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エピソード#9  離島から船で来られた寝たきりの方のストレッチャー搬送


 離島から船に乗り、熱海経由で県外の施設に行かれる方の送迎をさせていただきました。
数か月前から ご家族様とメールや電話でやりとりをし、打ち合わせをしていました。
私たちも 熱海港には 車椅子のご利用者様の送迎は何度か経験があるものの、ストレッチャーで乗船される方の送迎は初めてだったので、やや緊張し、熱海港に向かいました。
熱海港のスタッフの方が とても親切に対応してくださり、船が来るまでの待機場所なども 細かくご指示くださいました。

熱海港に船が到着し、一般のお客様が先に降り、スタッフの方に誘導していただき 船の中へ。
ストレッチャーで乗船すると聞いていましたが、長椅子に担架をロープで結び、利用者様は担架の上に寝ている状態でした。船酔いもなく、お元気。

ただ、船の中は 通路も狭いし、長椅子の背もたれの所を担架ごと持ち上げてからでないと 移動できず。弊社2名で対応予定でしたが、安全考慮し、船のスタッフの方にご協力いただき、港に準備したストレッチャーへ移乗。その後、利用者様の身体を浮かして 船のスタッフの方に担架を外していただきました。
改めて体調を確認し、車で長距離を移動するので 姿勢を整え、出発し、県外の施設へお送りしました。
 
その後、ご利用者様のご家族から 嬉しいメールを頂きました(ご家族様には 許可を得て、メールを掲載)
 
★このご家族様からのメール見て嬉しくて泣きました。

河瀬さま
昨日は大変お世話になりました。この日がくるのをずっと不安を持ちながら過ごしてまいりましたが、ジェット船が熱海港に着いて、河瀬さんご夫妻が船の中に入ってこられたときは、本当に頼もしく、下船してからも、奥様のてきぱきとしたご対応、わたくしにとっては、お二人が救世主のようにみえました。道中、海沿いを社長様の説明を聞きながらのドライブ、母も一生懸命車窓を眺めておりました。社長さまの優しい運転、お人柄が現れているようでした。
4月に初めて河瀬さまに連絡させていただきまして、長い間お待たせしてしまいましたが、
その期間中もお早い対応と、ご提案、その都度本当にありがたく思っておりました。
感謝しております。
 
私たちからご家族様への返信メール
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当社のサービスをご利用いただき、ありがとうございました。
私たちも最初のご依頼があったときから、安全に快適に送迎できるにはどんな方法が一番いいか模索していました。
実際はストレッチャーで来られると思っていたので、お母様が担架の上で長椅子に寝ておられたのを見て、「出来るかな?でもやるしかない」という思いだけで お手伝いさせていただきました。
船のスタッフの方が親切で やや慌てていた私たちを優しく 声かけていただき、ご協力いただいたので、本当に助かりました。
今日の◯◯様からいただいたメールを見て、社長は泣いていました。私も同じです。
あのようなメールを頂き、本当に嬉しいです。励みになります。
なかなか難しいかもしれませんが、お母様が家に また帰りたいという希望があれば、付き添って叶えたいとも思います。私たちも良い経験をさせていただきました。ありがとうございました。
今後も 頂いたメールを励みに精進して参ります。
 
★そして、さらにさらに泣けるメールを頂きました
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ご返信ありがとうございます。私も河瀬さまのメールを読んで今、泣いてしまいました。
本当にこの数ヶ月、母の搬送をどうしたものかと、思案と不安の毎日を送っておりました。
どうやって、あんな寝たきりの要介護5の人を本土に連れていくのか?
交通機関は?(全日空は大島航路をすでに撤退)大型船も時間的に無理。
ジェット船、東京まで2時間も?
介護タクシーはものすごく高いと島の人から聞いているがはたしていくらかかるのか?
遠距離介護の帰りの船の中で、さんざん考えた結果、45分で到着する熱海経由を思いつきました。
しかし、はたして熱海に要介護5の人を運んでくれる専門業者さんがいるのか?
いたとしても数十万円はかかるのではないか??
スマホで最初にヒットしたのが伊豆おはなさんでした。
お人柄がわかるようなあたたかいホームページとブログ。
これはすぐに連絡してみなければ、とお問い合わせメールを送りましたら、すぐにお電話をいただき、優しい口調の社長様のお言葉にどれだけほっとし、救われたことか…。
また日程が決まったあとの奥様の明るくお優しい電話でのお声に、当日への不安も軽くなりました。
父は母と一緒に施設に行くのが忍びないと、当日の付き添いを拒否しておりましたので、
わたしひとり、とても心細い気持ちでいたのですが、本当にあのジェット船に乗り込んでこられお二人のお姿を拝見しまして、これでもうすべてお任せしようと、本当に本当にほっとしました。
本当に今回はありがとうございました。
またいつかお会いできる日まで。

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