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明らかにOKなのに、子どもが「~してもいい?」と聞いてくる理由。

困った。春休みだ。
我が家には、中学1年生、小学5年生、年長さん、1歳の子どもがいる。
年長さんは預かり保育へ、1歳さんは保育園で過ごしているけれど、中学1年生の長男と、小学5年生の長女は、春休み中は自宅で過ごしている。

私は在宅で仕事をする日もあるし、助産院に勤務する日もある。
小学生の高学年にもなると、基本的な家事は自分でできるので、「家にある食材で、お昼ごはんを作って食べていてね」と言って仕事に出ることも多い。
私が不在のときには、食事や行動を自分自身で決めて、快適に過ごしている様子。

なのに、私が在宅の日が大変なのだ。

「ママ、このパン食べてもいい~?」
「テレビ、観てもいい?」
「お菓子、食べてもいい?」

とにかく、30分もしないうちに、話しかけてくる。
あまりにも頻繁に話しかけてくるので、仕事にならない。

「もう、私に聞かなくても、自分で考えたらいいよ」
「ここにあるものは、自由に食べていいよって言ってるでしょ」
「中学生になったんだから、自分で判断してよ」
と、ついつい、怒鳴ってしまった。

言ったあとで、「しまった」と思う。
ここは、黙ってうなずくだけで、良かったのに。

「参照視」という言葉がある。

「行っていい?」の確認行動
99%行くと決めているが、最後の1%愛着対象者に「いいよね」と確認し、自立行動を行う事。
99%の自己確立と1%の参照視が、子どもの自立を促していく。

「愛着行動は何歳からでも必ず修復できる」米澤好史 合同出版 2022

私自身、フリーランスとして仕事をしていく上で、
「多分、これで良いんだろうけど、一歩前に進むのが不安」
という気持ちになることが、たびたびある。

一生懸命書いた文章を、「やっぱり、自信がないな」と、
下書きに保存したままにすることも、よくある。

「これで、だいじょうぶ」と分かっていても不安で、
立ち往生をしてしまう。

そんな時、
「うんうん、それで大丈夫だよ-」と
話を聞いてもらって、ただただ、頷いてもらえると、
とても胸があたたかくなる。

子ども達だって、自分自身で「これで大丈夫」と分かっている。

分かっているけれど、
最後の1%を確認したいのだ。
そっと、背中を押して欲しいのだ。

それは子育てをしている親も、
同じなのかもしれないな。
子育てをしていると、
「これでいいのかな」って迷うことも沢山ある。

「うんうん、それで大丈夫」と、うなずくだけでいい。

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