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スポーツを日常へ〜東京五輪から考えたこと〜

昨日、東京オリンピックが終わりました。

コロナ禍での開催でしたが、日本だからこういった状況でも開催できたと思いたいです。

選手、関係者の皆様お疲れ様でした。感動をありがとうございました。

五輪ロスで、心にぽっかり穴が空いた気分です。

陸上部出身で今も某クラブチームで陸上を嗜んでいる私は、ほとんど陸上に釘付けでした。

海外の選手、自国の選手、自分の専門種目以外(短距離やってます)
特に楽しめた期間でした。

驚異的な400mHの世界新、日本だと、中長距離の躍進、幅の入賞、あと少しで決勝の男女の110mH(女子は100mH)競歩のメダル…と興奮し、画面越しに「いけー」「がんばれー」と叫んだり、拍手したり…

選手の強いマインドや努力を自分の人生にも活かしたいと思います。

最も人生に活かしたいと思ったのは男子の400mRです。
(ここから↓この記事も参考に、よければお読みください)

#日経COMEMO  #NIKKEI

陸上のレジェンドと言われる方々がこのレースの分析をしていますが、メンタル面だったり、選手の特徴だったり…

↑の高平さんの記事ではリスクマネジメントについて書かれています。

・渡らないことを想定していたか
→この位置まで走って渡らなければ減速か何かしら対応する

・なんのためのアンダーハンドパスか
→アンダーハンドパスは確実に繋いで、自分達の能力を最大限に活かす方法である

・ゴールすることの価値について
→ゴールすれば何年か後に順位が変わる可能性がある
(北京五輪では銅が上位国の不正により後に銀に変わる)

ざっくり、わたしなりにまとめるとこうです。

おそらくビジネスマン愛読の日経新聞だからこういった視点で書かれていたと思います。

リスクマネジメントですが、これは若いと中々難しい場合が多いと考えています。
北京五輪の時は平均年齢が高めだったと思います。そのため、選手同士で十分にリスクマネジメントをする余裕もあったのだと思います。アテネから北京まで、(世界陸上含め)ほとんどメンバーが変わらなかったこともなんでも言える関係作りになっていたのだと思います。

近年はメンバーの入れ替えが著しく、五輪以前の2回の世界陸上では予選と決勝でメンバー入れ替えたり、リザーブ(補欠)選手の活躍もありました。

印象に残っているのは2017年です。
予選で走ったアンカーの選手が不調だと、コーチが判断して決勝ではメンバーを入れ替えました。その結果銅メダルになっています。

リオ五輪の銀メダルは予選と決勝でメンバー変更はありませんでしたが、ある著書にリザーブメンバーのサポートがあっての結果だったことが書かれていました。
(アンカーの選手が試合用のスパッツを忘れ、リザーブ選手のものを履いて走ったとか)
この時も決勝は一走から二走で二走がスタートする歩数を伸ばすことにしたようです。しかし一歩伸ばす事にコーチ陣は賛成しなかった。そこで二走の選手から「0.25歩(1/4足長)」という提案がありました。それは採用され、決勝で一瞬ヒヤッとしましたが、繋がりました。また、リザーブの選手がアップの際にあーだこーだ言ったりサポートをしていたとか…

これらのことから、リスクマネジメントには当事者だけでなく、限りなく当事者には近いんだけど客観視している第1.25者のような存在が必要なんだと思います。

リスクやミスを想定しているからこそ、思いっきり攻めることができる、正しい攻め方ができる

また、相手は必ず追いついてくれる、という信頼は視点変えれば根拠がなく、信頼に根拠を持たせるにはリスクの共有がなされている必要がある

こういった役割を担ってくれる存在が必要だったのかなと思います。(たらればで恐縮ですが…)

ただこれは、その場にいたスタッフの皆様や走った選手しかわからないことです。
この記事は一人の陸上ファンの綴りです。いつか陸上がサッカーや野球みたいに、あそこであの選手がこうだった、といったようにビール片手に議論し合うようなスポーツになってほしい、そう思います。

来年の世界陸上、次のパリ五輪でリベンジが楽しみです。

わたしも生活、仕事でリスクマネジメントについて今一度考えたいと思います。

一番の経済効果は、選手の活躍をスタンドで見て一喜一憂してても現れないと考えていて、選手のここまでのプロセスや本番での成功、失敗を一人一人の人生に活かすことが自国の経済にそしてより豊かな生活につながるのだと考えます。

それは一緒に戦った証になると考えます。

学びや感動をありがとうございました。

#東京オリンピック
#陸上
#リスクマネジメント

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