産後当日~1日目母乳育児のコツ
ご懐妊おめでとうございます。妊娠中は、自分自身の身体や心の変化に戸惑ったり、「お産を無事に乗り越えられるだろうか?」と不安になったりすることもあります。その対応に精一杯で「産んでからのこと」が忘れがちに。
この記事は、もうすぐ出産を控えた妊婦さんにむけて発信しています。
産後当日から1日目の母乳育児のコツは、3つあります。
1.赤ちゃんを抱くことに慣れる
生まれたての赤ちゃんはふにゃふにゃで、首もまだ据わっていません。赤ちゃん自身も、羊水で守られた温かいお腹の中から、空気のある外に出てきて、その環境の変化に適応しようと必死です。
お母さんも、出産という大仕事が終わり、自分自身の疲れを回復させたい時期です。帝王切開や会陰の傷が痛んだり、後陣痛(子宮が戻るための出産後の陣痛のような痛み)がある場合も。
赤ちゃんが泣いていると、「泣き止ませなきゃ」「授乳をしなきゃ」と焦ってしまうこともあります。でも、すぐに泣き止ませようとしなくても大丈夫。まずは、産後当日の自分の身体の状態で、「どうしたら楽に、痛みなく抱っこができるかな?」と考えながら、赤ちゃんを抱っこしたり、触れてみたりしてみてください。
2.頻繁に吸ってもらう
なんと、生まれたての赤ちゃんの胃袋の大きさは、ピーナッツ1粒くらいです。お産当日のママのおっぱいも、指で搾ってみるとジワリと滲む程度です。
この時期は、赤ちゃんが飲みとる量を気にする必要はありません。それよりも、「頻回におっぱいを吸う」ことが大切です。
赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、赤ちゃんは胃腸が動き始め、うんちを出すことが出来ます。うんちが早く出ることは、黄疸を軽くすることに繋がります。
おっぱいを頻回に吸ってもらうことは、ママにも良いことがあります。乳首に刺激を受けると、子宮がギューっと戻りやすくなります。子宮の戻りが良いと、出血が少なくなります。授乳をすると後陣痛(こうじんつう)が起こるのはそのためです。
3.赤ちゃんにもママにも負担がかからない姿勢をとる
お産の状況によっては、痛みや傷のために座って授乳が出来ないかもしれません。
横になったままの授乳だと、赤ちゃんの口と乳首が離れやすく、乳首の先だけを引っ張るように吸いがちです。そうすると、乳首に負担がかかり、傷がついてしまいます。
産院の助産師やスタッフに頼んで、姿勢を調整してもらいましょう。
まずは、自分自身にいたわりを
出産が終わり、色々な気持ちが入り混じっている、産後当日から1日目。
「疲れているけど、興奮して眠れない」
「身体が痛くて、授乳どころじゃない」
と思うこともあるかもしれません。
赤ちゃんも、ママも、身体や心に大きな変化が起きたばかりです。その変化に、ゆっくり慣れていけば大丈夫ですよ。
分からないこと、不安なことは、「こんなこと、聞いても大丈夫かな?」などと思わずに、産院の助産師に聞いてくださいね。
次回は、「産後2日目〜3日目の母乳育児のコツ」を投稿予定です。
お産後の暮らしを予習しておくことで、より自分らしく、自分を癒しながら、子育てをすることが出来ます。周りに妊婦さんがいらっしゃったら、この投稿をご紹介頂けたら、嬉しいです。
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