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文章の練習

私はときどき、少しは役立つかと思い、文章の書き方の類の本を読むことにしている。


①論文の書き方


noteは論文とは異なるが、このアカウントは硬い内容の文章なので、参考になるかと考え、読んでみた。

古典的な本

私はXで、清水幾太郎は思想家としては、たいしたことはないが、文章家としては評価できる、というつぶやきを読んだ。思想家としての評価は人によるようであるが、たしかに文章家としては評価できると思う。


②文章は短く書く


清水は、まず1000文字で練習することを推奨している。私はnoteで、これを実践していて、1000字に達したら切ってしまい、続きは別の機会に譲るようしている。私は筆力が欠けている人間なので、長く書いても読まれない気がするからだ。noteはビュー数に比較して、実際に読んでくれる人は遥かに少ないらしい。

 この本の提言で役立つのは、接続に「が」を用いてはいけない、という部分だろう。「が」は意味が曖昧だから、「が」を多用すると、論旨も曖昧になりやすくなるし、1文が長めになり文意が把握しにくくなるから、出来るだけ使わない方がよいとのことである。


③論点を限定する

清水は盛り込めない論点が出てきたら、それについては別の機会に譲った方がよいとしている。これは短めに書くことと直結するので、noteの場合、あまりいろんなことを書くと解りにくくなり、読まれないのではないかと私なんかは危惧してしまう。


④わかりやすくする工夫


硬い文章の場合、抽象的な内容になりやすいわけだが、それが続くと理解しにくくなることもある。よって、具体的な内容と往復することが必要であると清水は主張している。私も、これに同意する。このことは、1文は短めにした方がよいという主張と整合的である。


⑤書くことは多量のエネルギーを使う

清水によると、書くことは、読むことに比べ多量のエネルギーを必要とする。したがって軽い気持ちで書いてはいけない。あまり準備せずに書いても、内容が空疎で読んでもらえないだろう。たとえ1度は読まれても、もうこの書き手の文章は二度と読まないと思われてしまうだろう。


⑥自分の言いたいことだけを書く


自分の主張以外に、世間一般では、こんなことが言われているなどという配慮は不要だと清水は言っている。どこを攻めているか読者に伝えるには、余分なことは書かなくてよいというのは、短く書くためには必要なことであろう。


⑦他で話したことを書いてはいけない

清水によると、書くことは観念の爆発である。爆発は何度も起こらない。したがって、一度、どこかで話したことを再び、書くようなことをしてはいけない。緊張感のない文章は読んでもつまらないだろう。


1000字に達したので、筆を置きたいと思う。お読みいただき、ありがとうございました。





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