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選挙に興味がなかった私が、期日前投票するまで。

こんにちは!
滋賀から発信する “ クリエイティブで地方創生 “ するZINEメディア
[ alil zine ] を運営する、中の人です。

今週末10/31(日)は衆院議員総選挙の投票日ですね。
私は明日から京都に滞在するので
もちろん、期日前投票に行ってきました!
クリエイターだろうが何だろうが関係ありませんが
政治にも選挙にも興味のなかった私が
突然、期日前投票するくらい政治に興味を持ち出したきっかけについて書きたいと思います。かわいいお話じゃなく、なかなか泥臭いお話なので
覚悟して読んで欲しいです。笑

20代半ば、アパレル時代の私

いくつものレディースブランドがある、あるSPAアパレル企業でデザイナーをしていた頃。そこは2社目で、リブランディングを目的にディレクター兼チーフデザイナーとして入社した会社でした。
朝9時半から始まり、夜6時半が定時でしたが
数年働いた期間中、定時で帰ったのは…おそらく5回もなかったと思います。
21時22時なんて当たり前、終電ギリギリに帰ることなんてザラにありましたし
出張前や展示会前は、夜中の1時や2時までいることもあるし
土日に社長ミーティングや撮影が入ってくるので、土日が潰れてしまうことも度々。休日出勤して、戸締り間違ってALSOKが来てしまったことも。
とにかくブラック企業でした。
バンバンCMもしているような大企業だったんですけど
社長の口癖が「血を吐くまで働け」でしたから。笑
このセリフ初めて聞いたとき、鼻で笑ってしまって、部長に怒られたなぁ。笑
このときの雇用形態は正社員だったんですが、入社の状況がちょっと特殊だったので、最初の数ヶ月は天引きの無い、いわば額面そのままをお給料として頂いていて、半年くらい?経った頃に天引きが始まったのかな、と認識しています。
20代前半、税金なんて会社が勝手に納めているものだと思っていて全く興味を持たなかった私は、給与明細をほとんど見ていませんでした。
今考えたら、ほんっとうに信じられない!!

約1年後、手取り額が減った

この時まだ、給与明細をちゃんと見ていませんでした。
「だいたいこれくらい入ってるな」くらいの認識で、端数を気にしてませんでした。本当に杜撰。ありがたいことに、お金のやりくりをしないと暮らせないという経験をしていなかったのもあると思います。
何となく通帳に記帳したときに、明細が変わっていることに気づいて
そこで1年ぶりくらいに給与明細を見たんです。(何度も言いますが、本当に信じられない私…)
給与明細で気づいたのは、所得税が引かれていたこと。
“ あぁ、なるほど。” それくらいで終わりでした。
これで税金を納めている気で。
そこからまた1年ほどでしょうか。査定で少しだけ昇給したくらいだったので
安定して給与明細を見ませんでした。
※1 専門職×転職組 だったので
支払い形態が「年収の14分割」と決まっていたことも要因でした。

※1
アパレル業界では、転職先の企業側と支払い年収について事前に決定し
その年収の分割方法もお互いの話し合いで決めることができます。
毎月の手取り額が多いのが希望→ 年収 ÷ 12分割(ボーナス分無し)
ボーナス扱いとしての支給希望→ 年収 ÷ 14分割(6、12月は2ヶ月分の支払い)
と、特にデザイナー(ディレクター)、パタンナーなどの専門職は設定されることが多いです。シーズンの売り上げが増益しても、査定までは変わらず、
逆に、売り上げが下がっていても、定額受け取ります。
※この分割方式は、今やどこの業界でも普通になってます。


地獄は突然に

入社して3年になりそうな時だったと思います。
給料日の翌日、コンビニにお金をおろしに行ったら
「残高が足りません」と表示されました。
ん?
カードの支払いあったのかな…、いや、待て待て、昨日給料日やん!
と自分でツッコミ。
その時確か、3万円くらい引き出そうとしてたと思います。
そのATMで残高を見たら、2万円ちょっと。

はあ!?!?!?

もう、パニックですよ。笑
声も出てたかもしれません。
その当時の私には、何も予測できていなかったから。
その日は金曜日で、友人と飲みに行く前にコンビニのATMに寄ったので
もちろん通帳も持ってないし、
本人なんにも検討がつかず、ただただボーゼン。
給与口座とは別で、他の口座にも少し預金していたので
そちらを見ると、全部残っていて。
パニックだけど、とりあえずお金は下ろせるか…と、引き出して待ち合わせに行きました。その夜、大好きなお酒の味も感じず、家に帰るまでの記憶はありません。笑 それくらい動揺していたんだと思います。

翌日、銀行へ。
記帳したら、そこには

サシオサエ

の文字が。
この時初めて、給与明細のことや所得税、いろんなことの点と点が繋がって
自分が住民税を払っていなかったこと、
正社員だし大丈夫だと思っていたけど、会社は住民税の支払いに関与していなかったことを知りました。無知って怖いし、やばい。
今まで、感覚だけで生きていた自分を呪いましたね。
正直、支払い明細や、督促状などが来ていれば気づいたかもしれませんが
この時はなぜが私には届いてなくて。。。
そのことを、区役所に問い合わせましたが
「会社にも通知してあるはずです」「送っています」の一点張りでした。
そして、
「仮に届いてないとおっしゃったとしても、滞納の事実は変わりませんし、差し押さえた税金も戻せないので。」

ま・じ・で・は・ら・た・つ !!!!!!!

もう、怒りしかない。涙出そうでした。
でも払っていないのは事実。
区長宛に異議申し立てができるのですが、そんなんしたって、払わないといけないものが無くなるわけもない。無駄な足掻きはしませんでした。
そこから、次のお給料日までは
別口座の預金とカードで過ごしまし、友人にご飯に誘われたら事情を話し、来月にリスケしたり、ありがたくご馳走になったり。
あのときは、みんなありがとう!!!!(ここで言うな)

会社は分かっていたはず

惨劇の後、思ったんです。
(会社の)経理の人は知っていたはず。
だって、給与口座を教えているんだから。
いやむしろ、うちでは住民税払ってませんよって教えて…と思っても後のまつり。無知な自分が1番悪いのです。
ちなみにそのとき差し押さえられた額は、約50万円ほど。
しっかり給料日に差し押さえられていました。笑

差し押さえられて学んだ

奇しくも、この差し押さえがきっかけで
私は政治に関心を持ち、本当の意味でのお金の勉強をさせてない教育環境にも
そして私たちがこんな思いまでして納税しているのに
やれ献金だ、賄賂だ、誰かさんのマスクだ、なんて
私たち国民の納税しているお金で生活し、国民の税金で選挙活動し、訳のわからないところでお金を使うなんて、とんでもないわ!!!!!
でも、政治家に直接物申す機会もなければ
言ったところで、1人では何も変えられない。
じゃあ、投票に行くしかない。投票率を上げて、正々堂々とプレッシャーを与えたい!!
となった訳です。

今となっては笑い話ですが、20代半ばの私には地獄のような経験でした。

なので、選挙に行かない・興味がない人たちは
ちゃんとした会社で働き、納税していたり
もしくはご結婚されていたりして世帯主がいて、いくら納めているか分からない、とかなのかな?
もしくは、投票しても何も変わらない。と思っているか。
いろんな環境があるので、わかりませんが。

この数年後に独立したのですが
独立すると、当たり前ですがお金の管理は全て自分なので
丸裸の明細を見て
投票しなきゃ。と改めて思いました。
なので、

私自身の意思は、これです。

という気持ちで投票しています。
正直、誰がいいとかどこの政党がいいかなんて無いに等しい。
でも、私達の1票は、政治家へのプレッシャーだと思っています。
彼ら(政治家)の就職活動(落ちたら無職ですよね)に対して、当選したら私たちの納めているお金からお給料が支払われているので
私たちは面接官と言ってもいいくらい。
それくらいの、軽いイメージでもいいので
興味を持ってもらって、投票に行って欲しいなと思っています。



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aimi,


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