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自分に自信を持つためのマインド5選

【この記事を書いているのは】
混合性不安抑うつ障害を克服した20代医療系会社員、乾ぬいです。
「知るだけで楽しく生きやすくなる」をモットーに、メンタルヘルス、人間関係、自己実現で悩んでいる人へ向けて、実体験と学んだことをもとに克服してきた方法を発信しています。

「自信を持ちなさい」と言われ続けた人生でした。

ことあるごとに言われるので、
「うるさいよ!わかってるよ!」
「自信を持つって具体的にどういう状態よ!」
と「自信を持ちなさい」のゲシュタルト崩壊を起こしてキレていました。

どうしたら自信が持てるのか?
私なりに克服した方法について書こうと思います。
「自信を持つ」のゴールは人それぞれなのかもしれない、とも思いましたが、私の場合は人からとやかく言われるストレスや、自分を嫌悪するストレスからは解放された、という状態まで辿り着いたいきさつをお話しします。

【はじめに】自分の現状を知る

自信のない自分の様子を、客観的に見てみるとこうでした。

・人の目や反応を極端に気にする
・物事をやる前から、失敗することを考える
・コミュニケーションの相手に対して、「この人は、私のことを嫌いに思うかもしれない」と思いながらやりとりをする
・声が小さい


確かに、こんな人は自分に自信があるようには見えませんよね。
ならば、この逆の状態が「自信を持っている」状態なのか。

22歳のときに初めて心理カウンセリングを受けたとき、「気持ちが落ち着いて、喉の詰まりも開放されるように」と漢方を処方されました。

「こんなの飲んでも変わらないよ」という思い込みもありましたけど、根本的な問題解決にはなっていないので、効き目はありませんでした。
「じゃ、根本的な原因ってなんだろう?」と考えるようになり、マインドチェンジや行動変容に取り組み始めました。

【解決方法】現状と逆のことをする

上記に挙げた現状と逆のことをやると言っても、これを読んでいる方は
「そんなことできてたらとっくにしてるよ!今悩んでないよ!」
というお気持ちかと思われます。
現状と逆のことをするために、周りの人や本、メディアから数年かけて仕入れたマインドが、次の5点でした。

1.人は自分のことにしか興味がないということを知る

意外と、人は他人のことを気にしていません。

極度に気になっていた顔の造形や声、一つひとつの仕草や行動、発言も、自分以外の人は全く気にしていないのです。
(極端ですが、小学生のときは、顔を上げたら首の後ろに皺が寄ることや、歩くときお尻が左右に揺れることだって気になって神経を張ってました。
そんなところ気にして見てくる友だちは全くいなかった…!)

逆で考えてみます。私自身が、周りの人のことをそんなに見ているだろうか?
自分のことで精一杯、自分がどう見られているのかに精一杯で、他人のことをじっと見てあれこれ批評する余裕はないです。

会議の場で自分の発言が成功して、「うまく喋れた」と後々何度も頭の中で反芻して悦に浸ることはあっても(そういうことありませんか?)、同じ会議の場で他の人が発言した内容については、一言一句まで覚えていないものです。

人から、その人のコンプレックスを聞かされたときだって、
「え、全然気にならないのに!そんなに気にするほどかな…?」
と思うことがしばしばです。
人は基本的に、一番に興味があるのは自分のことです。

「他人はどうせ、私のことはあまり気にかけていない」

そう思うと気がほぐれて、喋るときに自信なさげにおどおどする態度が激減しました。そして、面白いくらいに周りの態度も変わって、私に「自信を持って!」と言ってくる人が少なくなっていきました。
なんだかんだ、「気にしない」ことが一番です。

2.100%を目指さない。70%でいい!

仕事を任されたとき、慎重派で完璧主義だった私は、まずタスクを始める前から完了までの手筈をしっかり考えていました。
その上で起こりうるリスクを妄想して、どうやってそれを避けるか考えているうちに嫌になって、取り組む前からやる気と自信を失っていくのがデフォでした。
そして、結局とりかかれなくて怒られ、さらに自信を失くすのです。笑

前の上司に言われた言葉が記憶に残っています(セクハラパワハラ上司でいっぱい傷つきましたが、この言葉は腑に落ちすぎて不覚にも忘れられません)。

「考えるな、100%を目指すな。『やって失敗するくらいならやらない』という全か無かはやめなさい。出る杭は必ず打たれる」

「できないからやらない」は負のサイクルで、「これは結局できなかった、あの時もできなかった、今回もまたできないだろう」と毎回自信をなくすことに繋がります。フットワークを軽くしてまず取り組めた自分を褒めるマインドを、そして70%でも遂行できた自分を褒めるようなマインドを持つと、確実に少しでも前に進めます。その成功体験が自信獲得へと繋がっていくし、失敗も次に活かすPDCAサイクルをなるべく早く回すことが、1番の自信獲得への近道でした。
まずは、70%の出来を目指すこと。
これはいつも心がけています。

3.「嫌われるかも」と思うのは相手に失礼

「この人、私を受け入れてくれるかな…。もしかしたら嫌われるかも!前も嫌われた経験あったし…」

人と話すときに、頭の中でよく起こっていた思考です。
「自分が嫌われるだろう」という前提で会話をするので、にこやかにできないし、相手に対してバリアを張ってしまうし、むしろ相手が「なんか私、拒絶されている…?」と捉えかねない態度になります。これは自信があるないの問題にとどまらず、とても失礼な態度だったのです。

2020年にAmazon prime Video で放映された婚活サバイバルバラエティ「バチェロレッテ」で、福田萌子さんが参加者の一人にかけた言葉が胸に刺さりました。

その参加者の男性は見た目が外国人、中身は日本人の精神を持つが故に苦労した経験があり、
「私を見た目で判断しないでほしい」
というメッセージを萌子さんに送っていました。

それに対して萌子さんは、
「もちろんです。でも、反対に、人があなたのことを見た目で判断するような人だと決めつけないでね」(英語でのやりとりだったので訳が難しいですが)
とメッセージを返していました。

自分が相手に対して臆病な態度をとると、反対に相手を傷つける可能性があるのか。はじめて本当の意味で自分を客観視できた瞬間でした。

私と会話して、不快な思いをしてほしくない。相手が気持ち良くなれるようなコミュニケーションを心がける。今までは自分の伝えたいことに精一杯で、相手への配慮が欠けていました。
それからは笑顔で、むしろ「あなたを受け入れます」という姿勢で話すことを心がけています。相手だって、自分が受け入れられるかを気にしている人が多いです。自分に自信がなくておどおどする態度は、相手を傷つける可能性も孕んでいたのでした。


4.声が小さいのは、相手に伝えようという意思がない

以前の私の声は本当に蚊の鳴くような囁き声で、
「聞き取ってほしい。私は自信がなさすぎて、自分から喋りたくて喋っているわけではないから、合意して受け入れてくれる人だけが聞き取ってほしい」
という何とも甘ったれで受動的な態度でした。しかも無自覚に…!

そのことを一喝して気づかせてくれたのが、大学の時の先輩です。

「お前は人に伝えようという意思がない。人任せに聞き取ってほしいと思ってるから声が小さいんだ」

お酒の入った賑やかな席での会話の流れでしたがバシッと言われました。
こんなに現状と本質を言い当てられたことがなく、気持ちいいくらい胸にバシッと刺さりました。

自信がないと声が小さくなりがちです。でもそんなに大したことを言おうとしなくていいと思います。
声が大きいだけで適当に楽しく喋っている人はいっぱいいるので、周りにそんな人を見つけてみてください。勇気が湧いてくると思います。

ただ、「人に届くように」喋らないと、コミュニケーションが成り立ちません。
相手のためだと思って、まず伝えることを優先に話をするようになると、
「なんか声が大きくなって、変わったね」「成長したね」
と言ってもらえることが増えました。

まとめ

5.今のままの自分を認める

この記事を書いていて思ったのですが、
「自信がないこと自体は決して悪いことではない」
ということです。

自信がないことからくる二次的な弊害が、私たちを悩ませているのではないか。

自信がないから、チャレンジできないこと。
自信がないから、コミュニケーションに弊害があること。
自信がないから、必要以上に萎縮してしまって疲れること。

悩んでいるのはこっちのはずです。
その理由を考えたときに、全て「自信がないから」に行き着くので、自信を持ちたいと思うのではないでしょうか。
でも、自信がなくても「ま、とりまやってみるか」とチャレンジする人もいるし、適当に喋って人を笑わせる人もいるし、他人の目を気にしないでストレスフリーに生きている人だっています。
そのような人は、「自信のない自分も認めている」のだと思います。

「こんなんじゃダメだ!変わらなきゃ!」と思い続けても、何も変わりませんでした。自信を持つことには一向に繋がりませんでした。
だとしたら、その方法が間違っているのです。
私が劇的に生きやすく、楽しく過ごせるようになったのは、

「ぬいちゃんは、そのままのぬいちゃんでいい。変わらなくていい」

と言われたことが大きなきっかけでした。


自信がある→自分を認められる 
のではなく、
自分を認めている→自信が持てるようになる


の構図だと思います。
欠点も、自信のなさも、全て認めてあげましょう。

それが私なんだと、一番に自分が受け入れてあげましょう。
それが私が20数年かけて気づいた、自信獲得の根本でした。




最後に、特撮好きの私から、「変わらなくていいこと」に関して感銘を受けた作品回を置いていきます。

サブスクに入会しないと観れない回ですが、もし機会があれば是非。
キラメイレッドの「変わらなくていいんだ」という言葉に、私はリアタイしていて泣きました。



自信を持つためのマインド5つ、是非試してみてください。
今がつらい人が、少しでも幸せになれますように。




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