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「得られるもの」と「失うもの」。
陰陽とは、中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陽と陰の二つのカテゴリに分類する思想。陽と陰は互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅といった変化はこの二気によって起こるとされる。
「表裏一体」
相反する二つのものが大もとでは一つであること。また、二つのものの関係が密接で切り離せないこと。
いきなり引用から始めてしまいましたが、上記のように、「物事には両面がある」そして「それらの大元は一つである」というような言葉ってたくさんあると思います。
「長所は短所」とか、「失敗は成功の母」とかもそうだよね。
言い方を変えると、同じ物事でも、どの側面から見るかによって全く異なって見える、ということ。
以前のわたしは、とにかく“失ったもの”ばかりに目を向けがちで。
自分という人間の特徴は「短所のみ」としか思えなかったし、「失敗してきたこと」は人生の汚点で、120%ないほうがよかったものだと捉えていました。
でも、「陰と陽」「裏と表」がどちらか一方では成り立たないように、失うものが100%で、得ることが何もない物事なんて存在しないのですよね。
例えば、「失敗って本当に失うものしかないじゃん…」なんて(失敗した直後は今でも)思ってしまう。
でも、失敗をして何かを失った代わりに、「経験」という何にも代えられない学びを得られている。
この“得られているもの”に気付けないと、それを活かすことができなくて、表面的には「失ったものしかない!!!」ってなってしまうけれど。
そのとき気付けなくても、“あの失敗からの経験って、自分にとって超大事なものだったんだ…!”ってタイミングが、あとから来たりするのだけどね^^
それに、何かを失った経験が人生の転機になることは、多々あるのよね。
これはわたし自身の経験でも大いにあって。
「健康」を失ったことが自分と向き合うきっかけになって、生き方を変えたことで、今は体調を崩す前よりもすっごく生きやすくなったのです。
“失ったもの”しか見えていなかったら、そりゃ苦しいよ。
わたしはおいしいものを食べることや旅行が好きなのだけど、得られた「かけがえのない思い出」や「素晴らしい経験」に目を向けずにいたら、楽しい食事や旅行ですら「こんなにお金がなくなってしまった・・・」で、終わってしまう(笑)
だから、一見失ったものしかないように感じる出来事に遭遇したときには、思い出してほしい。
全ての出来事には、【得られたもの/失ったもの】の両面があるということ。
そしてどちらに目を向けるかは、自分で選ぶことができるのだということ。
失ったものだけに目を向けていては、もったいないのよ。
わたしは、どんな出来事も、最終的には“自分を幸せにするため”に起きていると信じています。
「この出来事は、わたしに何を与えようとしているのかな?」
そんな視点から出来事をもう一度見てみると、視野が少し広がるかもしれません。
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「人間万事塞翁が馬」
一見、不運に思われたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。幸運か不幸かは、容易に判断しがたい、ということ。
過去のわたしを、何度も救ってくれた言葉。
そのときの状況とか、わかりやすく目に見える現実では、「サイアクだ…」「なんでこんなことに…」って思うような出来事であっても、
未来から振り返ると、それがあったからこそ、良い方向に進むことができたんだ…!とあとから気づくことが、本当にあるんですよね。
どん底にいた数年前には、とてもとてもそんなこと思えなかったけれど、そこから抜け出した今だから言える。
あなたが直面している出来事には、意味がある。
どの面から見るかを選べるのなら、「得られたもの」にもしっかり目を向けて、活かしていこう。
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