お届けものは、なんですか？

こんにちは、愛音です

今季1番の寒さの中
十七回忌が終わりました

終わってしまえばなんてことない、
…そんなことにはならず
寂しさと悲しさが胸にはあって
でも胸のどこかは温かさで一杯にもなっている

お寺の中を黒猫のジジも箒も赤いリボンもない
真っ黒なキキが歩いていました
そのキキはどんな魔法を使ったのか
泣くこともなく節目を終えました
いつの間にか母のことで泣くことはなくなり
恋しく想い流れていた涙は
胸の中に咲かす花のために使われている
そうやって私は、私たちは生きている
だから胸が温かさで一杯なのかもしれません

忘れた訳じゃない
昔話にした訳じゃない
立ち止まったわけでもない
いつでも共に生きている
祈りも願いも宣言も約束も
母の元へ真っ直ぐに届ける

これは私がもつ魔法だといいな
場所も人も選ばずに大切ならば届ける
まだまだ見習いで
何に対しても半人前で
それでも笑顔と少しの頑固さは
どうやら一人前になってきた
もちろんこの2つでは生き抜けないけど
一人前のものがあるぞ、
これは今後支えになっていくのかも

真っ黒なワンピースを脱いでも
心には魔女のキキが住んでいます
だって私には届けたいものが　
まだまだあるんだからね

大好き
ありがとう
安心して良いよ
その日がくるまで
見届けてください

＊愛音＊

2023/11/12
秋になると葉も美しく色付く
タイミング、てあるよね
だからね、必要以上に
焦ることもないんだよ