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異常遠征狂記(18)〜夏旅2019❸〜
続きです。ハンガリーからミュンヘンに戻ってきます。
前回の狂記はこちら。
3 Free & EasyとAnthrax
長距離列車で6時間半、はるばるミュンヘンに帰って?きました。
宿代節約でホステルの6人部屋を予約したはずが2人部屋になっており、更に誰も来ないので貸切状態で大喜びするオタク。
さて、ミュンヘンのバックステージでは毎年、7月下旬から8月上旬にかけて、「Free & Easy festival」というフェスを開催しています。
期間中は毎日ライブやパーティがあり、それらが入場料無料で観れるという太っ腹なフェス(Werk以外)。
ミュンヘンに戻ってきた日がこのフェスの最終日で、夜特にすることもなく暇だったので、ふらっと行ってみることにします。ClubでやっていたオーストリアのポストハードコアAnchorageとドイツ産の摩訶不思議メタルapRonを観ました。
Anchorageが衝動的でかっこよかったので思わずCDを購入。apRonもノリのいいコミカルさがあり楽しいステージで満足。これが無料で観られるとは、というくらいに楽しい時間でした。
翌日も特に何もなくて暇だったので、運動がてら近郊の街Rosenheimにお散歩に行きました。
ミュンヘン経由でドイツ全土へつながっていたり東はオーストリアのザルツブルクへつながっていたりと交通の要所となっており、木材の町としても知られているそうです。
ゴツめの建造物を見て...
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すごいお店を発見。
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※お寿司屋さんでした。
中欧らしい美しい建物も沢山並んでいて、木々の豊かな場所もありました。
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駅の装飾が可愛らしくて印象に残っています。
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適度な運動と素敵な風景で気分すっきり。
ゆったりまったり過ごして体力を回復させた次の日はAnthraxのライブです。会場はお馴染みバックステージ、箱は最も大きなWerk。サポートは当時ファーストアルバムが話題になっていたニュージーランドのマオリスラッシュAlien Weaponryと大変美味しい組み合わせ。
午前中に買い物を済ませ、夕方いつもの倍くらい死んでいるDB(ドイツ鉄道)と戦いつつ、なんとか開場の1時間前に行ったところ既にかなり人が並んでました。流石Big 4の一角ともなると規模が違いますね。
バックステージは1日に複数のライブがあることも多いので、それぞれの箱の入口を把握していないと結構混乱するかもしれません。
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入場してすぐフロアに行き、ひとまず見晴らしのいい下手側を確保できました。みるみるうちに満杯になっていくのを眺めつつ開演を待ちます。
まずはAlien Weaponryが登場、前年のSummer Breezeで見た時よりも迫力が増しており、経験を積んだバンドの顔になってきていて感激。
代表曲ともいえる「Kai Tangata」も聴けたし、途中ウォールオブデスを発生させる度胸の良さもあり、観客を沸かせていました。
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会場が劇的に温まったところでAnthraxが登場。
衰え知らずの彼らはいつも安定してスリリングなライブなのが本当にすごい。「Caught In A Mosh」はじめ思わず体が動く名曲の数々を惜しげもなくぶつけ、「Breathing Lightning」などでは周りのエネルギーに感化されるように華麗なギターソロをキメまくる推し(リードギターのJon Donaisことドネさん)もとても素敵でした。
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War Danceもやって完全燃焼です。
終演後、Tシャツが35€で多少震えながら物販を購入しつつ、Alien Weaponryの物販のお姉さんと会話になり「いつか日本に来てほしいと伝えてください」と言っていたら、まさかのご本人達が登場。
日本来てくれたら嬉しいなと伝えると「行きたいけど、それにはもっと働かなきゃ」というようなことを仰ってました。
頼む誰か呼んでくれニュージーランドとか近所だろ(暴言)
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強めスラッシュメタルを全身で感じた翌日は、ベルリンへ移動します。
4 ベルリン滞在
まだこの遠征の計画を立てている時に、前年の夏旅でお世話になった姉御が丁度同時期に遠征しててベルリンにいるということが判明。
実は弊オタク、何度もドイツに来ているにも関わらず、ベルリンに行ったことがなかったのです。首都ですがメタルのライブはわりかし少ないので、滞在する理由がなくずっとスルーしていた状況... 元々はミュンヘンからハンブルクに移動する予定だったのですが、1日余裕があったので、いい機会だとベルリン滞在をねじ込みました。
なおベルリン滞在時間は睡眠込みで17時間くらいでした。1日以下です。
ミュンヘンから5時間弱電車に揺られ、おやつ時くらいに到着。まずはアレキサンダープラッツを通り、駆け足でベルリン大聖堂へ行きます。
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清らかに神々しい内部や展示品を拝見。
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弊オタクの教会における興奮ポイント、荘厳なパイプオルガンも見ることができました。
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レゴランド前の映えそうなレゴや
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大人気キャラクターのアンペルマンにも遭遇。
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一通り見終えた後に姉御と合流して、ラーメンを食べました。
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弊オタクは特に舌が肥えているわけでもなく遠征時は食のこだわりもないので、サンドウィッチ・ヌードル・スーパーのパック寿司・ポメス(ドイツ産フライドポテト)、の無限ループでも全然平気なのですが、やっぱりラーメンの美味しさは格別でした。
デザートには✨ジェラート✨をいただきました。この日だけとてもQOLあがった。
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お腹が満たされたところで、夜のベルリン観光へ。
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あちこちライトアップされていて綺麗でした。
夏でも夜はあまり暑くないので、ゆっくり散歩におすすめです。
プロジェクションマッピングなども見られ、歴史と最先端を感じられました。
ベルリン・フィルの本拠地で楽器博物館に行きそこねたのがちょっと心残りですが、駆け足にしては色々見られた気がします。
ガチで堪能しようと思ったら3日間位は滞在が必要かなあと思いました。
翌日はハンブルクへ向います。
5 Savage Messiah
今回ハンブルクへやってきた目的はこちら。
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鋭く速いリフに英国の気品漂うメロディが素敵なスラッシュメタル、Savage Messiahのライブです。
この公演と、HellhammerことTriumph of Deathが出演するParty San open airフェスの初日が被ったため、どちらを取るか脳内大乱闘が開催されましたが、Savage Messiahが新譜「Demons」を出してわりとすぐだったのと、ギタリストが1人出戻ってトリプルギター編成になっていたため、こちらを取る事にしました。
ところが、ライブ2日前くらいに「会場が変わるよ」とのアナウンスが。慌てて新しい会場Aを検索したところ、元の会場と真反対の遠方で真っ青になるオタク。
ツイッターで呟きつつ会場A方面のホテルを取り直したりしていたところに、姉御が「それ、多分こっちじゃない?」とリプをくれました。
...どうやら同名の会場Bが元の会場近くにあり、今回の新会場はBの方だったようです。会場A方面にホテルを取ったのは全く意味がなく、とんでも早とちりで、また元のホテルを取り直す羽目になりました。
みんなも箱の住所はしっかり確認しよう!!
こうして色々ありつつたどり着いた会場は高架下。めっちゃ鳩がいる。なんの看板も出てなくて本当に合ってるのかと思ったら、ドアに貼り紙を発見しました。
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早く着きすぎて誰もいない中で、時々外に出てくるメンバーから顔を背けつつ、開場を待ちます。この時間でだいぶぼっちメンタルが強くなった気がします。
いざ中に入ってみて驚愕するオタク。
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狭い。ライブ用の箱というより、小さなバーにちょっとしたステージがある、くらいの感じ。こんな近距離で柵もなしにライブ観れるのか...という気持ちになりました。
女性ドラマーがかっこよかったサポートのEruption of Corruptionのステージが終わり、いよいよSavage Messiahのライブスタートです。
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いかがでしょうか。まず、ゼロ距離にも程がある。若干引き気味に観ても近くてオタクの心臓がもたない。
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後にも先にもこんなローカルな場所でこんな距離感でライブを観られることは非常に少ないのではないでしょうか、という感じですが、メンバーはエネルギッシュにタイトに楽しそうに演奏していて、思わず笑みが零れてしまうライブでした。
「Virtue Signal」から始まり、新譜の曲を中心に「Cross of Babylon」や「All Seeing I」、「Iconocaust」などのスピード感ある定番曲まで織り交ぜ、盛りだくさんのセットリストを堪能。
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大満足のフルセットを堪能した終演後は、後片付けの傍らでフリースタイルミーグリ状態に突入していき、弊オタクはセトリにサインをいただいて幸せになりました。
この時は既に来日公演が決まっていたこともあり、口々に「日本に戻るのが楽しみだよ!」と言っていたのを覚えています。
推しであるベースのMiraさんに抹茶のお菓子を献上したら喜んでいただけました。よかった。
気づいたらだいぶ遅い時間になっていたので、写真を撮らせてもらって会場を後にしました。
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なおこの後すぐDavidが脱退して、来日時はトリプルギターではなくなっていたため、そういう意味でも貴重なライブを観られてよかったです。
最近音沙汰がないですがよく来日してくれた貴重な推しなので、また来てほしいな...と思っています。
次回はParty SanとDecapitatedです。
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