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シンプルだけど、これがビジネスの基本

  好きな事、出来る事、役に立つ事。
これが、ビジネスの基本だと思っています。このどれか1つでも欠けると、うまくいかないものです。2011年までやっていた主婦をターゲットにしたビジネスは、役に立つことではありましたが、正直、主婦の考え方がどうも苦手でしたし(ごめんなさい主婦の皆様)、マーケティングの基礎も全く知らなかったので、無理がありました。
 採用時に、マーケティングに強い人材と組んだり、広告宣伝費ではなく主婦の方から直接、お金を頂くサービスなら、きっともっとうまく主婦の方とお付き合いできたんじゃないかと思います。
 2010年から経営を学び始めた私は、ふとある事に気付きました。それは、自分の会社が、完全な下請け体質だということ。大手広告代理店から言われるがままに企画を考え、プロジェクトを進めることが多くなっていたこの頃、通るかどうか分からないプレゼン案件に奔走されていました。プレゼンで通ったら、ナショナルクライアントの仕事という箔がつき、報酬もそれなりに大きかったのですが、通らないとそれまで準備した事が全て無駄になってしまう、博打のようなやり方でした。これでは、しっかりとした事業計画を立てたくても、立てようがありません。数をこなし、あとは天に任せる、そんな状況だったのです。もちろん、企画が悪くて通らないという場合もありますが、中には出来レースで、既に結果が決まっている案件も日常茶飯事でした。
 こんなビジネスの仕方では、いつまでたっても成功しない。早く下請け体質から抜けたビジネスをしなくては。
 そんな時でした。
 東日本大震災が起こったのは。
3月11日を境に、全てが変わってしまった日本。マーケティング、宣伝活動は一気に自粛ムードに包まれ、私の会社も、4月以降に決まっていた主婦向け商品のプロモーション企画は全て中止となったのです。来る電話、来る電話、全て広告代理店からの中止を知らせる電話でした。
 「規模を縮小してでも、何かやれる方法はないんでしょうか?」そう必死に、抵抗してみても
「クライアントが中止と言ってますからね。ま、仕方ないでしょう」
プレゼンを頼んでくる時の頭を下げる態度とは全く違う、冷たい声の代理店。今まで、どれだけただ働きをしてきたと思っているんだ!
 私は、この時ようやく辞める決心がつきました。
 ただ、主婦マーケティング事業をやめて、何をやろう。

 好きな事、出来る事、役に立つ事。この基本に戻って考えました。
そんな時です。ある仕事が舞い込んできたのは。
「ミスユニバースジャパンのプレゼン教育を担当してもらえないでしょうか?」
それまで、新人教育やモデルからレポーターになりたい若手の教育を担当したことはありましたが、喋りのプロを目指しているわけじゃない人を教えるのは初めての事でしたから、一体全体、何から教えれば良いのか分かりませんでしたが、話すのも教えるのも好きでしたし、キャリアがあるので出来る事でもあったし、何より役に立つんだ!という発見があり、引き受けることにしました。
 そして、参加したビューティキャンプで、私はとんでもないことをしてしまうのです。

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