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なぜ、ランニングシューズ市場は激化するのか


おはようございます!ランニングコーチの大野です。
今回はランニングシューズについてです。
ランニングシューズ市場は年々激化しています。
日本の市場をみれば、HOKA、onを筆頭に各メーカーが続々とランニング市場に参入しています。
なぜ2010年代に入り、このように市場が激化しているのでしょうか。
我々ランナーもどのシューズを選べば良いのか分からないといった状態です。
今回はなぜ、激化しているのかという背景を中心にお話していきます。
個別のシューズメーカーの特徴やシューズの紹介はないのでご了承ください。
詳しいレビュー等はYou Tubeを参考ください。
それではいってみましょう!

なぜ、ランニングシューズメーカー市場は激化しているのか



それは以下3つの理由からだと考えられます。

・市場規模が大きい
・多様化(目的が違う)
・層の違い

市場規模が大きい


まず大前提として市場規模が大きいからです。今から新しい最新機能を付けたFAX機を作る人はいません。なぜなら、FAXを使う人が減少しており市場が縮小しているからです。

そういった意味で、ランニングシューズ市場はバカでかい。
どれくらい大きいかというと下の画像を参照ください。
約3割ととてつもなく大きい!これだけ大きいと各メーカーが参入するのも納得です。

多様化

こちらは以前の記事でご紹介しました。

要は、ランニングはスポーツ面とライフスタイル面と二面性を持ち、なおかつそれぞれ目的が違うため多様化しているということでした。
なぜ多様化が市場を激化させているのか。
それは、他のスポーツにはないライフスタイルとしての一面でしょう。
以下の記事のデータによると、米国ではランニングシューズのカジュアル使用は約8割!
ライフスタイルとスポーツの境界線が無いことの表れですね。
つまり、ランニングはスポーツでありライフスタイルの一部に溶け込んでいるからこそ、市場規模も大きく、多くのメーカーが参入してくると思われます。

層の違い


層の違いとはどういうことか。それはランニングのレベルによってシューズの役割が変わるということ。
まだよくわからないですね。具体的にいうとフルマラソン3時間を切る人と6時間を切る人ではシューズに求められる機能が変わってくるということです。
つまり、より速く走れるシューズとより長く安定的に走れるシューズに別れます。さらに、先程の多様性も加わり、ライフスタイルに根付いたシューズ(ファッション性のあるもの)も出てきました。
こういった、目的が変わることから各メーカーがそれぞれに特化したシューズ作りを始めます。

これはデータを見るとわかりやすいです。

下記のグラフは、ロンドンマラソン完走者のシューズの内訳です。
各層によって目的が変わり、それによってメーカーも変わることがわかります。
サブ3ではナイキは80%ですが、タイムが遅くなるにつれシェア率が小さくなっています。
逆にサブ3では1%だったBrooksは、5時間以上では20%となります。

Brooksのターゲットは速い人ではなく、5時間付近で走る人やライフスタイル向けにシューズを開発していることがわかりますね。
Onはシューズ界のアップルと呼ばれ、Onのターゲットは競技者ではなくオシャレでかっこいいといったライフスタイル層を狙っています。

この多様化によって、各社それぞれのポジションを陣取っているわけですね。さらに、最近は技術の向上により各社技術レベルの差が縮まっていることも激化させている要因の一つかと思います。

まとめ


以上、3つの理由からランニングシューズ市場が激化している理由を考えてきました。
人間いろんな生き方があるように、ランニングも様々な走り方があります。そういった多様化が市場を活性化させ激化させているのでしょう。

ちなみに僕は、シューズを選ぶ際の第一優先事項は「ワクワクするか」です。要は【見た目】と【走ったときに楽しいかな】といったところですね笑
機能がすごいからといって、好みでないシューズを履いても楽しくないし、シューズにも失礼だなっと思ってます。
せっかくのランニング楽しまなくちゃ。
それではまた次の記事でお会いしましょう!

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