優しいお節介のいる世界

ー理想ー

なぜ私は人なんだろう

なぜ空じゃないんだろう
なぜ海じゃないんだろう
なぜ宇宙じゃないんだろう

彼らみたいに大きければ
潰れないのに
壊れないのに
苦しまないのに

人というだけでなぜ小さな体に
すべて詰め込まなければならないの？

私は空になりたい
海になりたい
宇宙になりたい

最後には
楽になりたい

＊＊

不登校になった中学生のときに書いた詩です
私は空になれなかった、海もダメで、
宇宙なんてもっと無理なもの

けれど楽にはなれた

もちろん今もこの当時とは別の苦しさ、悩みはありますよ
それはそうですよね
だって「人」ですから
空にも海にも宇宙にもない心、感情を持ち生き続けるのが人なんです

攻撃してくる人はいますが
守ってくれる人や
一緒に闘ってくれる人もいます

だからとても楽、生きやすくなりました
全部自分独りでやるのではなく
分け合ってもいいことを知ったからです
世の中優しいお節介な人がいますね

幸せな世界に生まれました

中学生の私へ
空も海も宇宙にもなれなかったけど
諦めずここまでおいで？
ここまでくる間に沢山の出会いと経験をすると
心に巻いた鎖も体を固めた鎧もなくなっているから

なかなか身軽に生きている
ここまでおいで、待っている

＊愛音＊