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箱根駅伝のランニングシューズのシェア

おはようございます!ランニングコーチの大野です。

今日は箱根駅伝のランニングシューズシェアについて考えていこうと思います。

2021年の箱根駅伝ではナイキのシェアが95%というまさにナイキ一強という時代もありました。
以前記事でも紹介しましたが、ランニングシューズ市場が激化している中でトップ選手のシューズ事情はどうなったのかをみていきましょう。

ナイキ一強は変わらず、ただ変化はある。


実際のデータは以下の通り。

https://media.alpen-group.jp/media/detail/running_230103_01.html

ナイキのシェアは61.9%。
アディダス、アシックスが微増、その他がポロポロという結果になりました。
一時期に比べれば、テレビ越しで観ててアディダス、アシックスが目立ってきたなという印象です。
なぜ、ナイキ一強が変わらないのか?
今後はこのシェアがどう変化していくのでしょうか?を考えていきましょう。

なぜ、ナイキ一強が変わらないのか?

ナイキ一強が変わらない大きな理由は2つ

信頼度の高さ
失敗できない

信頼度の高さ

ナイキのヴェイパーフライやアルファフライはすでに多くの実績を作っています。
世界記録はもちろん、ワールドクラスでの実績でシューズの性能は世界的に認められています
それに加え、使用する個人個人もナイキのシューズによって自己ベストや実績をすでに作り絶対的な信頼があります。
各社シューズの性能はほとんど変わらない状況なのに、シェアに違いが出るのは性能の高さというより信頼度の高さが数字に現れています。
それだけ、どのメーカーよりも先に革新的な技術を持ち込んだナイキの作戦勝ちといえます。
ナイキがスーパーシューズを出したのは2017年。
その他のメーカーは2019年、2020年からようやくポツポツと出してきました。
この2〜3年の間に出来た信頼度は計り知れません。

失敗できない

なぜ信頼するシューズを履くのか?
それは失敗できないからです。
箱根駅伝という大きな晴れ舞台かつ、失速すればメディアや一般の方、大学OBから叩かれてもおかしくない状況。
こんな状況で失敗するわけにはいきません。そうなれば、もちろんシューズも信頼度の高いモノを選ぶのは必然です。

本番で失敗出来ないのはもちろんですが、選手は練習の段階から失敗することが許されません。
1年を通して、練習で結果を残さないと本番を走れないからです。
だから、選手は大事な夏合宿、大事な練習ではもちろん信頼度の高いシューズを選びます。わざわざ、一か八かで試したことの無いシューズを高いお金をかけてまで履くメリットがありません。

ヴェイパーフライがスタンダード

ナイキのすごいところは、シューズの棲み分けをはっきりさせているところだと思います。
どういうことかというと、「ヴェイパーフライNEXT%」は厚底レーシングシューズのスタンダードを作り上げたこと。
初代ヴェイパーフライ4%、ヴェイパーフライ4%フライニット(2代目)は少し癖があり好みが分かれていました。
しかし、NEXT%で癖をなくし、どの着地方法でも、どんな層でも履きやすいシューズにすることで厚底のスタンダードを作り上げました。

誰でも履きやすく、誰でも速く走れるようなシューズを作り上げたことで「もうこれでいいじゃん」と思わせました
しかし、中には「もうこれでいいじゃん」に不満があり、もっともっとのニーズに応えたシューズを欲する人もいます。
そのニーズに応えたものが「アルファフライ」。
「スタンダード」と「アルファフライ」を棲み分けたことで、ほとんどのニーズを満たしたことで実績と信頼を積み重ねナイキ一強が生まれたと考えています。

今後の展望

今後の展望は基本的には変わらないかと思います。
シェアは少し変化するが、ナイキのシェアが10%、20%になるのはないかなと。
もし、シェアが大きく変化することがあるとすれば
「革新的な技術」
「圧倒的な実績」
が必要かと思います。
ヴェイパーフライが初めて出てきたような革新的な技術の誕生もしくはその他のメーカーを履いた選手が世界記録を打ち立てるとかですかね。

一度積み上がった信頼を打ち崩すのはとても難しいです。
ナイキが信頼を失うことをしない限りは、何かインパクトが必要
そういった意味でMIZUNOのリベリオンプロのようなシューズの開発等の挑戦は意味があると思います。

まとめ

今回は箱根駅伝のシューズについて考えてみました。
シェアは多少変化するが今後もトップ層のナイキの一強は変わらないかと思います。
なぜなら、信頼と実績という大きな土台があるから。
今後この土台を大きくぶち壊すインパクトが生まれることを楽しみにしています。
しかし、ナイキも黙っていないかと思います。
アルファフライやNEXT%は完成されすぎて大きなアップデートはしていません。
となれば、ナイキは次に革新的なモノを開発しているはず。
インパクトを起こす企業がナイキなのか、それともその他の企業か。
それではまた!

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