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ブルアカの考察と言う名の妄想

 ブルアカには多種多様なキャラがいる。角の生えた子、翼のある子、動物の耳がある子などなど。それはモブも同様である。犬に猫にロボット。多様性ここに極まれり、である。 現在放送されているには便利屋やアビドスの生徒が馴染みにしている紫関の大将もでてくる。それを見た時に同じことを思った人もいるかもしれない。そして似たような考えに陥った人もいたかもしれない。 デカすぎる。そうあの生き物たちはデカすぎるのだ。ゲーム内での描写ではそこまでに感じなかったが、あいつら、いや、彼らは人間に近い

    • 読了記録15「ネクロポリス 上下」恩田陸

       ネクロポリスを読み終わった。独特な雰囲気を持った作品だった。分類としてはSFに当たるのだろう。あまりに世界観の説明がなくて色々わからないことも多かった。別に知らなくても理解には問題がない。気になるだけである。  死者が実存を以て現世に干渉できる島が舞台だが、そこで起きた殺人から始まる一連の島の変遷を描いている。そう、変遷である。物語は始まりから問題を超えて元の場所に戻るという手法が多いが、これは戻らない。むしろ、大きな変化を迎え、みなもそれを歓迎するのだ。  題名にあるが

      • 読了記録14「蜘蛛の糸・杜子春」芥川龍之介

         芥川の短編集を読んだ。今まで教科書でしか読んだことが無かったので知らない作品も多かった。ずっと気になっていた杜子春の読み方がとししゅんだと知ったのが一番の収穫だった。  どれも短いながらも傑作が詰まっていて、文豪としての実力を見ることが出来た。猿蟹合戦のような二次創作も入っていて、駆け込み訴えの時も思ったが、意外とこういう作品は多いのかもしれない。  蜜柑も面白かったが、杜子春も良かった。

        • 観了記録18「コードギアス 奪還のロゼ 第二幕」

           ロゼの第二幕を見た。休日の夕方に行ったらびっくりするほどシアターも大きかったし、人もたくさんいた。意外と見ている人は多かったらしい。  一幕に続いて、順調に騎士たちを倒していくがやはり二幕ともなると明らかにやばそうなやつが多く出てくる。毎度のことではあるがペアの実行担当が理性的だったのを見た記憶がない。監獄から黒戸を助けた時の相手は少し冷静だったような気もするが、あいつ以外に冷静な奴を見た記憶がない。  今回もゲストでC.C夫妻が登場している。この調子だと次あたりでスザ

        ブルアカの考察と言う名の妄想

        • 読了記録15「ネクロポリス 上下」恩田陸

        • 読了記録14「蜘蛛の糸・杜子春」芥川龍之介

        • 観了記録18「コードギアス 奪還のロゼ 第二幕」

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        • 読了記録
          15本
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          18本

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          観了記録17「ウマ娘 新時代の扉」

          長い。 モブの子は可愛かった。

          観了記録17「ウマ娘 新時代の扉」

          読了記録13「よもつひらさか」今邑 彩

           よもつを読んだ。ホラー短編集と銘打っている割にはそこまでホラー色の強くない作品だったように思う。  とはいえ、それとこれとは話が違う。銘に不満はあれど、中身に文句は無い。もっとホラーが欲しかったというだけの話である。でも激辛カレーを頼んだらただの辛口カレーがくれば文句の一つぐらいは許されよう。本当にあった怖い話と世にも奇妙な物語のホラー回ぐらいの差がある。最近は本当にあった怖い話もやらない上にやったと思ったら怖くないというお粗末さだが・・・。  どれもよかったが、一番は

          読了記録13「よもつひらさか」今邑 彩

          読了記録12「怪しくて 妖しくて」阿刀田高

           怪しくてを読んだ。以前も阿刀田の短編集を読んだが、今回も良かった。一体どこからこんなに面白いものが出てくるのか。  12編が入っているとは思えないほどすいすいと読んでしまえるほど読みやすい。文字通り気づけば読み終わっているような作品だ。 「くちなしの便り」が一番良かった。

          読了記録12「怪しくて 妖しくて」阿刀田高

          読了記録11「チャイルド」井上雅彦 監修

           チャイルドを読んだ。子供に関するホラーのオムニバス形式で20人ほどの作家の作品が載っている。  26年前の書籍ではあるが、古臭さは全く無く濃密なホラーを存分に味わうことが出来る。一部に漫画や詩のようになっているところもあるが基本的には短編集である。  どれも珠玉と言っていい作品群であったが、「夢の果実」が一番良かったように思う。人身御供に子供が使われることは多いが、それをファンタジーに書き上げている。綺麗なファンタジーに包んでも、匂い立つ恐怖の香りが素晴らしい。

          読了記録11「チャイルド」井上雅彦 監修

          読了記録10「空の青さを知る人よ」額賀 澪

           空青を読んだ。ちょっと物足りなかった。映画をノベライズしたものであって、映画の原作ではないからしょうがないのかもしれない。  映画は既に観ていたので内容は知っていたが、文章に直すとここまで味が薄くなるとは思わなかった。面白いことは面白い、内容も奇抜というわけではなく、ちゃんと王道に則って、基本骨子を抑えて書かれている。それでも物足りない。すごく、物足りない。ガンダーラが特にそうだが、歌詞を書いても知っている人は読者には少数派ではないだろうか。そういうちょっとづつのソレジャ

          読了記録10「空の青さを知る人よ」額賀 澪

          観了記録16「湖の女たち」

           湖を見た。どろっとした話だった。すごいどろどろとしたどろどろだった。2時間半とは思えない濃厚さと濃い味つけだった。そして2時間半は飛ぶように過ぎていった。  とある老人ホームで老人が死亡したことから話は始まる。鬱屈とした不満を抱えたまま仕事をしている若い刑事と介護士の鮮烈な出会いが事件を大きく動かしていく、なんてことは無い。話の中心はこの二人にあることは間違いない。でもその二人は事態を動かすことはない。あくまで渦に巻き込まれて絡みついた水草であって渦を動かす力は無いし、渦

          観了記録16「湖の女たち」

          読了記録09「新世界より 上 中 下」貴志祐介

           新世界よりを読み終わった。なんか、すごかった。内容もさることながら、あの内容であの分量で読みやすさを一切落とさないどころか読みやすすぎて一気に読み切れてしまった。たぶんいつもの倍以上のスピードで読んだ。  退化した文明と発達した超能力の世界の中の話である。主人公である「私」の私小説だが、中身は昔を懐かしむ思い出の残滓ではなく、主人公が駆け抜けた文字通りの必死の過去である。  圧倒するような量とそれをものともせずに読ませる文章力はそうそうあるものではないだろう。

          読了記録09「新世界より 上 中 下」貴志祐介

          観了記録15「猿の惑星 キングダム」

           猿を見てきた。とりあえず猿ではなくエイプという呼び方にずいぶんとこだわりを感じた。檻にいるのは猿で進化したからエイプなのか。  冒頭数十秒で設定が叩きつけられたが、いっそ清々しい。シーザーとやらもなんで猿が溢れたのかも説明もそれでいいのかとは思いつつも、理由には十分な量だったので、妙技を感じた。  シリーズ完全新作ではあるが、要するに猿の惑星シーズン2なので、シーズン1を見ていないといまいちわからないところが多い。王であるプロキシマスが人類を滅ぼすために頑張るが、余計な

          観了記録15「猿の惑星 キングダム」

          観了記録14「GODZILLA×KONG 新たなる帝国」

           ゴジコンを見た。凄まじい怪獣アクションを見た。シリーズを一つも見ていないので、よくわからない設定が多かったがゴジラとコングの勢いで押し切られた。  恐らくだが、作品の中で発された言葉よりも、タイタン達の咆哮や鳴き声のほうが多かった。  ゴジラとコングのことを説明しなければいけない以上、そのことにも時間を割かなければいけないのはわかるが、それにしても長く感じた。特にコングが長い。地下世界に一人で住んでいるということの説明にどれだけ尺を使うのか、と思いながら見ていた。何なら途

          観了記録14「GODZILLA×KONG 新たなる帝国」

          観了記録13「コードギアス 奪還のロゼ」

           ギアスを見てきた。また新しいコードギアスが見られるとずっと待っていた。残念ながら公開初日には行けなかったが次の日には行けたのでよし。  内容的には順当に時間が進んでいるが、主人公はルルからロゼになっており、今まで通り、ロボットバトルというよりギアスにまつわる話になっている。  正直なところ、話が面白いとか歌がどうこうとかそれ以前の文句がある。文句である、内容以前の不満を強く感じた。映画の構成が一時間半ではなく、三話仕立てのアニメを連続上映しているのである。総集編ならばま

          観了記録13「コードギアス 奪還のロゼ」

          観了記録12「トラペジウム」

           前から気になっていたトラを見てきた。アイドルに憧れた、というよりも憑かれたような少女の話だった。  どうしてもアイドルになりたいがために住んでいる地域の東西南北から美少女を集めて、という絵を描く。そしてうまいことメディアに載って、というサクセスストーリーを思い描き、多少の紆余や曲折はありつつも実際にうまく運ぶ姿は時折狂気を滲ませていたものの、素直に凄いと思いながら見ていた。  事前のPVとかではアイドルを目指す物語だと読めたのでそこに対する谷があるのかと思ったら、何のこと

          観了記録12「トラペジウム」

          読了記録08「仄暗い水の底から」鈴木光司

           仄暗いを読み終わった。もともと映画を見たことがあったのであのホラーを読めると思って読んだが、そんなことはなく、よもや短編集だとは思わなかった。  映画は家族愛で締めるストーリーではあるが歴としたホラー映画だった。心胆寒からしめる激烈な、それはもう仄暗いホラーであったが原作はだいぶ様子が変わる。  映画のもとになったストーリーは一話に入っているが、前半は似ているが後半は映画のようなホラー展開は無い。おそらく何かがあるだろうと言って話が終わる。  全編を通して言えることだ

          読了記録08「仄暗い水の底から」鈴木光司