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【抑うつだった私が自己肯定感を上げてきた方法】④環境を変える

【この記事を書いているのは】
混合性不安抑うつ障害を克服した20代医療系会社員、ぬいです。
「知るだけで楽しく生きやすくなる」をモットーに、メンタルヘルス、人間関係、自己実現で悩んでいる人へ向けて、実体験と学んだことをもとに克服してきた方法を書いています。


以前私は、抑うつを克服するために環境を変えることの重大さをブログに書きました。

▼過去の記事



この時は私の体験談が中心でした。ブログを始めたばかりだったので、ちょっと読みにくかったかと思います。

改めて、環境を変えることがなぜ自己肯定感のアップに繋がるのかに焦点を絞って書きます。


自己肯定感を上げるために、こういう環境からは逃げよう


はじめから自己肯定感ができあがっている人は、周囲から理不尽なことを言われても、「あー、何か言ってるな。でも私はこれでいい」と自分の心を守ることができます。

けれど、自己肯定感が形成されていない人はどうでしょう。


「私は、ダメなんだ…」


と自分を自分として認めてあげられないので、ダイレクトに受け取ってしまいます。


理不尽な言葉をシャットダウンできる力がないなら、まず自己肯定感を上げましょう。
今日はそのために必要な、環境を変えることについて話します。


・「自己肯定感を抱かせてくれる人」のそばに身を置く
・「自己否定感を抱かせてくる人」のそばから離れる


そもそも、自己肯定感が低い人って、今まで周りの環境から何かを刷り込まれていると思います。

人との関わりの中で抱かされる、「罪悪感」「自己嫌悪」「自己否定」「羞恥心」など。
例えば毎日何度も、


「あなたはダメね」


と言ってくる人のそばにいたとします。
そもそも自己肯定感ができあがっていない人だったら、素直に受け取ってしまいます。


「私はダメなんだ…」という刷り込み、自動思考を繰り返してしまうのです。


自動思考:自動思考とは、状況に対応して非常にすばやく、自分の意志とは関係なく自動的に湧き出る思考を指す。 (ウィキペディアより)


りんごを見て、咄嗟に「赤い」「丸い」などが咄嗟に思い浮かぶように、自分のことを考えるときに「私=ダメ」という思考が咄嗟に思い浮かぶようになるのです。


この状況で自己肯定感は上がりませんよね。


不当な言葉を無視できず、どうしても自己肯定感が上げられない負のスパイラルに入っているのなら、思い切ってその感情を抱かせてくる環境から抜け出しましょう


自己否定感を抱かせてくる、抜け出した方がいい集団・環境の特徴

人格否定してくる
負の言葉が飛び交う
固定観念が強く排他的な集団
人を見て態度を変える人がいる
親切の搾取(テイカー)が多い
人として尊厳されない

などです。

「抜け出すって、逃げることじゃないの?」と思うかもしれません。
逃げることなんです。

逃げる=生存戦略


自分の身を守るための正当な方法です。
涎を垂らした猛禽類に囲まれていたら、逃げ出しますよね。

それと一緒です!



合わないところから離れる、これが自己肯定感を上げるには手っ取り早い方法なんですね。
これは結構大事なことですが、


他人の性格や考え方は変えられません。


だけど自分のいる環境は選べます(変えられます)



自己否定感を抱かせてくる「あの人」を何とかしようせず、離れましょう。

私は家族、モラハラ職場から離れ、自己肯定感が上がりました。


環境を変えることのメリット

環境を変えることで、自己肯定感を挙げることに繋がるメリットを挙げます。


自分を自分として認められる
ポジティブ思考になれる


「自己否定感」を抱かせてくる人のそばから離れると、それだけで自分を自分のままで、認めてあげやすくなります。


例え、自分が本当に直すべき短所を持っていたとしても、まず「それでいい」と認めることが必要です。直すのはそれから。


具体的に、私の体験談を書きます。

私の場合は、「もっと腹から声を出しなさい!」と、声の小ささを常に指摘されていました。
私も自覚して、「わかっているけどどうしたらいいのかわからない」状態でした。本当に、声が出ないのです。もちろん、仕事に関わるので、
「それでいいんだよ!」と言ってくれる方はいません。

「腹から声を出しなさい」「友だちといるときもそんな感じなの?」

と、人から指摘され続けて、どうなったでしょうか。
直ったのでしょうか?

…いいえ、もっと萎縮して、もっと声が出なくなりました。
声が出ない→私はダメだ…→声が出ない→私はダメだ…
という負のスパイラルです。

そもそも声が小さくなったのも、育ってきた家庭環境が影響しています。
喋ると「は?意味わかんない」「ちがうって!」と否定され続けてきました。
自信をなくして、声を出すことを躊躇うようになりました。

大人になって、仕事をしながらも、仕事以外のいろんなコミュニティができる(=環境が変わる)と、かけられる言葉も変わりました。

関わる人が変わると、
「ぬいちゃんはそのままでいいんだよ」
というポジティブな言葉をもらうようになったんです。

このままでいい。

私はこれでいいんだ!と、びっくりしたとともに自信になりました。

自信がつくと、自由に自分を表現できるようになって、自分を表現できるようになると、
声量も大きくなってきました。

そうやって大きな声が出せるようになったことがさらに自信になり、今では職場でも普通に仕事上の会話ができます。「大きな声を出して!」と言われることもないです。


ネガティブが繰り返されて膨らむのと同じように、ポジティブも雪だるま方式に膨れて、良い方へ向かいます(弾み車の現象)。

これが自己肯定感を作っていくのです。


ありのままの自分を一度認めること、ポジティブになること。このきっかけを作ってくれるのが、環境です。

環境を変えるための方法


では環境を変えるには、具体的にどうしたらいいか。


職場や家庭環境、学校…なかなか容易に移動できるものではないですよね。

でも、実際はやろうと思えばできます。


私は奨学金の一種と二種の審査を通って、遠い地に大学進学をすることで家を出ました。
転職も経験しました。

はじめてディズニーランドに行ったとき、はじめて海外旅行に行ったとき。
どちらも縁遠いところで私には行けないと思っていたのが、行こう!と思えば行けたのです。


行くまでのプロセスを踏んだ行動をしたからです。


なかには、離れたい場所が職場や家庭だったら、世間体を気にして離れられない人もいるでしょう。


苦しんでいるなら、もう世間体は関係ないです。
世間の見ず知らずの人は、あなたの人生に責任をとってくれませんよね。


私は家から遠く離れたことで、

「親御さん心配してるんじゃないの」
「ちゃんと連絡取ってるの?」

と言われることが多々あります。

そういった「家族は仲良いのがあたりまえ」「連絡を取らないのは親不孝」と言う固定観念に対しては、ごまかしてかわしています。

私の心守るには家から離れることが大事だったからです。

離れるべきだ、と気づいた上で離れないのは、もう自分の責任です


残酷ですが、私自身も、自分の環境を変えたくても行動できていないときはそう思っています。

離れた方がいいのがわかっているのに、
いつまでも嘆くことしかしないでいるのは、自分自身がかわいそうです。

自己肯定感の獲得は、行動に伴ってきます。


自分を好きになるために、行動しましょう。


一緒にがんばりましょう。

今が辛い方に、私の体験記や集めた「元気になる方法」を共有して少しでも楽になってもらえたら、という気持ちを込めて、これからも発信していきます。

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