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チグハグな町の色を思う、など。

街によっては景観条例というものがありまして。
それはそれは厳しい運用がされているとか、いないとか。
わかりやすいところでいうと、京都市内。
顔色の悪〜い看板やら、控えめなサイズのロゴやらに遭遇します。

で、この条例の運用ルールが
部外者にはさっぱりわかんないんですよね。

面積で処理してるのか、
色で処理してるのか、
ベースが白地だったらいいのか、
はたまた
役所の人の胸三寸なのか?

デザイナー目線で見ると、すごく中途半端な運用に見えて仕方がないんです。

なので京都市内の企業のサイン計画は、
ものすごく費用がかけられているか、
あるいは抵触しなければいいからお茶濁すかの
二択だという印象を持っています。

とある看板屋さんのサイトでは、
景観条例のおかげで海外の方たちに
京都が世界で一番行きたい街認定された的なことが
書かれていたのですけれども
因果関係は違うような気がしてなりません。

自分の住んでる街よりも歴史がある「キヨト」に行ってみたい、
ぐらいのことかもしれないんですよ。

海外の都市事例を見ていたら、
京都の条例に従ったサイン計画って、ものすごく中途半端です。

こんなこと書いたら燃えるかもしれませんけれども、
実際そう感じてしまうんだから仕方がないといいましょうか。

X-M1 + CONTAX G Planar T* 45/2

たとえばこれはタイムズのサインですけれども。
この駐車場のすぐそばにあるお店はこんな感じです。

X-M1 + CONTAX G Planar T* 45/2

実に京都らしくてとてもかわいいんですが、
タイムズが白黒で、ここがこんなにカラフルなのは、どういう違いがあるのか
よくわかんないんですよ。

このお店をディスるつもりはないんです。
実際とても京都っぽいって思ってますし。

じゃあタイムズだって、いつもの黄色を使っていいんじゃないの?
って思うんですよね。

京都でお仕事してる意匠関係の方々は、ほんとうに苦労してるんだなあ。

ファサードのデザインは、どこまでやったら刺されるのか?
チャレンジして無駄になったらいやだから、イニシャルコストは最初から切りつめようぜってなるのか?

回転数で数字をあげなきゃいけないところは後者だよねえ、と
そんなことを思う夕暮れだったのです。

いやあ、ホント難しい。

景観条例がダメだとか、
京都のサインがダメだとか、
役所がダメだとか、
そんなことは趣旨じゃないですからね

アリとナシの境界線が、部外者にはさっぱりわからん、
というお話でございます、ハイ。

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