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産後2週間目の母乳育児のコツ

産後2週間目は、退院して少しずつ、赤ちゃんとの暮らしのペースが掴めてきたころです。

産後2週間目の母乳育児のコツは3つあります。
1,おっぱいが張らなくても母乳が出るようになる
2,ママの全身の血流を良くする
3,2週間後健診を受けて不安を解消する

1.おっぱいが張らなくても母乳が出るようになる

 産後3日目から、おっぱいがパツンと張って熱を持ち、母乳を吸ってもらうと楽になる状態になります。それが、産後2週間ころには、おっぱいが張らなくなります。

 「おっぱいが張らなくなりました。母乳が出ていないのでは?と心配です」と相談されることがありますが、母乳はきちんと出ていますので、安心してくださいね。

 今までは、おっぱいが「どの位、母乳を作れば良いか」を様子見していた状態です。2週間ほど経つと、赤ちゃんの飲む量や授乳の間隔に、ある程度の目安が立つようになります。そうすると、今までおっぱいの中にある程度母乳を「ストック」という形で作り置きしていたけれど、それが必要なくなります。赤ちゃんが乳首を吸う刺激で、すぐに母乳が作られるようになります。

 「おっぱいが張る。→赤ちゃんに吸って貰って楽になる」を繰り返してきた人は、急におっぱいが張らなくなるので、母乳が出ていないのではないかと不安になる気持ちも分かります。赤ちゃんが「チュッチュッチュッチュ」と早いリズムで吸った後に、「ゴクン、ゴクン」と飲んでいるようであれば、母乳は出ていますよ。

2,ママの全身の血流を良くする

 母乳は「白い血液」と呼ばれていて、ママの血液から出来ています。血流を良くすることは、質の良い母乳を作ることや、乳腺炎を防ぐことにも繋がります。

 産後2週間目は、授乳やオムツ交換や抱っこなど、赤ちゃんのお世話にも慣れてきた頃ですが、「どうやったら良いかな?」と緊張したり、試行錯誤しているかと思います。前屈みで一生懸命赤ちゃんのお世話をしていると、どうしても肩が凝ったり、背中が痛くなりがちです。そうすると、おっぱい周辺の血流が滞ってしまいます。ずっと同じ姿勢を取らず、オムツ交換をした後、授乳の後に、深呼吸を一息つきながら、肩周辺のストレッチをしてみると良いです。

 また、育児の中で分からないことがあると、スマホで検索したり、SNSで情報を集めたりすることも多いですね。「生まれたよ」報告や、出産内祝いの注文をネットで行うこともあるかもしれません。出来れば検索やメール送信、スマホやPCの操作などは、ご家族にあらかじめ頼んでおくことをお勧めします。

3.2週間後健診を受けて不安を解消する

 産院で、「産後2週間健診」という健診を受けることが出来ます。これは、ママの身体や心の状態、赤ちゃんの健康の確認を行う健診です。

 ママの血圧、尿検査、体重、内診や超音波検査などで体の状態をチェックしたり、赤ちゃんの体重や黄疸などを確認します。
 それだけではなく、授乳や子育てに関する色々なことを聞くことができます。

・おっぱいにトラブルはないか
・授乳の方針は今のままで良いか?
・母乳は足りているか?
・寝かしつけや抱っこの方法
・授乳中の抱っこの仕方
・子育てについて
・ママの色々な悩みや不安
・その他、小さなことでも何でも

 育児の中で分からないことや、授乳で不安に思っていることなど、ぜひどんどん質問して、不安も疑問も解消してくださいね。赤ちゃんを連れてのお出かけは慌ただしくて、聞くことを忘れてしまうこともあります。日頃から、出てきた疑問や不安は、手帳などにメモしてみると、自分の気持ちを見える化することにも役立つのでお勧めですよ。

 産後2週間健診の費用は¥5.000程度のことが多いようです。多くの自治体では助成制度があり、無料になることもありますので、確認してみてください。

肩の力を抜いて、ぼーっとする時間を大切に

 お産の疲れを癒やす間もなく「駆け抜けた」という感覚の方も多いかもしれません。「こうすべき」「こうしなきゃいけない」ということは、案外、少ないものです。肩の力を抜いて、時には赤ちゃんとぼーっとする時間を味わってみてくださいね。
 「そんな余裕が全然ない!」という人はぜひ、「産後ケア」というサービスがありますので、ご活用ください。


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