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異常遠征狂記(17)〜夏旅2019❷〜

続きです。現在地はハンガリーのブダペスト。
前回の狂記はこちらからどうぞ。

2 ハンガリー滞在

・1日目

まずはブダペストから東の街Miskolc(ミシュコルツ)へ電車で向かい、そこから車に乗り換えてお家へ。
お土産に日本酒キットカットと人間椅子のCDを差し上げたら喜んでいただけました。よかった。

お昼には早速美味しいパスタと自家製のジュースをご馳走になりました。
※今回は、オタクがハンガリーのおじさんにひたすらお世話になる回です。おじさんとの出会いについては下記noteに書いてありますので、あわせてどうぞ。


ハンガリー東部に位置する街Miskolcはあまり馴染みのない街かと思いますが、ハンガリー有数の工業都市であり、大学があるので学生も多いです(wiki調べ)。

ランチの後は、街の中心部をあちこち案内してくれました。

コシュートラヨシュの像
花時計

謎の椅子と銅像シリーズが面白かったです🤔

内緒話の椅子、らしいです

あと写真がなくて申し訳ないですが、アヴァシュの丘(Avas Hegy)が素晴らしかったです。
木々に囲まれて教会があったり、お墓が立ち並ぶ石畳の道を登った先には展望台もあり、景色が一望できます。あまり人が多い場所でもなく静かなのでおすすめです。

独特の雰囲気

緑の中を散策すると目が癒されますね。
日が暮れてきたところで、今日の散策は終了です。

・2日目

この日はMiskolcの観光名所のひとつでもあるディオーシュジュール城(Diósgyőri vár)へ連れて行ってくれました。

13世紀頃に築かれた砦が起源となっており、重厚な外観です。

メタラー受けしそう


上から見下ろすと結構な高さがあります。

お城の部屋は綺麗に整えられ、当時の衣服や物品が展示されていました。

日に何度かガイドツアーもあり、せっかくだから参加しようということに。
出てきたガイドさんでテンション爆上がりになるオタク。

ガイドさんと天文時計

ヒゲロン毛...!!ヒゲロン毛だ...!!!!!

なおガイドはハンガリー語なのでなんにも分からず、おじさんが通訳してくれました。

椅子
ガイドさんとベッド
HFTSか?
宙に浮いてるとちょっと怖い

部屋以外の敷地内にも、色々なものが置いてあります。

王様の像


メタル好きが最もテンション上がるのはこの辺でしょうか。

目が怖い🐦
うおおおお
いかにも要塞


武器に鎧と強そうなものがずらり。Sabaton流したい。
2時間程度あっという間に経ってしまうくらいには充実していました。

その後は、おじさんお気に入りのお茶屋さんへ寄ろうということで街中へ。
前日の散策時には閉まっていたので、リベンジです。

ブレンド茶がメインになっていて、沢山種類があって迷っちゃいました。
Madam Butterflyと名付けられたお茶もありましたね。

優しい甘さが美味しかったです
ハンガリーに来て「読める漢字」を読むとは思わなかった

ヒゲロン毛と歴史的建造物を見て美味しいお茶をいただいて、いい思いをしました。
今日のアクティビティはこれでおしまい。

・3日目

イギリスのロックバンドSkunk Anansieのライブを観に、ブダペストへ行きます。

ライブは夜で時間があったので、まずはブダ城へ。

ブダの丘という小高い丘の上にあり、眺めが美しいです。「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として世界遺産に登録されています。

とても逆光

...肝心のお城の写真がフォルダに全然なかった。流石に有名な観光地だけあって、たくさんの人で賑わっていましたね。

また、現在は城の中央部分に国立美術館やブダペスト歴史博物館などが入っており、美術館で現代美術の展覧会かなんかをやっていたので見学しました。不思議で面白かったです。

丘には広場のような場所もあったので、景色と風を楽しみつつお昼ご飯をいただきました。

開放感


ハンガリーの夏はお日様が出ているとものすごく暑いです。

そうこうしていると夕方になってきたので、トラムでライブ会場へ向かいます。

...ライブ会場なのかただの広場なのか分からないところに到着しました。
でもステージがあるのでここが会場のようです。

結構でかい


Sabatonのライブポスターが貼ってあって羨ましくなる。

ApocalypticaとAmarantheが一緒かあ いいなあ

ぬるめのコーラを飲みつつ待っていたら、ライブが始まりました。

あまり存じ上げていないバンドだったのですが、人を踊らせるノリのいいロックサウンドとパワフルな歌声に圧倒されました。実にエネルギッシュで逞しく、観ることができて良かったです。

Skunk Anansie

熱気に満ちたライブが終わり、夜道を車で帰路に着きます。
オタクは運転できないので、おじさんに任せっきりで大変申し訳ない...と思いつつライブの感想とか色々な話をしながら進んでいると、とても綺麗な星空が見えて思わず歓声を上げる。
雲ひとつなく人工の明かりも少なかったため、繊細なラメをぶちまけたような満点の星空でした。

おじさんにびっくりされたので、私の住んでるところでは普段はこんな星空が見れることはないんだ、と説明したらこの辺は何も無いけど何も無いが故の景色だね、という深い?話。なるほどこういう世界に生きているとおじさんみたいになるのか、などと思うなどしました。

かなりの夜更かし眠気限界の状態で宿泊場所に戻って即就寝、長めの1日が終わります。

・4日目

昨日とはうってかわり天候が悪く、雨も降っていたので日中は作業したり、おしゃべりしたり。

地下に楽器部屋があったので、滞在中暇な時間にキーボード弾いたりして遊ばせてもらいました。完全に子供である。
ひんやりしていて居心地もよかったですが、地震大国日本ではこれは厳しいな...とも感じました。いいなあ地下部屋。浪漫が詰まっていますね。

この日の夜はSteve Hackett大先生とジャズバンドのライブを観に行きました。
会場は文化ホールみたいな小さなホールで、こんな距離で観ていいんか状態。軽やかにギターを操っておられました。耳が癒されました。街の規模にしてはそこそこ人が入ってた気がします。
まったりした1日でした。

・5日目

天候が回復したので、Miskolcの西の郊外にあるリラフレド(Lillafüred)へ。
森林が豊かな地域で、避暑地になっています。
また、MiskolcからLillafüredまでは森林鉄道が走っていることで有名です。

今回は森林鉄道でLillafüred駅まで行き、ハイキングしながら戻ってくることに。

絵本に出てきそうな外観の窓のない開放的な列車で森の中を走り抜けていくのはとても爽快でした。

車窓?から見える景色

Lillafüred駅に到着したので、線路に沿ってのんびりと歩いていきます。

厳つい建造物があった。


木々の中を進んでいき...

小川だ
アトモスブラックみたいな


ところどころに滝もありました。

道中、凄まじく雨が降ってきてしまい逆に楽しくなります。
滞在中に3回ほど遭遇しましたが、ハンガリーの通り雨はやばいです、車だと前が見えなくなるくらいで、台風かレベルで降ってくる。でも結構すぐ止むので気長に待ちましょう。

雨が降ってる時の池

さらに歩いていくと、またまた堅固な建物。

フォークメタルですね


そして、ゴツゴツと岩壁に圧倒されたりしました。


ちょっと不気味で心惹かれる光景もありました。

泥臭いブラックメタルですね


普段は見ることの出来ない異国の大自然を全身で味わい、沢山歩いたので心地よい疲労感。

ハイキングを終えた後は再びお家で楽器を演奏したりして、時間は過ぎていきました。

6日目

ゆったりと楽しかったハンガリー滞在はここで終了、ミュンヘンに戻ります。

おじさんは仕事の都合があり、送っていってあげられないからと乗り合いタクシーを予約してくれていました。
乗り合いタクシー、ハンガリーではポピュラーなようです。

お世話になったお礼を手厚く言ってお別れしました。
おじさんにはこの時以来会えてないので、またどこかで会えたらいいなと思っています。

Budapest-Keleti駅から列車で帰ります。

railjetです

ブダペストの美しさは有名ですが、Miskolcは古い建物と無機質なアパートメントが混在する、東欧ならではの風景が楽しかったです。
次ハンガリーに行く機会があれば、Sear Blissの故郷Szombathely(ソンバトヘイ)に行ってみたいですね。

数日間ライブから離れてガッツリ観光客をしたのは多分この時だけなので、わざわざ時間を割いて案内してくれたおじさんに感謝です。

Sear BlissのCDとか色々いただいてしまった

次回はミュンヘンでライブ、ベルリンに滞在してハンブルクでライブです。まだ全行程の半分くらいです。

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