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異常遠征狂記(23)~春旅2022❷~
前回の狂記はこちら。
ブラックメタル大国でどっぷりとブラックメタルフェスに浸かった後は空路でひとっ飛び、北ドイツはハンブルクに向かいます。直行便で僅か1時間半。近い。あっという間にドイツ。すごい。
2 ハンブルク滞在
DBお馴染み、本来は空港から中央駅まで電車1本で行けるところがなんか行けない状況を乗り越えホテルに到着、ハンブルクには3泊4日の滞在です。
到着日はゆっくりおやすみの日にして、テレビを見ながらひたすらベッドでダラダラしました。おやすみなさい。
体を休めてスッキリしたところで、ハンブルクではライブを2つ観ます。
まずはスウェーデンのメロディックメタルDYNAZTY。帯同はSireniaとSurma、Holy Motherの3バンドです。
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とはいえ上記画像のタイテをご覧いただいても分かる通り、開場は18時と夕方。前も書いたような気がしますが、ヨーロッパでツアーをする場合、日本のようなワンマンツアーはほぼなくて、最低でも3バンドくらいでまわるのが普通です。プラスで地域ごとのサポートバンドがつくこともあるので、ヘッドライナーが出てくる時間は21時以降がほとんどとかなり遅めですし、ライブ終了も23時前後くらいになるので交通手段の調査や宿選びは重要ですね。ドイツではUバーンSバーンが深夜まで走っていることが多いので、「終電逃して帰れなくなった」ということはあまりないですが。
ライブが単独公演かつ長距離の移動がない日などは日中の時間を持て余すことも多く、この日も安定のSaturnに突撃。いつ来てもディスクユニオンのように最高の空間でした。
メタル雑誌も購入して、お買い物はほぼノルマコンプリートです。
色んなお買い物ができてウキウキで街歩きをしていたところ、昼くらいにライプツィヒで観る予定だったGhostのライブキャンセル情報が入ってきて一気にガッカリ...すごく楽しみにしてたのですが、残念でした。いつかリベンジで観たい。せっかく印刷が綺麗なファンチケット買ったのに!!!高かったのに!!!!
...気を取り直して腹ごしらえをし、開場45分前くらいに着いたら、既に10人くらいのファンの姿がありました。
前述したようにヘッドライナーが出てくる時間がかなり遅いこともあって、大体のライブでは開場前に来る人の数はそんなに多くない(開場30分前に行ったら誰もいなかったこともあります)という印象ですが、DYNAZTYは熱狂的ファンが比較的多いバンドのようです。そりゃそうか、曲もいいしなによりイケメン。私でもわかるくらいのイケメン。ずるい。でも顔がいいとライブが楽しくなるのもわかる。
今回のライブハウスはLOGOという箱で、初めて訪れたのですが、入ってみてびっくりしました。
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お分かりいただけるだろうか、Duoも真っ青の位置、「ステージ中央」に柱がドーン!
客側に柱があって観にくい箱は日本でもそこそこ遭遇しますが、ステージに堂々と柱を見たのは記憶にある限りこの時だけです。
意外とキャパも小さめな感じで、1番後ろからでもメンバーがはっきり見えるだろうなというくらい。
柱のインパクトに慣れず困惑した状態のまま、ライブが始まりました。
3バンドのうちSireniaはやはり実力がありかなりかっこよくて、印象に残っています。
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そしてほぼ時間通りにDYNAZTYが登場。『Firesign』『The Dark Delight』の新しめのアルバムからキャッチーでライブ映えする楽曲を中心に、夏にリリースを控えていたニューアルバムからの楽曲なども披露していました。『Yours』は屈指のバラードですね。
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途中ドラムソロやベースソロも交えて魅せつつ、最後は『Raise Your Hands』からの『The
Human Paradox』で〆。
個人的には大好きな『Threading The Needle』と『Heartless Madness』を聴けて大満足でした。
そういえば前回観たのは初来日の時だからもう5年も経ったのか...またライブが観られる日がきて本当に良かったとか思っていたら目から汁がでてきてしまいました。月日が経つのはあっという間ですね。
終演後はそのままフリースタイルミーグリ状態になっていて、Sireniaのギターのお兄さん、Nilsさんとも話したのですが、日本のバンドが好きとのことで「マナサマ」という単語が。V系好きでした。海外の日本好きメタルオタク、結構V系好きが多い気がします。
そうこうしているうちにDYNAZTYのメンバーもご登場、早速行列ができたのでオタクもひっそり並びます。LPにサインをいただいて、お写真を撮っていただきました。顔がいいな
情緒不安定で「お久しぶりです、5年振りです」くらいは喋ったかもしれません。再来日祈願...
LoveとJonathanは特に元気に喋っていてエネルギーすげえなと思った記憶があります。オタクは6時間強飲まず食わずなうえに脚がパンパンでおばあちゃんでした。ホテルまで帰るのが大変でした。でも楽しかった。
DYNAZTYの次の日は、延期になっていたLOTL Ensembleを観ました。
これはゴシックメタルバンドLOTLのアコースティック形態の呼称で、メンバーの他にストリングスなどのクラシック楽器を含めて構成されており、LOTLの楽曲のアレンジ版やEnsemble形態でのオリジナル楽曲を演奏します。
会場も普段とはうってかわり、ライブハウスではなく大きなコンサートホール。そのため完全座席指定です。
チケット発売日に慌ててサイトを開いたら既にかなり埋まっていて、辛うじて上手側端っこの方の最前を確保できたくらいだったので、彼らの人気ぶりを感じました。
コンサートはやっぱり夜なので、日中は再び街中をお散歩。
これまで訪れたことのなかったエリアに足を運ぶと素敵な景色に出会えますね。
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校外学習らしき子ども達が賑やかでした。
ホテルに戻って一息いれたら、再度コンサート会場に出発です。
ヨーロッパのコンサートホールに客として入るのは初めてだったので、ちゃんと入れるだろうかと挙動不審になるオタク。
でも席指定で場所取りの必要がなく、開演までに着けばいいのは少し心が楽ですね。
こういうホールでのコンサートでも単独ではなくサポートアクトがいるのはヨーロッパっぽい感じがしました。
会場に着いたら、そこはゴス族とメタル族が入り乱れる黒い空間でした。コンサート会場というよりは黒ミサ会場だろこれ
何も言わなくても黒服限定みたいになってる
開演少し前になりホール内に入ってみるとステージがとても高くて不安になります。更に推しはし下手側にいましたが譜面台に隠れて全く見えない。なんてこった...こんなところでも身長ハンデがでるとは。座って観ていたので身体は楽なはずだったんですが見上げすぎて首が終わりました。クッションほしい。
演奏の方は休憩を挟んで前半と後半あわせて2時間半の長尺ステージで、綺麗にアレンジされた心地よい響きにHarms様の艶やかな声がのってホールに響き渡り、終始耳が幸せでした。
慣れ親しんだ曲も、異なるアレンジで聴くととても面白いです。
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メイクや派手な衣装ではなく黒装束なのも凛として素敵でした。
クラシックも好きな人間にとっては、こういう掛け算の仕方はすごく好きなのでまた聴きに行きたいところです。
いつもと違う優雅な演奏会を楽しんで帰った後は、これまでの買い物で増やしたブツを全てスーツケースに詰め込む作業が待っていました。ギリ収まりました。
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3 ライプツィヒ滞在
全く雰囲気の異なる2つのライブを堪能した翌日は、ハンブルクに別れを告げライプツィヒへ移動。
今回ライプツィヒに来たのは、スウェーデンのロックバンドGhostのライブを観るため...だったんですが、前述したようにライブ2日前にキャンセルとなりました。
他に行くあてもなく、何もすることがなくなってしまったと残念がっていたところ、ドイツ在住の友人が「ライプツィヒなら確か楽器博物館があるよ」との耳寄りな情報を教えてくれたので、そちらに行ってみることに。
出発時との差が体感できるほどにものごっつ重くなっているスーツケースにひやひやしつつ、中央駅からまずは宿泊先へ向かいます。
今回はホテルではなくアパートメントを予約していたのですが、まずエレベーターがなく階段で筋トレをし、次に鍵が開けられず格闘すること15分。隣の部屋から音がしたのでベルを鳴らしてみたところ、スタッフらしき女性が出てきて無事鍵を開けてもらうことができました。なんか2回半頑張って回さないと開かない仕様だった。部屋に入れてよかった...
アパートメントはホテルよりも安価に泊まれることが多いですが、フロントがなく常にスタッフがいるわけではないのですぐに困ったことを聞ける人がいない、部屋の鍵の開け方が分かりにくいなどなど旅慣れていないと難しい部分も多いですね。
ついでに次回の遠征時にもアパートで結構な目にあったので、それ以来アパートメントへの宿泊は極力避けています。個人的にはオーナーが同じ建物にいるエアビー(民泊)の方が好きです。
なんとか部屋に荷物を置いて一息ついたら、博物館を目指しがてら街歩き。
ライプツィヒにはバッハが音楽監督を務めていた教会やバッハ博物館などがあり、「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」も開催されているので、クラシック音楽好きも楽しめると思います。
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時間が合えば教会でオルガンコンサートなんかもいいかも。
楽器博物館はかなり規模が大きく、彫刻満載の綺麗な古楽器や、巨大なファゴットにグラスハーモニカなど普段目にしないような非常に面白いものまで沢山の楽器が展示されており、隅々まで楽しむことができました。また訪れたい場所のひとつです。
天候は曇りでしたが、楽器博物館近くのJohannisplatzでは、桜が満開の綺麗な景色にも出会えて旅の疲れも癒されました。
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なお、この当時のオタクはバッハ博物館の存在をすっかり忘れていました。
次回はRagnarök festivalです。
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