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どんぐりむし(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.150

どんぐりむし(しぜんといっしょ4)

有沢 重雄 (著) そうえん社

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どんぐりにいる、虫についての写真絵本です。

どんぐりむしって、穴が開いているどんぐりにいる虫で、ウネウネした感じの虫だという事しか、この本を読むまで知らなかったのですが、

シギゾウムシという名前の虫なのだそうです(食べるドングリの種類によってクリシギゾウムシ、コナラシギゾウムシなどいくつか種類があります)。

シギゾウムシの名前の由来も、シギに似て、ゾウにも似た虫という事らしいのですが、くちばしがシギのように、ゾウの鼻のように長い虫という、見た目で決まった名前です。

そんなシギゾウムシがどんな生態なのか、一体いつドングリに侵入しているのか、最終的にどんな体になるのかという事を時間を追って観察しています。どんぐりにいるだけなのに、奥深い。

そしてシギゾウムシによく似た虫に「ハイイロチョッキリ」という虫も登場します。シギゾウムシと同じようにどんぐりに侵入しますが、彼らはチョッキリという名前の通り、葉っぱごとドングリを枝から切り取って落とします。

こんな虫もいるのね、と読み聞かせながら思っていたら、小学3年生の研究発表を見つけました。

シギゾウムシとくらべてわかった!ハイイロチョッキリ7つのなぞ

自然科学観察コンクール第51回入賞作品です。研究内容を読むとドングリを100個ナンバリングして開け、シギゾウムシが卵を産んでいるかを調べたり、ハイイロチョッキリの幼虫とシギゾウムシの歩く速度を調べたりとかなり詳細な研究をしていました。3年生でこれかー(凄いな)

研究にはお父さんもよく登場し、よく木を蹴ってシギゾウムシやハイイロチョッキリを落として捕まえていました。昆虫研究には親の協力も必要なのですね、、。お父さんが子供にちゃんと向き合って付き合う姿が、子供の興味関心を伸ばす秘訣なのかもしれませんね。

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