見出し画像

映画監督 まつむらしんごロングインタビュー

【独占インタビュー】本日10月20日(金)より最新作『ふまじめ通信』上映がスタートする、まつむらしんご監督にインタビュー。本作の制作秘話、および“これから”について、たっぷり語っていただいた。

低予算でも、ポジティブな気持ちで作品に向き合っていた

「前作を撮り終わった段階で、プロデューサーから『すぐにもう1本作らなければ』と声をかけられ、私も“確かにそうだな”と思いました」

東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に出品され、吉田美月喜・常盤貴子が出演する前作「あつい胸騒ぎ」は、商業映画として一定の成功を収めていた。しかし、まつむらの中には、この作品が世の中に広く深く浸透していくとの確信はあったものの、世間から“これからもまつむら監督に映画を作ってもらいたいと思われるまでには数年かかる”との焦りもあったという。
「せっかく世に出た名前が消えてしまうのはもったいないし、恐ろしいことです。“どんな形であれ世の中に名前を出しておくということは重要だ”と考え、“小規模作品でも良いから撮っておいた方が良い”と判断しました」

“小規模作品でも良い”と考えた理由のひとつに、もちろん予算の問題もあった。有名な俳優が出演する前作とは一転、今回は、「ARTS for the future! 2」という行政の助成金を活用することにしたが、予算の規模でいえば、前作の5分の1程度。それでもまつむらは、むしろポジティブな気持ちで作品に向き合っていた。
「『あつい胸さわぎ』は、私の中では突出して予算が大きな映画でした。それ以前に10年以上もインディーズ映画を作っていて、わずか200万円で長編映画も作ったことがあります。なので『ARTS for the future! 2』の助成金があれば、私にとっての“中規模映画が制作できる”という感覚でした」

まつむらが自覚する、自作のストロングポイントは、アクションなどお金がかかることではなく、日々の生活での機微をコミカルにユーモラスに表現すること。だから“予算が少ない”ということは大したデメリットにはなりえない。
「引きの強いコンセプトと、それに加えて可愛らしいルックがイメージできれば、十分に戦えると思っていました」

続きはこちら

#映画監督 #まつむらしんご #ふまじめ通信 #あつい胸騒ぎ #和歌山 #インタビュー #プロインタビュアー #伊藤秋廣 #エーアイプロダクション


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?