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通ってきた道は、無駄じゃない

「あのとき、ああしていれば・・・」っていう後悔って、少なからず誰しもが持っているものだと思います。

けれど、その後悔した経験って、無駄だったわけじゃないのですよね。

そこを通ったという経験があったからこそ、得られた見解が必ずあるはずだから。


たとえばわたしの場合、学生時代に自分を偽って友人と付き合い、いわゆる「スクールカーストの上位グループ」からはみ出ないことを最優先して生きてきました。

それが学生生活の明暗を分けると思っていたし、あの頃のわたしはそうとしか考えられなかったのです。


今になってみれば、「そんなことしないで、気が合う人と無理なく付き合ったら、もっと楽しい学生生活を送れたのに!」と思うのだけど、それは一旦その道を通ったからこそ言えることで。

もしそれを経験せずに今に至っていたとしたら、今度はきっと、“ああ、自分を偽ってでも、スクールカーストの上位グループに入る努力をした方が良かったのかな…”なんて考えがよぎったりするんじゃないかと思うんですよね。

その経験がないと、自分にとってどちらが良かったのかなんて分からないし。


自分自身でその考えに至ったプロセスを経験をせずに、答えだけを与えられたとしても、きっと心から納得することはできない。

だって、なぜそう言えるのか?なぜその結論に至ったのか?という、もっとも大切な部分が抜け落ちてしまうから。


以前見た動画内で両学長がお話されていたことが心に残っていて、それが今回のお話とも繋がる内容だと思うので、シェア&引用させてもらいます。

ベテランのインデックス投資家さんほど、「勉強なんていらない!優良インデックスファンドに投資してほったらかせばOK!」「勉強した時間、投資にかけた手間暇はリターンに比例しない」、こういうことを言います。
僕もこれには基本賛成です。
とはいえ、なぜこのベテラン投資家さんたちがこの境地に至ったのかっていうと、いろんな投資を体験しつつ、めちゃくちゃ勉強したからです。
色々経験して、めちゃくちゃ勉強して、腹落ちしているからこそ、相場がどんな状況になっても、自分の投資スタイルを継続できる。
だから、あえて僕はこう言います。
勉強した時間や投資にかけた手間暇はリターンには比例しないかもしれません。
だけど、勉強してください。
投資は全て自己責任です。
勉強しなくてOKな投資なんてないんですよね。
だから、結局は自分で手を、頭を動かして学ぶ必要がある。
そうやって学んだからこそ、どしっと構えた投資家になれるってわけですね。


これって投資に限った話ではなくて、「自分の人生」全てにおいて言える、本当に大切なことだと思っています。

“答え”ではなく、答えに至るまでの“プロセス”こそが大事なんだってことを、忘れちゃいけないなと。


だから「ああしておけば良かった」と後悔するというプロセスですら、とても大切なものなのですよね。もがいてきた経過は、無駄じゃない。


今、自分自身が「こうしたい」と思うこと、「こうしておけば良かった」と思うことって、全部、過去の自分が経験してきたことから生まれているわけで。

過去にその道を通った自分がいたからこそ導き出された、尊いもの。


これからの人生の方向性を決めるための、大切な判断材料を残してくれたんだ。


だけど、後悔の最中にいるときには、なかなかそんなふうに思えなかったりする。

実際わたし自身、ここに書ききれないほどたくさんの後悔をしてきたし、何かあると「なんであのとき、もっとこうできなかったの・・・!」って自分を責めてしまうこともあります。


だからこそ今、これを綴っておこうと思うのです。

この先また、過去の自分の選択を嘆きたくなったとき、少しでも心が軽くなるように。


今はそんなふうに捉えることができなくても、いずれ必ず「ああ、あの経験があったからこそ、今わたしはここにいるんだな」と思えるときが来るから。

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