグゼクティブ フォーラム2022」が開催されました。

本フォーラムは、IBM社の取り組みやビジネスパートナー様との取り組みを紹介するものです。

Airitechからは、山﨑 政憲社長が登壇し、APM分野におけるInstanaの優位性とその活用実績について講演しました。

時間の都合で参加できなかった方のために、講演内容のダイジェストをお届けします。

Airitech株式会社 代表取締役 山﨑政憲

1. 日本アイ・ビー・エム株式会社テクノロジー事業本部 副本部長 兼 パートナー・アライアンス事業本部長常務執行役員 朝海 孝様よりAiritechのご紹介

Airitech様は、システム稼働のトラブルシューティング集団と言われています。長年APM(Application Performance Monitoring)の領域で深いご経験をお持ちです。

それを背景に非常に多くのユーザー様から絶大なる信頼を得られている企業様でございます。今日は、このAPMの領域においてIBM社のInstana(インスタナ)という自動化の製品があり、 Instanaを活用してどのようなサービスを提供されているのかをご紹介していただきたいと思っています。

2. AiritechのAPM分野におけるInstanaの優位性とその活動実績について

APM分野におけるInstanaの優位性とその活動実績についてご紹介させていただきます。

Airitech株式会社の山﨑と申します。どうぞよろしくお願いします。

Airitechが提供しているのは、トラブルシュート・性能改善です。遅いシステムや、突然止まってしまうシステムの原因を究明し、回避策を提供するといったビジネスを中心に展開しています。

その他、さまざまな技術分野に取り組んでおりまして、ビッグデータAI活用システム構築インフラ構築の支援、最近は業務効率を改善するプロセスマイニングと言った分野にも進出しています。

本日は、トラブルシュート・性能改善で得た経験について、皆様にご紹介したいと思います。

本セッションでは、APMツールについての

  • 活用の意義

  • 成果事例

  • Instanaの優位性

についてお伝えできればと思います。

2-1. APMはシステム開発・運用の必須(活用)ツール

APMのツールをご存じの方もご存じない方もいらっしゃると思いますけれども、今やシステム開発あるいは運用で、必須のツールになってきたと考えています。

今日のシステムは、数多くのサーバープロセスが連携して動作する複雑なつくりになっています。また、そういったシステムが他のサービスと連携して動作することが当たり前になっていますので、障害の発生に気づくこと、あるいは障害の発生時に原因を素早く切り分けることがますます困難となっています。経営者の皆様もシステム管理者の皆様も、毎日頭を悩ませていると思います。

医師がCTスキャン等を活用して患者の診断を行うように、ITシステムに対しても内部を可視化して分析するという重要性がどんどん増しています。

そのような状況の中、医師のCTスキャンに相当するツールであるAPMの活用メリットについてお伝えできればと思っています。

私どもは、二十数年にわたってトラブルシュートをしてきたスペシャリストの集団ですので、その中の一部の事例をお伝えできればと思っています。

2-2. 成功事例①~ECシステムの障害原因がわずか30分で判明

一つ目の成功事例をご紹介します。ECサイトでセール中に遅延が発生し、応答時間が1分以上、またすべてのリクエストに対する応答がエラーになっていました。セール中でたくさん売上を上げたいにもかかわらず、サービスは不能というシステム障害に見舞われました。

インフラストラクチャーから調査を行ったものの、特にCPU使用率やメモリ使用率については何の問題も見つかりませんでした。

当時、Instanaを導入してましたので、私の方に解析の依頼が来ました。

Instanaを見たら、即座に原因が判明しました。システムそのものに問題があるのではなく、外部サービスが原因であることがわかりました。即座にそのサービスを切り離すということで、サービスが再開できました。

私に相談が来て原因を報告して対処を行うまでに、わずか30分で完了しました。

3時間ほど障害が続いていたのですが、Instanaを見てすぐに原因がわかったという事例です。

ECシステムの障害原因がわずか30分で判明

2-3. 成功事例②~画面表示の遅延を1日で原因究明|応答時間が5分から4秒に

二つ目の成功事例をご紹介します。

データベースに蓄積したデータが巨大化して、遅延が発生したという事例です。

大手ソフトウェア企業の有名なCRM製品なのですが、導入から5年で、画面が表示されるまで5分かかるようになりました。しかも、ベテラン社員が使ったときだけ表示が遅くなります。新人が使ったときは速いのに、ベテランが使ったときは遅い。導入を担当したSIerが解析に入ったのですが、2週間解析してもまったく原因がわからない

解析に進展なしということで私たちに依頼がありまして、Instanaを適用して原因を解析したところ、データの参照履歴、お気に入り、最近参照したデータなど、CRMやERPを使うとそういったメニューが出てくるのはご存知かと思いますが、それが長年の運用で蓄積、肥大化したことで、応答速度が遅くなったことが即座に判明しました。

Instanaで解析した結果、2週間かかってわからなかったものが、1日で原因究明できました。

データを手動削除することで、画面表示は5分から4秒になりました。

部長様や事業部長様といった方々から非常に使い勝手が良くなったということで、驚きの声をいただきました。

画面表示の遅延を1日で原因究明|応答時間が5分から4秒に

2-4. 成功事例③~POSシステムの応答が100秒から3秒に短縮!

三つ目として、POSシステムの応答を改善した事例をご紹介します。

全国店舗を展開されている会社様で使われている接客システムで、応答時間が数分かかるということでした。

皆様が窓口で、POSシステムが動かないので、5分ほど待たされるっていう経験をしたら、もう二度と来たくないと思いますよね。そういった危険な状態だったわけです。

POSパッケージのベンダーに問い合わせても、他の案件や他のお客様で同じような障害が起きていないので、原因はカスタマイズ部分だろうということで、一時切り分けに対しても後ろ向きな反応でした。

POSシステムを使われているお客様からしたら、非常に行き詰まった状態でした。

そこで障害解析に当社が参画しまして、InstanaでPOSパッケージの基本部分の排他制御に問題があることが即座に判明しました

Instanaで収集したエビデンスをもとにパッケージベンダーに修正案を提案し、適用してもらった結果、100秒かかっていた処理が3秒まで短縮しました。

この結果、店舗で接客してるときに、お客様を待たせることはなくなったということで、店舗の方にも情報システムの方にも非常に喜ばれました。

パッケージベンダーでも原因がよくわからないところが、Instanaを適用するところでたちどころにわかってしまう。こういうところがAPMツールの非常に強力な点です。

POSシステムの応答が100秒から3秒に短縮!

後編はこちらよりお読みください。

Airitechでは、Instanaの導入サポートを行っています。

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