チグハグな町の色を思う、など。
街によっては景観条例というものがありまして。
それはそれは厳しい運用がされているとか、いないとか。
わかりやすいところでいうと、京都市内。
顔色の悪〜い看板やら、控えめなサイズのロゴやらに遭遇します。
で、この条例の運用ルールが
部外者にはさっぱりわかんないんですよね。
面積で処理してるのか、
色で処理してるのか、
ベースが白地だったらいいのか、
はたまた
役所の人の胸三寸なのか?
デザイナー目線で見ると、すごく中途半端な運用に見えて仕方がないんです。
なので京都市内の企業のサイン計画は、
ものすごく費用がかけられているか、
あるいは抵触しなければいいからお茶濁すかの
二択だという印象を持っています。
とある看板屋さんのサイトでは、
景観条例のおかげで海外の方たちに
京都が世界で一番行きたい街認定された的なことが
書かれていたのですけれども
因果関係は違うような気がしてなりません。
自分の住んでる街よりも歴史がある「キヨト」に行ってみたい、
ぐらいのことかもしれないんですよ。
海外の都市事例を見ていたら、
京都の条例に従ったサイン計画って、ものすごく中途半端です。
こんなこと書いたら燃えるかもしれませんけれども、
実際そう感じてしまうんだから仕方がないといいましょうか。
たとえばこれはタイムズのサインですけれども。
この駐車場のすぐそばにあるお店はこんな感じです。
実に京都らしくてとてもかわいいんですが、
タイムズが白黒で、ここがこんなにカラフルなのは、どういう違いがあるのか
よくわかんないんですよ。
このお店をディスるつもりはないんです。
実際とても京都っぽいって思ってますし。
じゃあタイムズだって、いつもの黄色を使っていいんじゃないの?
って思うんですよね。
京都でお仕事してる意匠関係の方々は、ほんとうに苦労してるんだなあ。
ファサードのデザインは、どこまでやったら刺されるのか?
チャレンジして無駄になったらいやだから、イニシャルコストは最初から切りつめようぜってなるのか?
回転数で数字をあげなきゃいけないところは後者だよねえ、と
そんなことを思う夕暮れだったのです。
いやあ、ホント難しい。
景観条例がダメだとか、
京都のサインがダメだとか、
役所がダメだとか、
そんなことは趣旨じゃないですからね
アリとナシの境界線が、部外者にはさっぱりわからん、
というお話でございます、ハイ。
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