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都道府県駅伝

おはようございます。ランニングコーチの大野です。
今回は、1月22日(日)に行われた男子都道府県駅伝について。
展望では兵庫県と長野の優勝争いで、千葉や岡山も有力という前評判でした。

そして結果は長野が9回目の優勝、注目の兵庫は8位という形で幕を終えました。
なぜ、長野が毎回強いのか、兵庫は最後なぜ8位に終わったのかをみていきたいと思います。
それではいってみましょう!

ハイライト


NHK

今回、長野が優勝しましたが大きな要因をあげるなら
1区3区4区5区でしょうか。
1区の永原くんが全国高校駅伝に続き区間2位と強さを見せました。
永原くんは速さより強さをもっている印象です。
持ちタイムで言えば、もっと速い選手が他にいるが、都大路のときも今回も速いレベルで安定して強さを見せています。

そして個人的に3区の伊藤大志くん(早稲田大)はすごかった。高校時代は5000mで13分36秒と世代トップクラスでしたが、大学進学後はやや伸び悩んでいる印象でした。
しかし、3区で区間8位と粘った。この粘りの走りで高校生が走りやすい位置で襷を渡せたのは大きかったと思います。
その後は山口くんと吉岡くんがダブル区間新。
ここで勝負ありでしたね。
兵庫県とはここの地力で差が出ました。
そして、最後はみんな大好き上野裕一郎選手でフィニッシュ。
上野さんは中央大学時代からとにかくパフォーマンスが派手。
手を振ったり、ガッツポーズ、後ろをキョロキョロ見るクセなど愛らしい魅了があります。

長野の強さ


NHK

長野県は毎回必ず上位で帰ってくる駅伝強豪県です。
なぜ、長野はこんなに強いのか。
それは、高校生の強さです。
都道府県駅伝は、高校生区間が7区間中3区間あります。
しかも1区(7.0km)4区(5km)5区(8.5km)と全長の約半分に値します。
しかもしかも、駅伝は流れが命。どんなに強いチームも1区で出遅れると取り戻すのは至難の業。今年の箱根駅伝の東洋大学がまさにそうです。
大事な1区に加え、中間の4区5区と連続して高校生が走る区間があります。
ここで躓くとどんなに速いアンカーを持ってしてもジ・エンドです。
まとめると、全長の半分を高校生が走ることに加え、駅伝で重要な役割の区間が高校生にかかっていることから、高校生の強い県は上位にきやすいのです。

長野県は毎年全国高校駅伝上位で優勝経験もある佐久長聖高校があります。
佐久長聖高校はただ速いだけでなく、大迫傑選手や佐藤悠基選手、上野裕一郎選手といった日本を代表する選手を多く輩出しています。
高校生が強いかつ、その卒業生がまあー強い。

兵庫県も同じ理由から毎年上位です。
兵庫県は毎年、長距離王国として激戦区として有名です。
西脇工業、須磨学園、報徳学園と3校とも他県であれば毎年全国高校駅伝に出ていてもおかしくないレベルです。
高校生が強いため、毎年上位に上がってきます。

兵庫県の誤算

優勝候補の兵庫県はなぜ8位に終わったのか。
それは、コンディションを整えられなかったことかなと思います。
具体的には、最強双子の新妻弟が欠場と一般区間のピーキングです。
有力選手が欠場というのはチームの士気に大きく左右するので、いくら中学生とはいえ大きな影響があったかと思います。

そして、一般区間です。長野チームに比べて力及ばずでした。
実は例年、都道府県駅伝では一般区間の選手の快走が難しいのです。
なぜなら、実業団選手は元日のニューイヤー駅伝の疲労と2月3月のマラソン大会へ向けてマラソン仕様のトレーニングをしています。
その状態で最大13kmのスピードを求めれる駅伝を走るのはなかなか大変。
そして、大学生は箱根駅伝の激走後は多くの選手が帰省します。
大学生は1年間のピークを1月2日3日に合わせており、そして箱根駅伝後は年間で唯一の休養期間となる大学が多いです。
そんな中、都道府県駅伝に調子をあわせるのはなかなか難しい。
だから、意外と箱根では快走したのに都道府県駅伝では失速する選手は少なくありません。
兵庫県は、一般区間両方大学生で両区間とも本来の実力を出せていませんでした。一方、長野県は監督兼市民ランナーの元気バリバリ上野裕一郎ですからね(笑)
こういった小さな差が明暗を分けたかなと思います。

まとめ

これにて駅伝シーズンは終わりですね。
非常に楽しませてもらいました。これからはマラソン大会が続きます。
今日の駅伝でやる気がみなぎったかと思いますのでみなさんもマラソン大会に向けて頑張っていきましょう!!
それではまた!

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