見出し画像

『贋作 桜の森の満開の下』④

”空が落ちてくる”と鬼


今回は、なかなか解釈が難しかったシーンと、鬼について😉

耳男が言う「空が落ちてくる」ってどういうこと?まったく意味がわからなかったので、調べてみたところ…

↓↓↓↓↓↓

絶対に起こるはずはないのに不安に思うこと=杞憂


とのことで、耳男にとっては、夜長姫に対する想像しえないくらいの空恐ろしさを表した言葉だったのかなと🤔

「落ちて来そうな空を押し返す」とは、不安に思う気持ちに押しつぶされないように、ノミを振るうことで恐怖感を払拭するっていうことで、その恐怖に打ち勝つために、蛇🐍の生き血を飲んで精をつけ、残った血は夜長姫に呪いをかけるつもりで、自分が彫っている化け物像にぶっかけたということかな🧐

そして、呪いという強くドス黒い思いが込められた作品は、自分でも思ってもみなかったほどの強大なパワーが宿っていたわけね😬

それを気に入ったとさらっと言う夜長姫、やっぱりただものではない😰

天武天皇となったオオアマが、兵士たちに、鬼(耳男)を追えと命を下し、耳男が逃げる先々に追っ手が来て、「鬼だー!」と言って斬り殺してから「違った、人だ!」と村人たちを殺戮
そして、その度に、オオアマが「南の境が定まった」「西の境が定まった」…と言うシーンは…

恐らく、鬼(政敵)を退治するという大義名分にまかせて、あちこちの土地を征服し、自分の領地を広げていくということでいいのかな?

そうすると、その手前でオオアマが言う「逃げろ逃げろ、どんどん逃げろ、逃げたところまでが帝の国になる」は理解できるんだけど…「2000年逃げ続ければ、その2000年先までこの帝の物語が届き得る国となるのだ…鬼が逃げ続けるならば帝の物語は永遠だ」はどういう意味だろ❓
わっからーん🤪って悶絶していたら、娘が助け舟をくれた❗️

「代々自分の子孫が帝の地位を継いで、その度に政敵を追い払い続けていけば、自分が築いた帝国は未来永劫安泰だという意味じゃないの❓」って

なるへそ…😃

さてさて、このお話しには、あちこちに”鬼”そのものと、”オニ”というワードが登場する👹

”は、実際に存在した説、人の想像力が生み出した偶像説、死者が地獄で鬼となる考え方などがあるらしく、その昔は、人の生活の中に深く関わっていたと見られるが、時代が進むにつれ、その存在は見えざるものとなっている…

この作品の中には…

缶蹴りや鬼ごっこ、ハンカチ落とし、だるまさんが転んだなどの遊びの中のオニ

飛騨匠の赤名人、青名人は死んでから仕事の鬼になり、心を鬼にしてとか、疑心暗鬼、鬼の目にも涙、鬼火をかざせ、鬼の道行…など多数の鬼が散りばめられている

見えた者だけが遊べる鬼の遊園地…の意味は、今のところ、よく理解できていないんだけど🤔
野田地図版の方は、鬼の遊園地≠古代の由縁地と言っていて、古代の史跡はかつて鬼の遊び場だったかもね…位の解釈でいいのかな?

さらに、オオオマは、自分の謀反を成功させるために、鬼門を開き鬼を味方につけ、勝利した後は鬼を無用として投獄し、さらには自分に都合の悪い人間をを鬼だと言い、追い落とした😥

そして即位した後に、もう鬼が入ってこないように鬼門を閉じてしまうが、一方、マナコは、どんな時代でも鬼は必要な気がすると言う…

マナコが言うところの”鬼”は、自分に取っての都合の悪いものや怖い存在で、つまりは自分の周りが、自分に優しいイエスマンばかりになってはだめだということ😕❓

はてさて、残るはラストシーン辺り、次が最後の記事になるかな…😉

続きは、次投稿⑤へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?