保育士になりたかったけれど、社会福祉士になって救護施設で働いている人間の経緯。
〇どんな人かという話
私は救護施設で勤務している。もともとは福祉自体に興味があるわけではなく、保育士になりたかった。というのも僕は子どものころ親が仲悪くてとても嫌な思いをしていた。小学校の学芸会みたいなのに親が来ないと思ってしょんぼりしながら帰ったら家が牛乳まみれだったりしたし、戸にも穴が開いていたし、両親は離婚もしたし、生活保護にもなったし、とても嫌な思いをした子ども時代であった。そこから子どもの精神面を支えたいと思うようになり、とはいえ学校の先生も嫌いだったので「保育士さん優しくてよかったな~がはは」と思い、保育士の短大へ入った。
〇保育短大時代に保育士が嫌になった話
短大在学中の保育実習で「フケだらけで明らかに何日も風呂に入っておらず、虫歯だらけの3歳児、親はチャラチャラとしていて子育てする気がなさそう」という子に出会った。その子がずっと現場の保育士に怒られているという場面を見て保育業界自体が「グエーここにも救いはない…」と嫌になってしまった。家庭環境が悪いことが見受けられるし、保育園という環境も悪い。つか保育士給料低すぎるし。
そんな嫌な業界で子どもを見るより、保育よりも、児童相談所とかで働こうと思って大学に編入した。
〇編入して大学に行った話
大学では社会福祉士という資格を取るために実習に行った。場所は児童自立支援施設である。児童福祉最後の砦といわれる施設で、いわゆる触法少年は少年院に行くのだが虞犯少年は児童私立支援施設に来るのである。来る理由は様々で、おおむね発達障害やら知的なグレーゾーンで何かしらの問題が起きた時にパニックになってしまって親を刺してしまったとか、暴力をしたとか、売春をしたとかそんな子が来る。正直かなり、やりがいを感じた。そんな子どもの支援を「僕がやりたかった仕事かも!」と思った。
〇結局公務員(児童相談所)落ちて、救護施設で勤務している
児童相談所も児童自立支援施設も都道府県の公務員としてやっているところが多いため福祉職として公務員試験を受けた。落ちた。
次点で福祉の仕事としては安定しているだろう大きな社会福祉法人を受け、受かった。ちなみに社会福祉士も受かった。そこで救護施設への配属となった。社会福祉士の試験勉強で救護施設という名前は見たことがあったが、まったく知らない施設であった。みなさんも入ったことはないのではなかろうか。いや、ないだろう。(多分)そんな救護施設について、次の記事で書いていく。
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