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異常遠征狂記(22)〜春旅2022❶〜

あっという間に虚無の2年が過ぎ、時は2022年2月上旬。

まだまだ各国が入国に制限をかけている中、ノルウェーが入国制限の解除に加えてイベントの制限撤廃を発表しました。

ということは延期になっていたInferno Metal Festivalが今年こそ開催か?と思っていたら、9日にはフェス公式が今年こそ開催されると宣言。
2020年がフェス25周年ということで決まっていたとんでもメンツのまま開催されるとあっては、行かないわけにはいきません。

ありがたいことにその後ドイツも規制が緩くなりとりあえず入国と帰国が可能になったので、あわせてドイツ国内の「延期になっていたけど今度こそ開催が決まったライブ」を中心に行くことにしました。
こうして実に2年半ぶりとなる遠征はノルウェーとドイツを旅します。

しかし遠征日程を固めた2月下旬、今度は遠征に必要な空路に関して非常に不穏な動きが勃発。

やつ(🇷🇺)です。

付近の上空を飛行できなくなったことで北回りを中心に空路に混乱が生じており、ノルウェーから入国予定のオタクは北に行けるのか不安でなかなか航空券が買えません。

追い討ちで2月28日には、「Black Houseが最終休息地の墓碑銘となる(雑訳)」とのアナウンスとともに、大好きなドイツのバンドSecrets of the Moonの終焉が決まってめちゃくちゃしんどくなりました (その後2022年末にもっとしんどい事態が発生することになってしまうのですが)。

推しの解散発表をくらって心が不安定になりながらもサイトとにらめっこすること1週間強、南回りで影響が少なかった中東系の便を使うことにし、ひとまず最優先事項は片付けられました。

宿の確保や移動時間の計算、箱の確認など久々の作業に感極まりながら支度を進め、あっという間に出国日です。

今回の日程はこうなりました。

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出国→オスロ着、Inferno Metal festival🇳🇴
→Dynazty/ハンブルク🇩🇪
→LOTL Ensemble/ハンブルク🇩🇪
→ライプツィヒ滞在🇩🇪
→Ragnarök festival🇩🇪
→フランクフルト滞在🇩🇪
→DT&Ensiferum/シュトゥットガルト🇩🇪
→帰国
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まずは日本からノルウェーのオスロを目指します。

中東で乗り継ぎ、かなり西に大回りをして北へ。
いつもより時間はかかりましたが、無事にオスロに到着して一安心。

オスロ空港


...入国審査が凄まじい行列になっていて撃沈。

ヨーロッパの大部分では、入国審査レーンはEU圏内とそれ以外で分かれていますが、それ以外の方が長蛇の列なのに審査官が2人しかおらん。40分くらい経過してようやくあと数人のところまできました。EUの方ガラッガラじゃん、とか思っていたら流石に見かねたのかEUレーンが解放されて、日本からなのにEUレーンに来いと言われちょっと動揺するオタク。「何分くらい並んでたんだ」と聞かれたので「40分くらい」と答えたら苦笑されたのは解せないですが、その後は滞在日数や目的地などを一通り聞かれ、サクッと入国完了しました。疲れた..

手荷物引き取り所で2020年に新調したのに出番のなかった預入のクソデカスーツケースを拾ったら、空港から電車でオスロ市内へ向かいます。4月半ばですが、線路脇にはまだ雪が残っていました。上着持ってきてよかった。感覚は全然冬です。

1 オスロとInferno前夜祭

今回オスロにやってきた目的は、4日間に渡るブラックメタルの祭典、Inferno Metal Festivalです。ブラックメタル系のフェスとしては大規模ではないでしょうか。

先述のとおり、この時のラインナップは周年記念で凄まじいメンツになっていました。

さすがブラックメタル大国。

MayhemGorgorothといったノルウェーを代表するバンドに加えて、VenomMardukOranssi Pazuzuなど各国の精鋭が揃います。ドイツ代表(?)の最推しDark Fortressの名前もバッチリありますので、行かない理由がない。

フェス期間中はライブの他に、メタルに関する講演やブラックメタル観光ツアーなどのイベントも豊富で、身も心もブラックメタルだらけの4日間を過ごすことも可能です。公式でサイン会もあります。Dark Fortressもありましたやったね!!!

会場はDEMMと同じような感じの屋内型で、ステージはメインステージとなるRockfellerやサブステージのJohn Deeを含めた一帯のライブハウスやバー5箇所になっています。エリアもオスロ中央駅からおおよそ徒歩10分圏内でアクセスもしやすくなっているので、フェス初心者でも行きやすいのではないでしょうか。

街中なので宿泊施設も周囲に複数箇所あり、駅近にはフェスの公式ホテルが設定されています。この公式ホテルにはアーティストも宿泊しますし、フェス参加者用の宿泊費割引も用意されていて、通常よりもリーズナブルに宿泊することができます。ただし物価の高いノルウェー、かつ四つ星と高級ホテルなのでそれでも高いです。
弊オタクも割引を利用しましたが、予約が遅めだったこともあり前夜祭分含めた6泊で8諭吉超でした。当然早めに予約すればもっと安値ですし、会場周辺にはもっと安い宿も全然あるのですが、まだまだコロナ禍の状態で海を超えるオタクは事情が事情なのでギリギリまで様子見せざるを得ず、こればっかりは仕方がありません。
あとやっぱり行くからには公式ホテルに泊まってみたかった。結果、滞在はとても快適でしたし、後で大事件が発生したので公式にして良かったなーと思っています。

オスロ駅を出てホテルに着いてみると、フロントデスク周辺にはバトルジャケット着用済みだったりともうそれっぽい人達がたむろしていました。
かなりグレードの髙いホテルのフロントがイカついメタルヘッドで埋まってるの、客観的にみたらめちゃくちゃこわい。

居並ぶブラックメタルオタク達に混ざってチェックインして入室して、テンション爆アゲになる引きこもりホテル部屋大好きオタク。

ひろーーーい!!!

流石値段が張るだけある、という落ち着いた雰囲気の大きなお部屋で大満足でした。ダブルベッドを1人で占領するの楽しい。端から端までゴロゴロしちゃう。極楽です。

フェスがなくても泊まりたくなるくらい素敵だったので、オスロにお出かけの際は是非いかがでしょうか。おすすめです。

チェックイン後は軽く街歩きをして、ひたすら大きなベッドでだらだら至福のときを過ごしました。

オスロ
駅前にあった

街歩きの際に訪れたデパートの中には、日本を中心にアジアのものを扱うお店があって不思議な気分に。

ソニックだあ

食べ物やアニメ・漫画のグッズが所狭しと置いてありました。異国で日本を味わうのもなかなか楽しかったです。きのこの山とかハイチュウとかあった。

スーパーで買ったご飯を食べてふかふかベッドでゆっくり休んだ翌日は、前夜祭の日です。朝食会場へ行ったらピアノがポンと置いてあって思わず眺めてしまう。じっと見ていたら「弾いてみますか?」と聞かれてしまいました。いいよねピアノ。

ヤマハですよ

午後は同じくInferno目当てでオスロに来ていた、DEMM2019で仲良くなったチェコの友人と合流して、2人でブラックメタルの聖地、HelveteことNeseblod Recordsに行きました。雨がチラついていてダウンコートが要るくらいの寒さでしたが、頑張って外に出た以上の価値がありました。

入口
看板

雰囲気のあるドアを開けて入ると、CDやレコードがずらり。壁の上の方には名だたるバンドのポスターや記事、LPにTシャツなどが所狭しと飾られています。

( ¨̮ )(圧)

Tシャツもかなりの量が詰め込まれていて楽しい。

黒い

全部見ていたら恐らく1日では足りないでしょう。時間があれば3日くらい入り浸りたかった。

店内にある狭い階段を下りて、地下空間を進むと例の壁が現れます。

聖地

地下空間の暗さと冷たさも相まって、この世とは少し違うような凄みを感じました。
他にも色々ブラックメタルに関連するものが置いてあって面白かったです。

Sodomめっちゃ目立つな...
Warlock(最推しのメインギター)だ!!

ただただ息を飲むような場所でした。行ってよかったです。


夜は、前夜祭として行われるノルウェーの極寒ブラックメタルバンドNordjevelのライブへ。
MCもほとんど挟まず次々にブリザードトレモロリフを突き刺してきて素晴らしかったです。

Nordjevel

ブラックメタル祭りの開幕に相応しい洗礼を浴び、既に体内時計的には徹夜状態、半ばフラフラでホテルへ帰還。

わあー帰りの夜道が綺麗だなあ(白目)

友人と一緒でなければ途中でリタイアしていたかもしれません。

めちゃくちゃ眠いはずですが、体内時計を狂わせすぎたのかあまり眠れず...
眠いのか眠くないのか今何時なのかもよく分からないままに、翌日は本祭1日目です。

・1日目


この日はLivløsKampfarIhsahnTriumph of Deathを観ました。

デンマークのメロデスLivløsのみ別会場で14時からと早かったため、まずはそちらへ。ライブフロアは2階、1階はバーになっていて美味しそうなピザの匂いが漂っていました。いいなあピザ。でも辛そうだったのと、1人では絶対食べきれないのがわかっていたのでスルーです。

フロアは最初は人が少なく心配しましたが、始まる直前にはかなり埋まった状態になっていて熱気がありました。美しい旋律で素直に疾走したかと思えば、じっくり溜めたりプログレっぽさが顔を覗かせる極上のメロデスで大満足。演奏もパワフルで楽しく、ボーカルちゃんはテンション上がると謎のオタクムーブが出現するのも可愛らしいです。

Livløs

ぜひまたライブを観たいと思ったバンドのひとつでした、日本にも来てほしいな〜〜〜誰か(他力本願)

一発目から心躍るライブを楽しんだあとは一旦ホテルに戻って一休みし、メインステージがあるRockfellerへ向かいます。

こちらはかなり大型の箱で、フロアの両サイドには段差や2階もありの小さい者にも親切設計でありがたかったです。

ひとまず下手側の段差に落ち着きながら観たノルウェーのブラックメタルKampfarは、仕草に貫禄があり、渋くてかっこいいステージでした。
続くIhsahn先生も涼しく知的さを感じさせるステージで心地よく、楽しかったです。

そして本日のヘッドライナーTriumph of DeathもといHellhammer。どす黒くて重い音が響く迫力のステージでしたが、ウォリアー様はエネルギーがあまりなくちょっと調子が悪そうな感じがしました。最前をはってた元気な友人も、彼のパフォーマンスはあまり良くなかったと言っていたのでお疲れだったようです。

Triumph of Death

なお大部分の人はレジェンドウォリアー様とHellhammerということで観に来ていると思いますが(あるいはベースの綺麗なお姉さん目当て)、オタクは推しのギターRaptusさんをずっと観てました。体力を考慮して途中撤退を考えていたのですが、かっこよくて結局最後まで観てしまった。
ずっと「あっ歌ってる!声かっこいいかわいい!」とか思っていたのはやはり疲れていたんだと思います。多分。

・2日目

2日目は朝から疲れとお腹の不調もあり、様子見しつつ軽く散歩に出かけました。静かで美しい街並みに心が洗われる感じがしました。

いい気分...?
銅像が多くあるのも印象的
燃やす?

日光を浴びて多少気分も良くなったので、一眠りしてライブ会場に行ってはみたものの、眠気と疲労感で立ってるのもやっとで、Einherjerのみ観て撤退することに...無念。しかし着いてからの行動を考えても相当自律神経を乱しているので、この日は大人しく休みました。もし体力回復してたら観に行こうと思ってたGorgorothが、寝て起きたら終わってたのだけはちょっと心残りです。

Einherjer


・3日目

ゆっくり休んだのが良かったのか大本命Dark Fortressがいるせいか体調がほぼ戻っていたので、張り切って支度。

Dark FortressVreidMardukMayhemを観ました。

Dark Fortressがメインステージ1番手だったので開場1時間前くらいに行ったら、既に2、3人待機してました。開場は16時ですが、先頭の人は14時から並んでたらしい。気合い入りすぎやろ。いいオタクだ。あと並んでたらにっこにこのネクロブッチャーさんが横を通り過ぎていきました。癒されました。

開場後まっしぐらにフロアに向かって友人と2人で最前に張り付いて観たDark Fortressは、数年のブランクを感じさせない煌めきが揺蕩う演奏で、大好きな『Isa』など新譜の曲もようやくライブで観られて感無量。『Evenfall』から『Baphomet』で締めるいつものスタイルも愛おしかったです。

Dark Fortress

いつもの事ですがフォルダ見返したらほぼさんとぅーら様しかいなかった。

ライブ後はわりとすぐにサイン会があったので、友人とサイン会会場へ。ほどなくメンバーが登場して席に着きましたが、珍しくさんとぅーら様が真ん中らへんにいて密かに感動するオタク。
Hannesがいなかったのはちょっとしょんぼりしましたが、AsvargrやPhenexにも「来てくれてありがとう」などと声をかけて頂き嬉しかったです。
人前では比較的もの静かなメンバー達の中で、コミュ強で人懐こいボーカルMoreanがめちゃくちゃ喋ってるいつもの光景が面白くて、ああこの感じ、懐かしいなあと胸が熱くなりました。本当にまたライブ観られる日が来てよかったです。
一通りサインが終わったら撮影会の流れになり、オタクも図々しく写真を撮ってもらいました。ああ尊かった...ありがとうございました。

サイン会後は最推しの余韻で幸せな気分に浸りつつフロアに戻り、ノルウェーの大自然を織り込んだ雄大な音を聴かせるVreidを観ます。
さすがの本国人気が垣間見える客数とステージで、バチバチに炎を使い、Windirの『The Spiritlord』をやり、ストーンズの名曲『Paint It Black』のカバーをぶちかましてたのもテンションあがりました。堅実なかっこよさがありますね彼らは。

Vreid

2階から観たんですが、写真の通りかなり視界良好でいい眺めでした。じっくりステージ全体を眺めたい時にはいいですね。

建物をあちこち歩いてみたり物販を見たりしつつ、Mardukはゆるっと後方から鑑賞。最初なかなか始まる気配がなく、曲間も長めといつもと違う感じがしましたが演奏は唸りをあげててつよかったです。

その後はチーズサンドで腹ごしらえをしたりアート作品の展示を見たりなどもして、ヘッドライナーのMayhemの頃にはかなり疲労感を感じていたので、後方から観つつ適度に帰ろうと思っていました。
が、そろそろ帰るかと思ったタイミングで『Freezing Moon』をやられたので結局最後まで観ました。ずるい。ありがとうございます。レジェンドの底力を見せられました。

・4日目

そして4日目の朝、事件が発生します。

起きて着替えて、寝ぼけ眼でエレベーターに乗って、朝食会場で降りる...なんか背の高い人影があるな...

あれ?もしかして

さ ん と ぅ ー ら 様

とドラマーのはねす

あっやべ固まってたらこっち見た。耐えきれずすごい顔で目をそらすオタク。

まさかの最推しとすっぴん寝起きで遭遇です。軽くパニックです。こんなことがあっていいのだろうか。

内心気が気でないオタクに「やあ、調子はどう?」と柔らかに話しかけてくる最推し。どうやら無事に昨日の顔面塗装バチバチのオタクと同一人物と認識されたようです。何を口走ったかは全く覚えてません。チョットツカレギミとかなんとか言った気がしなくもないです。

さて、朝食会場は左右二手に分かれていて、最推しは左、オタクは右に行こうとしたので自然と別れる形となりました。ああびっくりした。おしまい...

が、ウェイトレスのお姉さんが「あっち(左手)に行かないの?右側は今いっぱいだからあっちに行った方がいいよ」などとおっしゃるので、オタクも「あっじゃああっち行きます...」と左手に。別れたばっかなのに再び最推しを目の前にして気まずいと思いつつ、多分「あっち側いっぱいって言われちゃったのでご一緒していいでしょうか」とかなんとか口走っていたと思います。お2人はにこやかに承諾してくださいました。わあ...

ビュッフェ形式なので各々お皿に盛って着席。なお目の前に最推しがいる状態での食事は全く味が分かりませんでした。

和やかな2人は、Triptykonで来日した時の話や、身長が高いので渋谷のスクランブル交差点で目立っていた話、はねすが大阪でFleshgod Apocalypseのライブを観た話、サーモンが美味しかった、とか色々なお話をしてくださいましたが、その間、オタクは相槌を打ちながら必死で飯をお腹に押しやっていました。
はねすがかなりの量食べてたのが印象的で、ドラマー体力使うしな...とか思っていました。
また観に来るのかと引かれたら心が痛いので、Dark Fortressが出演するRagnarök festivalにも行くことは秘密にしてようと思ったのですが、「この後どこか行くの?いつ日本に帰るの?」と聞かれて、全旅程を晒すことになりました。しまった。

多分スクランブル交差点のくだりあたりで、貴方は背が高くてらっしゃるけど、恐れ多いがどれくらいかと質問した結果、さんとぅーら様は身長190cmほどということが判明しましたが、Moreanの方が更に2cmくらい高いという謎情報を追加されました。
曰く、「僕は190cmくらいだけど、実はFlorianの方がちょっと高いんだよ、2cmくらいかな(雑訳)」とのことです。かわいいな〜〜〜〜〜さんとぅーら様もはねすもオフステージは雰囲気がほわほわして柔らかい(オタク比)ので、2人揃うととっても癒しでした。ご馳走様でした。

食後はエレベーターの前で別れて部屋に着いて、暫くは呆然としていました。現実か?

と、朝から大波乱があったそんな4日目のライブは、Oranssi PazuzuMyrkskogKreatorを観ました。

本日のオタクの本命は、フィンランドの摩訶不思議サイケブラック楽団Oranssi Pazuzu。
サウンドチェック時から他のバンドとは一線を画す不安な音色で、ライブ中も音はクリアに聴こえますが、揺らぐ奇怪なシンセにうねる低音でごしゃごしゃなのに何故かどこか綺麗といった曲調で基本何をやっているのかわからず、メタルヘッズが9割くらいドン引きしながら観ていてとても楽しかったです。

Oranssi Pazuzu

一度観たら中毒になるタイプのバンドだと思います。私は是非またあの空間に投げ出されたいです。

その後はOranssi PazuzuのTシャツを求めて物販に行ったりとフラフラしていたところ、友人から「すごいよ、来てきて!」とメッセージが来たので何事かと行ってみたら、SatyriconのFrost様が凛と立っておられました。フリーズ。なるほどこれはすごい...周りの人達がわりとスルーしてるのもすごい。さすがノルウェー。そしてそれをものともせずグイグイ話しかける友人のパワーも尊敬します。

分厚く冷たいブラッケンドデスMyrkskogを経て、最終日のヘッドライナーKreatorは今回のラインナップの中ではかなり異色ともいえますが、ミレの熱のこもった煽りやキレのある演奏ととてもライブが上手いので、ブラックメタルオタクも大いに盛り上がっていました。

Kreator

『Hordes of Chaos』や『Flag of Hate』に新曲の『Hate Über Alles』もやってくれたりで、オタクの心はすっかり満たされました。
WOD前に「fourカウントするから」って言ってたのに、カウントは「eins, zwei」ってドイツ語になるミレさんかわいい。

そんなこんなで、怒涛のフェス生活は終了です。
今回はあちこち色んなバンドを観るというよりはあまり移動せず、数を搾ってじっくり観る感じになったので、トータルで観たバンド数はさほど多くないですが、それでも非常に充実した滞在になりました。機会があれば再訪したいフェスです。

今回Infernoで観たバンドの動画は、下記のツリーからどうぞ。


余談:フェス後の翌朝に朝食会場に行ったら、いつもの困り顔でお皿を持ってうろうろしているKreatorのサミさんを見かけたので、判別できてないだけで他のアーティストも見かけていた可能性は高いような気がします。白塗り組はすっぴんだと特に分からないよね...

5日間たっぷりブラックメタルを堪能したオスロに別れを告げ、次回はドイツのハンブルクへ向かいます。

Rockfellerにはこんな空間もある

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