クインケ浮腫日記ーそしてアトピーへ　あとアレルギーについての考察と愚痴

9日目(火曜日)
皮膚科へ行く日。
仕事を早上がりして、自転車を飛ばす。
顔に何かを塗るのが怖くて日焼け止めを塗ることができないので、冬だけどつば付きの帽子ですよ。
たまに高校生に不審がられている様子。
でも自転車の子も徒歩の子も並列から縦列になって避けてくれる。
いつもそうしてくれたら嬉しいよ。

受診してわかったこと。

• 顔の赤みと痒みは浮腫ではなくアトピーの症状であること。

• アトピーとクインケ浮腫は別物。

• 浮腫の引きも少し遅いこと。

• 血液検査はIgE高値以外は問題なかったこと。

• エピペンのタイミングは腫れ＋何かの症状（消化器、呼吸器）。

• アトピーの薬は進化していること。

教科書的にはクインケ浮腫は数日とあった。
ひょっとしたらこのしもぶくれは生来のものだったか、鏡を見ないふりしていたのかと凹んでいたけど、まだ治りそう。
（それから4日ぐらいかけてよくなりました）

アトピーへのステロイドは、小さい頃に塗っても良くならなくて不信感しかない。
塗り方や量を言われる先生もいるけど、それはしっかり塗りましたよ。でも変わらんかったんや。
プロトピックは痛くて叩いたり掻いたりが逆に増えた。
今回も「いや、ステロイドはいいです」と返事すると、「今は別の良い薬がありますよ～」っと。
何それ試す。

「モイゼルト軟膏～」
PDE4阻害剤という、他の薬と違う経路からアプローチする薬。
これがよく効いた。
帰って塗って、あの痒みを感じない！
乾燥の痒みはありそうなので少し保湿はしたけれど。
今までは塗った数分後に赤く熱を持って痒くなるが、今回は赤く熱はあれども、痒みが（全くゼロではないけど）ない！
先生が神様に思えた。
数日で赤みも落ち着き、皮膚も剥けなくなった。
初動大事！

クインケ浮腫の治りがおそかったことはよくわからない。
でも治ったから無問題。

エピペンについては、知識としては知っていても具体的なタイミングは知らなかった。

自分の場合でいくと、「口の周りがおかしい」後で「なんかお腹がおかしい」が消化器症状だったと結論。
もともとお腹は丈夫なので、逆にお腹の異変を全部「お腹がすいた」と捉えがち。
だから食べちゃって体重がすくすく上昇するんだよね、知ってる。
だから、タイミングとしては日曜の帰宅した夜だった。
今後はそうします。

ちなみに、消化器症状は「お腹痛い」のほかに、「下痢」「嘔気」もある。

呼吸器症状は平たく言うと「息がしにくい」。
気道が腫れて息が通りにくくなってる状態で、これは窒息するかもしれないから緊急！
生まれて初めてのアナフィラキシーショックで経験しているから、これはわかる。
息が吐きにくい。ヒューってなる。
喘息発作に似ている。

受診はこれでいったん終診。
繰り返すようなら原因特定をして回避するんだけど、血液検査で明らかなもの出なかったし、20年以上ぶりで上手くできてたので、今回はそこまではしない。
Veganなので、動物性であれば回避できているはずだし。

うっかり気を抜いて、「お腹すくし」と惣菜を買ったのがいかんかった。
食い意地が張ってるがゆえに起こった悲劇。
（腫れ具合が面白すぎたので、現在は喜劇）
反省のためにスマホに顔の画像を残しているけど、面白すぎて見てくれるひとには見せつけている。

今回のことで知ったけど、殆どの人は「アレルギー」をそこまで重症とは思わない様子。
顔の画像を見て、だいたいがいったん絶句する。
「アレルギーって、ここまでとは…」という感想。
以前も「アナフィラキシーショック起こして」と伝えても、「でもこれぐらいならいいでしょ？」と言われていた。
それは、いざなったときの状態を知らない、軽くとらえているのだなと。
医療関係者ですら。

たしかに、病院で診断されてなくても「肌が弱くアクセサリーでかぶれるから金属アレルギーで」とか、「○○食べたら調子悪い気がして、アレルギーだと思う」とか、巷にアレルギーがあふれている。

いや、本当にその症状がアレルギーのこともあるから否定はできない。
でも、蕎麦は死ぬ。
うちの親戚はクルミが入ると毎回嘔吐する。
入ってることが分からなくても、食べた30～60分後に。

そして、アレルギー症状は本当にしんどい。
体力削られる。
ずっと寝ていたい。
だってひどく腫れるし、熱はもつし、見えてないところにも浮腫がくる。

なので、今回の出来事で「食事に気を付けている」というと、強制されることはなくなった。
ありがたい。
ストレスなく洋菓子をお断りできる。
お菓子は「置いといても日持ちするから」と持たされるけど、日持ちしても食べないですから。

その後数日かけて腫れと赤みがひき、発症後2週間ちょっとかかって、モイゼルトも中止、クロロフイルの化粧水と乳液となる。
日焼けどめも塗り始めて、今のところ大丈夫。
あとは体力と気力だけ。

発症後しばらくは、しんどすぎてāsanaはもちろん、prāṇāyāmaもmeditationの練習もできなかった。
再開したら、standingでヘロヘロハァハァで進めない。
そもそも朝起きられない。
せっかく起きられるようになっていたのに。
少しずつ体を戻していくしかないなと、自分を見つめる日々。