観了記録34「エイリアン・ロムルス」
初めてエイリアンを見た。最高だった。でもパンフレットが売り切れてた。カウンターでたぶんすごい情けない声で残念がってしまった気がして普通に恥ずかしい。
エイリアンが現れてさあ大変という話ではなく、脱出しようと乗り込んだ船が調査船でそこにいたエイリアンに遭遇してしまったという話である。今までのエイリアンの設定を知らないが、植民地星というのがもうそれだけで一本違う話が作れそうな設定である。序盤でしか出てこない設定だが、聞こえてきた環境的には月は無慈悲な夜の女王のような環境である。残念ながら革命を先導出来るほどの傑物も圧倒的な知識と権限を持ったAIもいないが。
密室ホラーとモンスターパニックが綺麗に融合していて飽きることがない。冷凍されていたエイリアンの幼生体を解凍されていく感じも段々と高まっていく不気味さとこれから起きる蹂躙を想像して口角が上がりっぱなしだった。最後の決戦も演出からして最高だった。あらかた片付けたと思って脱出用の船に乗ったら助けたはずの仲間の体から変異種が出てきたのには感動した。山場の魅せ方がうますぎる。
変異種はものすごく見たことがある見た目だった。あいつは漁村で胎盤振り回しながらしゃがれた声で泣いてたはずなのに・・・。ちゃんと悪夢の中でおとなしくしていてほしい。