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33|私の青春:吹奏楽

私は中高と、学生時代の多くの時間を吹奏楽に費やしてきました。

例えば、「ピアノをやってたから」とか「親が楽器をしてたから」とか、そんなことも無く、それまで音楽など全く触れてこなかった私が、フルートを吹き始めて7年目になりました。

私は大学でも吹奏楽部に所属し、音楽を続けています。


小学生の頃、毎年秋になると中学校の吹奏楽部が演奏しに来てくれていました。

その時、一目惚れしちゃったんですよね。吹奏楽に。

体育館に溢れ出した音が妙に楽しくて綺麗で、そして直感的に「フルートを吹いてみたい!」って思ってしまったんですよ。


そして中学校に入学して楽器体験をした時、吹けてしまったんですよねぇ、これが。笑

金管楽器(トランペットとかトロンボーンとか)も、打楽器もまるっきりダメで、他の木管楽器(クラリネットやサックス)は何とか音が出るくらいだったのに、フルートだけ面白いくらい音が出て、音階を制覇して、きらきら星が吹けた。

(フルートの名誉のために少し補足すると、そもそも楽器はどれも音を出すのでさえ簡単じゃないし、ましてやフルートは他の管楽器とは音の出し方が少し特殊で、あんなにちっちゃくて優雅に見えるけど、実は肺活量もすごく必要なんです。とは言っても、どれも練習すればもちろんできるようになります。私には他の楽器の方が難しいです。)

まあそれでまんまと乗せられた私は、他の部活を見学することもなく、ストレートで吹奏楽部に入部。魔の迷宮に入ってしまったわけです。

この時、他の部活にしていればなぁと、思ったりします笑。そしたらこんなに苦労することもなかったのに。


それから、いろんなことがありながらも、中学三年間吹奏楽をやり遂げ、そしていつの間にか高校でも吹奏楽部に入部していました。

あれよあれよと大学生になり、そしてまた何故か今私は吹奏楽部に入部してしまったわけです。


大学での吹奏楽はかなり悩みました。

でも久しぶりに合奏をした時、やっぱり思ったんですよね。「吹奏楽が好きだ」って。

ここまで続けてきたものを辞めたくない、音楽を続けたい、そう思いました。


大学の吹部の入部式がこの間ありました。

新入生がそれぞれどうしてこの部に入ったのか、入部の決意を話しました。

みんなから多く聞かれたことは、「個人の楽器の技術力向上」「集団行動を通して協調性を磨くこと」「人との関係や友だちづくり」。

正直私はどれも違うなと感じました。
そして私はなぜ続けようと思ったのか、どうして吹奏楽が好きなのか、聞きながらずっと考えていました。


私は楽器が上手くありません。
初めはよく吹けたけど、上達は遅く、未だに譜面を読むのも苦手です。
貰った譜面に目を通しただけで吹ける人がたくさんいる中で、私は何度も練習しないとできるようにはならない。

体調のこともあり、大学ではみんなと同じような日程で練習するのは難しい、とも判断しました。先輩に相談して、その中でも私なりに一生懸命できる方法を今模索しています。

それなのに、そこまでしてやりたいのはどうしてなのか。


好きだからです。


音から色彩が溢れ出す空間。

楽しいことばかりではないけれど、必死にがんばって、汗と涙を流して、それでもただひとつのものを目指す日々。

みんなの息から紡ぎ出される音が混ざり合い、ひとつの時間を創り出していくあの瞬間。

照明に照らされるあの舞台は、美しく尊い。


それを知ってしまっているから。
その素晴らしさを知った私は、もう抜け出せません。諦めることが出来ませんでした。


私はみんなと同じ歩幅で歩むことはできないかもしれません。みんなよりのんびりで、上手く進めなくて、たくさん迷惑をかけると思います。
がんばりたくてもがんばれない時があります。

でも、そんな人が一人くらいいたって、いいじゃない。

私は、そう思います。
私みたいな人がいてもいいと思うんです。(そう思いたいだけかもしれません。)

私だからこそ、できることが、届けられる音楽が、あると信じています。


今後どうなるか分からないけれど、目の前のことを一生懸命がんばりたいと思っています。

大好きな吹奏楽を、大好きなままでいられる、もっともっと好きになれる、4年間にしたいな。

とりあえず今はコンクール曲の連符をさらわないと…あぁ。気が重い。。笑



高校での(コロナによって奪われた悲しい)吹奏楽生活については、この記事も是非見てくださいね。↓


高校の吹部の引退のとき

(消すかも。笑)

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