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隣の芝が青く見えた結果焼け野原にしてる

今日はクリスマスイブですね。
ディズニー+で「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を観ました。が。前観た時も思ったけど、クリスマスだからってクリスマスに観る作品ではない…(個人の感想です)。

映像はほとんど色彩がなく、グロテスクな表現も多めです。それというのも、物語の舞台が祝日の世界のひとつ「ハロウィン・タウン」で、死者の世界だからです。エドワード・ゴーリーの絵が手本にされただけあって、少しホラーなキャラクターデザインが特徴です。
そんな怖さがありつつも、見事なストップモーション・アニメーションで、1993年に公開されたとは信じ難いっていう観点で結局見入ってしまいます(この作品、私が生まれる前だったの…⁉︎)

物語の要約

ハロウィン・タウンの住人たちは、毎年ハロウィンの日に人々を怖がらせることを楽しみに暮らしています。パンプキン・キングと呼ばれている主人公のジャックは、住人たちから崇められる存在です。しかし、マンネリ化したお祭りに飽きていたジャックは、偶然たどり着いた「クリスマス・タウン」の世界観に魅せられ、ハロウィン・タウンに戻ると自分たちの力で独自の「クリスマス」を作り出そうとします。ジャックに密かに想いを寄せるサリーは、ジャックを心配し、嫌な予感からジャックを止めようとします。ジャックはサリーの忠告を聞き入れず、クリスマスを作り出すことに固執しました。
住人たちも総動員でプレゼントやトナカイ、そりなどを用意しますが、全てが死者仕様の不気味なもの。更に、ジャックは鬼のブギーの子分たちにサンタクロースをクリスマス・タウンから誘拐するように命じ、サンタクロースをハロウィン・タウンに幽閉すると自分が成り代わって世界中の子どもたちにプレゼントを届けようとします。
クリスマスの日。ジャックはそりで空を飛び、子どもたちにプレゼントを配って回ります。しかし、プレゼントの中身は全て不気味なものであったので(生首とか、巨大なヘビとか…)、警察も動く大騒動となりました。
そりに乗って空を飛んでいたジャックは、警察に撃ち落とされました。そこでようやく、自分の過ちに気づいたジャックでしたが、
「でも、俺はよくがんばった!そうさ、俺は人々を怖がらせるのが好きなパンプキン・キングだ!」
と驚異の開き直りっぷりを見せます。サンタクロースを解放しようと急いでハロウィン・タウンに戻り、ブギーに食べられる寸前だったサンタクロースとサリーを助け、世界中の子どもたちにはようやくクリスマスが戻り、ジャックもサリーと結ばれハッピーエンドとなります。

まさに「となしば」

まさに「隣の芝は青く見える」だな、と思いました。それだけに留まらず、ジャックは世界中のクリスマスを恐怖に陥れています。
自分の良さ、強みを忘れて、刺激を求めて「別の者」になろうとしたジャック。無理矢理成り代わろうとした結果失敗に終わり、周りにも迷惑をかけ、ようやく自分の個性や良さを再認識しました。
突然ですが私は特撮ヲタクなので、大好きな「特捜戦隊デカレンジャー」のEpisode.17「ツインカム・エンジェル」を思い出しました。

元気がトレードマークのデカピンク・ウメコは、クールビューティーのデカイエロー・ジャスミンに憧れて、外見や口調をジャスミンに似せて活動しようとします。が、それが仇となって敵との戦いで失敗。ジャスミンはウメコを叱咤し、ウメコには自分にはない長所があるから憧れていたのに、と打ち明けます。お互いがお互いの長所を認め合って、憧れ合っていたことを知ったウメコは、自分らしい戦闘をすることで勝利を納めました。

これですよ。(語彙力)
私も、学生の時に憧れていた友だちがいて、その子にならないと周りから認められないと思って真似していた時期がありました。なれませんでしたね。良いことはありませんでした。その子にはその子の、私には私の独特な「リズム」のようなものがあって、無理矢理合わせようとするといつも気まずい空気が流れました。それでも、よく一緒に買い物やオールカラオケに行ったり、お酒を飲んで馬鹿騒ぎしたりする仲は続いていました。
その子もおそらく、私に自分にないものを感じて好いてくれていた気がします(酔っ払うと「やっぱりぬいぬいのこと好きだわ!」って言ってくれたり、「何でそんなに〇〇が上手いの?」っていじけてくれていたことを思うと多分そうです)。
今なら、私には私のテンポや感性があって、好きな人相手でもそれは無理に合わせる必要はなくて、大事にするべきでそんな私を好いてくれる人もいるのだと思えます。

たまに人に憧れたり、自分を根本的に変えたいと思ったりしたことがあったけど、私には自分で気づかない良さがきっとあるのだと今は思っています。
ジャックを止めようとしたサリーのように、それを知ってくれている人も必ずいます。

それをなんとなく思い出させてくれた作品でした。あと、ジャックの自己肯定感の高さは可笑しいくらいの気持ちの良さでした。笑

少し胃がモヤモヤしてしまったので、このあとは大好きな美女と野獣を観ました。

映画のお供に食べていたカップケーキの写真を載せて、今日は終わります。🧁
それでは!

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