明らかにOKなのに、子どもが「~してもいい?」と聞いてくる理由。
困った。春休みだ。
我が家には、中学1年生、小学5年生、年長さん、1歳の子どもがいる。
年長さんは預かり保育へ、1歳さんは保育園で過ごしているけれど、中学1年生の長男と、小学5年生の長女は、春休み中は自宅で過ごしている。
私は在宅で仕事をする日もあるし、助産院に勤務する日もある。
小学生の高学年にもなると、基本的な家事は自分でできるので、「家にある食材で、お昼ごはんを作って食べていてね」と言って仕事に出ることも多い。
私が不在のときには、食事や行動を自分自身で決めて、快適に過ごしている様子。
なのに、私が在宅の日が大変なのだ。
「ママ、このパン食べてもいい~?」
「テレビ、観てもいい?」
「お菓子、食べてもいい?」
とにかく、30分もしないうちに、話しかけてくる。
あまりにも頻繁に話しかけてくるので、仕事にならない。
「もう、私に聞かなくても、自分で考えたらいいよ」
「ここにあるものは、自由に食べていいよって言ってるでしょ」
「中学生になったんだから、自分で判断してよ」
と、ついつい、怒鳴ってしまった。
言ったあとで、「しまった」と思う。
ここは、黙ってうなずくだけで、良かったのに。
「参照視」という言葉がある。
私自身、フリーランスとして仕事をしていく上で、
「多分、これで良いんだろうけど、一歩前に進むのが不安」
という気持ちになることが、たびたびある。
一生懸命書いた文章を、「やっぱり、自信がないな」と、
下書きに保存したままにすることも、よくある。
「これで、だいじょうぶ」と分かっていても不安で、
立ち往生をしてしまう。
そんな時、
「うんうん、それで大丈夫だよ-」と
話を聞いてもらって、ただただ、頷いてもらえると、
とても胸があたたかくなる。
子ども達だって、自分自身で「これで大丈夫」と分かっている。
分かっているけれど、
最後の1%を確認したいのだ。
そっと、背中を押して欲しいのだ。
それは子育てをしている親も、
同じなのかもしれないな。
子育てをしていると、
「これでいいのかな」って迷うことも沢山ある。
「うんうん、それで大丈夫」と、うなずくだけでいい。
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