魔法少女になりたい
見つけてくださりありがとうございます。突然ですが、貴方は魔法が使えますか?そもそも魔法の定義ってなんだろう?私は最近、その輪郭が掴めてきた気がするのでここに残しておきます。
少女を過ぎて
ピンク色の髪に何度憧れただろうか。子供の頃は「私の魔法で全ての人に平等とささやかな愛を与えられる」と本気で思っていた。私はどうすれば魔法少女になれるのだろうと悩み、祖母に相談したことさえある。
20歳になった今でも私は普通の人間のままである。「少女」と呼ばれる時は過ぎてしまった。(非常に残念である)しかし憧れはまだ捨てきれず、魔法少女に関連する作品や、女児向けのコンテンツを鑑賞したりしている。そうしているうちにあることに気づいた。
感謝の魔法
魔法は髪をピンク色に染めなくても使える。性別も関係無い。難しい呪文よりを使わずに、たった五文字で相手に気持ちが伝わる奇跡。
「ありがとう」という言葉を誰よりも多く使っていること。
どんな些細なことでもその言葉を欠かさない。一字一句はっきり伝えている。それだけで周りの空気も良くなり、相手や自分も幸せにすることが出来る。
私はこれが最高の魔法なのではないかと日々考えている。
そう考えるようになって以来、私は「ありがとう」と言うことがもっと好きになった。絶対に目を合わせて言いたい。口だけ動かして言う「ありがとう」はただの音だと思っている。なぜなら気持ちが不在の言葉をかけられても私は心が動かないから。この魔法が届くようにと願いながら。
魔法をかけて、かけられて
私はとあるコンビニでバイトをしている。いつもアイコスのスムースレギュラーを買っていく男性は、私の目を見て「ありがとう!」と元気な声をかけて商品を詰めたレジ袋を嬉しそうに持って帰っていく。とても温かく幸せな気持ちになる。
魔法をかけて、かけられて。私は魔法少女にはなれないが「私なりの方法で誰かにささやかな愛と感謝を与えられたらいいな」とこれからも生きていこうと思う。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
貴方にも素敵な魔法がかけられますように。
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