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会陰が「切れない」「切らない」で出産することは本当にできるのか。「会陰が切れない」ためにできる3つの工夫。

私は、助産院で働いている。
「助産院でお産の立ち合いをしている」と言うと、よく聞かれることがある。

それは
「会陰切開をしないで、出産できるのか」
「会陰が無傷で赤ちゃんは産めるのか」
という質問だ。

助産院は、病院と違って、医師がいません。
なので、原則的に医療処置ができないのです。
(緊急の場合や、医師から約束指示をもらっている場合は、医療処置が許可されている)

「会陰切開」は、医療処置なので助産師は行わないし、会陰の傷の「縫合」も、原則は行えないことになっています。

だから助産院では、会陰切開もしないし、会陰に傷ができないようにできうる限りのケアをしています。

「会陰が無傷で、赤ちゃんは産めるのか」というご質問にお答えすると、「助産院で出産する人の会陰は、切れたり、裂けたりしないです。なので、会陰が無傷で赤ちゃんは産めます」

会陰が切れたり、裂けたりしないために、(病院で出産される場合であっても)工夫できることを、3つ紹介します。

①緊張を解いて、リラックスすること。


緊張しているときは、身体が硬く縮こまります。
身体が硬く縮こまると、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、皮膚や組織は、伸びが悪くなってしまいます。

反対に、リラックスしているときは、身体もゆるんで柔らかくなります。
身体の先端まで、血液が行き渡ります。
皮膚や組織は、柔らかく伸びやすくなります。
分泌液も出やすくなります。

お産とセックスには共通点が多いのですが、疲れていたり、気分が乗らないときのセックスは、痛みが伴うことが多いものです。
反対に、安心していたり、体調が良いときのセックスは、どうでしょうか。

出産の時に、いきなり「緊張を解いて」「リラックスして」と自分に言い聞かせても、難しいものです。
助産院では妊娠中から
「どんな時に、自分はリラックスできるのか」
「どうすれば、緊張をほぐせるのか」を妊婦さんと一緒に考えています。

「初めての人」「初めての場所」は緊張することが多いです。
助産院は、普段妊婦健診で使っている診察室が、分娩室の代わりになることが多いので、出産の頃には、場所に慣れていることがほとんどです。
また、勤務している助産師の人数も限られているので、妊娠中に何度も顔を合わせることが多いです。
病院やクリニックで出産を予定されている方は、出来れば事前に分娩室を見学したり、HPなどで写真を見たりすると良いでしょう。

②赤ちゃんがでてくる直前まで、自由に体勢をかえること。

同じ姿勢をとり続けていると、一部分に圧がかかり続けてしまいます。
すると、その部分の血行が悪くなったり、むくんだりしやすいです。

大泣きをしたり、二日酔いなどで、顔がむくんだ経験のあるかたは想像がつくかもしれませんが、顔がむくんだときは、目を開けづらいです。
それと同じで、会陰がむくんでしまうと、その部分が広がりにくくなります。

助産院には分娩台がないので、赤ちゃんが出てくるまで自由な姿勢で過ごせます。
もし、分娩台がある病院やクリニックで出産予定の場合でも、分娩台の上で、あおむけから横向きになる程度であれば姿勢を変えることは可能なはず。バースプランを立てる際など、助産師に相談すると良いでしょう。

③出産をあせらない

「出産予定日」は、あくまでも予定です。
陣痛がどんな仕組みで起こるのか、実はまだまだ解明されていないことも多いです。
ですが、お母さんと赤ちゃんの心身の準備が整うと、その母子にちょうど良いタイミングと強弱で、陣痛が起こるものだと私は感じています。

「まだかな」とそわそわ、不安になることもあるでしょう。
予定日をすぎると特に、周りからのプレッシャーを感じることもあります。

ですが、自分と赤ちゃんの生きる力を信じて、ゆっくりと「待つ」ことが大切です。

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本日の投稿は、コピーライターのさわらぎ寛子先生のnote
「【発信のネタ探し】初対面の人に、無邪気に聞かれることは何ですか?」を元に、文章を書いてみました。
さわらぎ寛子先生のnoteは、noteの発信を続けていく上で、とても励みになる文章が沢山のっています。

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助産師hana【子育てを、安心であたためる】

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