【Bリーグ】移籍市場について、一バスケファンとして正直に感じてること(2022年CS開幕直前。その2。京都の「ある不穏な噂」を考える、前編)。
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
RS終了直後、突如流れた不穏な噂(京都が安齋HCの招聘を模索って現実性があるの?)
「移籍市場では、玉石混交の噂が飛び交う、それを含めて喜怒哀楽である」
この趣旨のことを、(その1)でも言及させて頂きました。
ですけど、RS終了直後、確か翌日ですから9日月曜日でしょうか、下記の噂が出てきました。
「京都が、宇都宮の安齋HCの招聘を模索しているらしい。」
これを耳にしたとき、最初に自分が感じたこと。
「いや、できる訳ないでしょ?今季の京都の選手編成や、いまの京都の資金力的に、安齋さんが指揮できる選手編成が叶うとは思えないけど。」
と。というのも、かくいう自分自身、関西在住なこともあり、京都と大阪が応援球団です。ですけど、今季の京都は、
【今季の京都、成績・チーム状況の概要】
(1)「今季は『14勝43敗、勝率.246』。全体では19位(下から4番目)」
(これは序盤の「16連敗」、ラスト14試合の「2勝12敗」が含まれる)
(2)「3月10日に親会社交代が発表で『事実上の増資』はなされた」
(尤も有力企業ではない。都市の規模を考慮でも、よくて「ミドルマーケット」)
(3)「ハーパー、サイモンへの依存が顕著。有望な若手は細川、久保田くらいで、『CSレベル』と明確にいえるかは微妙」
(4)「帰化枠/アジア枠が不在。日本人ビッグマンは永吉がいる」
上述の感じになります。では、今季の京都の最終的な編成です。
【今季(2021-2022)の京都の最終的な選手編成。】
先発(久保田-細川-満田-ハーパー-サイモン)
主な控え(鈴木達、會田、加藤、ティルマン、永吉)
これまでも繰り返し述べてきましたけど、今季の京都は「再建モード」。
「久保田、細川を使い続けて成長を促す」、これ自体が収穫の選手編成。
「30分換算でのEFF」でだと、
久保田(「11.82」。特に3月16日の富山戦以降、つまり先発PGになった「ラスト20試合」では「15.65」と大きく成長。ただ一方で、無駄なターンオーバーが目立ちチームの勝利に直結できなかった試合もしばしば。数値面だけをいえば「CSレベル」ではあるのだが…。)
細川(「6.80」。「30分換算」での得点は「9.33」で、「リングに向かう姿勢」を含めて、特に攻撃面で大きく成長。3月以降は守備面をも含めて自信が伝わるが、スタッツ的には「得点特化型」の感じ。)
久保田、細川の2人共に、成長は伝わります。勿論、来季も重要戦力ですし、2人が「CSレベル」への成長を明確に示せればそれがベストでしょう。
特に細川は、「スコアラー型」の若手有望株であることはいえる感じで、細川をもし失ったら、京都の(現実的な)資金力では、その代替の確保は恐らく難しいと映ります(仮に失った場合、代替は津山[三遠]くらいしか正直浮かばない。ちなみに「30分換算でのEFF」は、津山は「9.92」ですので、計算上は津山がより上回ります)。
安齋HC。そう、「宇都宮の安齋竜三HC」です。
選手として6年(2007-2013。専ら田臥の控えPGを務め続けた)、引退後もACで4年(2013-2017)、HCで現在5年目(2017-現在)です。
現在、日本代表のHCはトム・ホーバスさん(東京五輪で女子日本代表を銀メダルに導いた)ですけど、もし代表HCに日本人を充てるならば、その最有力は安齋さんだろうと当時の自分は思っていました。
「志向するスタイル」は「まずは守備ありき」です。実際、宇都宮のチームスタッツの傾向は「DF型に振り切ってる」感じです。
ただ、昨季までは「ハーフコート主体」の感じでしたけど、今季は「よりアップテンポに」を意識していることが伝わる感じです。
とはいえ、「あり得ないでしょう?」と思っていたのが、「いや、これ、マジで『ゼロではない』かもなあ…」と解釈が変化するきっかけがありました。
「えっ?嘘でしょ?永吉って、『貴重な日本人ビッグマン』だよ?
竹内兄弟と共に、『日本人ビッグマンの生きた教材』でしょう?
ましてや、『名誉生え抜き』といえる『2代目ミスターハンナリーズ』候補だよ?意味わかんないし!」
これが、自分の正直な「最初の感覚」でした。
ですけど一方で、「貴重な日本人ビッグマン」である永吉を放出するということは、「永吉と同等以上の『日本人ビッグマン』獲りに動く」ことを意味すると考えてよいだろうと。
(ちなみに永吉の「自由交渉選手リスト」公示のニュースは、「交渉を続けてまいります」の文言がない。つまり永吉は「球団側から『来季構想外』を通告された」という意味になります。)
ちなみに、今季の永吉の「30分換算」での成績。
(EFF[7.86]、得点[8.22]、リバウンド[3.10]、スティール[0.64]、eFG%[48.8%])
「eFG%」とは、「(FG成功数+[0.5×3P成功数])÷FG試投数」
年々シュートレンジを拡げており、インサイドで体を張れることも魅力です。ですけど、試合を観た際の感じ以上に、実際のスタッツは特にリバウンドが思うように伸びていないことが伝わります。
永吉と似たタイプといわれる日本人ビッグマンとして、野本(群馬)、谷口(茨城)も、併せて示します。勿論、「30分換算」でです。
野本(EFF[6.90]、得点[8.86]、リバウンド[5.36]、スティール[0.78]、eFG%[39.2%])
谷口(EFF[7.86]、得点[8.22]、リバウンド[3.10]、スティール[0.67]、eFG%[54.8%])
谷口は、極端な「ストレッチ4」の傾向がより強くなってます。野本は、見た目のスタッツ以上に、今季はシュートタッチに苦しんだ感があります。
それに、永吉を切って野本あるいは谷口とも、正直考えづらいと映ります。
では、狙うとすれば、おのずと候補は「3人」、というか事実上は「2人」に絞られます。
「竹内兄弟(公輔[宇都宮]、譲次[大阪])、シェーファー(三河)」
です。
竹内公(EFF[12.04]、得点[7.54]、リバウンド[6.42]、ブロック[0.42]、eFG%[49.7%])
竹内譲(EFF[13.52]、得点[6.08]、リバウンド[9.20]、ブロック[1.46]、eFG%[39.9%])
シェーファー(EFF[12.15]、得点[9.03]、リバウンド[6.06]、ブロック[0.51]、eFG%[55.9%])
3人の中で、まず譲次は、昨オフに大阪に移籍しました。
「最後は地元で」(竹内兄弟は吹田[大阪]の出身。高校は洛南[京都])を明確にした感じで、移籍は「ない」といえます。
ですけど、譲次は今季、攻撃面での貢献は「ゴール下及びスクリーナー」にほぼ限定でしたけど(ただ、速攻の先頭に立てる。これは公輔も同様)、守備面では未だに「日本人no.1ビッグマン」であることを示してます。
そう、譲次の移籍はまずないことに照らせば、京都が恐らく狙っている「日本人ビッグマン」のターゲットは「(竹内)公輔」or「シェーファー」の2択と考えてよい。
「攻撃面」と「伸びしろ」の「シェーファー」か。
「守備面」と「経験値」の「(竹内)公輔」か。
ですけど、上述のことから考えると、
「(竹内)公輔を補強ターゲットにしている、だから永吉を切った」。
(いったん契約延長した上で「期限付き移籍」に踏み切る方法を取らずして)
そう解釈してよい。そう考えると、永吉を「完全に切る」ことの説明ができます。
譲次と同様に、公輔も攻撃面では正直「限界感」が出てます。
この1月で「37歳」。宇都宮では今季で6年目です。
このまま宇都宮で引退する、これも充分に考えられますけど、宇都宮は「年齢構成の若返り」と「総年俸のスリム化」を図っているとの説がずっと燻っていること。
それに、そう、竹内兄弟(の兄)ですので、公輔にとって京都は「準地元かつ高校時代を過ごした場所」です。
「あっ、これ、フラグが立った。京都、(竹内)公輔を補強ターゲットのリストに入れてるんだ。
京都は『安齋HCの招聘をガチで模索してる』のでは。」
そう解釈するようになったんですよね。
「あり得ないでしょう?」最初は確かにそう思っていました。
というかいまも、「実現可能性自体は『10%~30%』」と解釈してます。
そう、日本代表HCの就任でない限り、安齋さんが自分から宇都宮のHCを辞することは考えづらいだろう、と。
だけど、です。少なくとも、京都側が来季のHCの第1候補として安齋竜三さんを考えている可能性は「高い」のではないかと。そう考える、いくつかの理由を示します。
【京都が今オフ、HCに安齋竜三さん(現宇都宮HC)の招聘を模索していると考えられる理由。】
(1)京都側の視点。
[1]京都のGMは(昨年7月から)「渡邉拓馬さん」が務めてる。現役時代はA東京で長く正SGを務めていた。で、渡邉さんにとって今オフは「GMとして事実上最初の移籍市場」になること。
[2]渡邉GMと安齋HCは、小中高大を通じてずっとチームメイトであった(渡邉さんが2歳年上。安齋さんは渡邉GMを「兄貴」と慕っている)。ちなみに渡邉GM及び、大学(拓殖大学)の当時のHCは、大学時代から「安齋さんは将来いい指導者として成功できる」と思っていたという。
[3]2021年10月に刊行された【『ダブドリ』vol.12】で、渡邉GMと安齋HCは、岸田彩加さん(インタビュアー)を交えて3人で鼎談をしているが、そこで下記のことを明言している。
「また拓馬さんとやりたいと思ってもらえるように、GMとして、まずは竜三にオファーをできるような環境にできるように努めていきたい。」
この言葉を含めて、明らかに渡邉GM側が前のめりな感じの鼎談になっていたこと。
[4]この3月10日に、親会社の変更が発表されたが、「見た目の資金力や企業規模」的には、「ある程度の増資はなされたけど、よくてミドルマーケットの球団」と映る。
しかし、新しい共同親会社の一つである「マツシマホールディングス」は、「キーファーズ」名義で馬主事業もしている(ちなみに「マツシマHD」と「キーファーズ」は「企業エンブレムが同じ」、つまり事実上のグループ会社)。
つまり、「見た目の資金力」は「よくてミドルマーケット」だが、(恐らく広島、大阪クラスの)資金投資をドンと注ぎ込む可能性は理論上「ゼロではない」こと。
[5]([4]に関係するが)オフィシャルサプライヤーに名を連ねるワコールの存在。有力選手を補強したい場合に、水面下で資金援助をする可能性があり得ること。ワコールの力を借りられれば、[4]で示した説はより現実性を増すといえること。
(2)宇都宮側の視点。
[6]安齋HCは宇都宮のHCに就任して今季で「5年目」。「一つのサイクル」といえる年数を務めていること。
[7]宇都宮での5年間、「コアメンバー」はほぼ同じである。このこともあり、宇都宮は「年齢構成面での高齢化の傾向」が顕著になっていること。つまり「チームの再構築がマスト」になっており、「優勝を目指せる」ことは今季がラストになる可能性が低くないこと(加えて宇都宮は絶対的な親会社が不在で「地域企業の集合体」であること。つまり宇都宮の資金力は本質的には「よくてミドルマーケット」の球団であること)。
[8]年齢構成的には、今オフ以降に「テーブスを正PGにするチーム作り」にシフトすることがより望ましい。しかし安齋HCの下で、テーブスは「合っていない」との声が昨季中盤からずっと燻り続けてきた。その上、今季はテーブスが正PGの試合で大敗の試合があったことや、シーズン終盤に一部ブースターからテーブスが公然とdisられてたことから、今オフの宇都宮は「安齋HCかテーブスか」の事実上の2択を迫られる状況に陥ってること。
(「安齋HCとテーブスの間に確執はない」といわれるが、安齋HCのスタイルは「鵤ありき」との解釈がある。実際、今季の12月26日[vs島根]に宇都宮は「70-95」と「球団ワースト級の大敗」をしてるが、この試合はテーブスが正PGの一方で、鵤は欠場であった。また3月9日[vs千葉。66-93]での大敗も、鵤が不在であった[テーブスは6thマン起用])
そう、「京都がHCに安齋さんの招聘を模索している」ことが現実的といえる根拠が、これだけあるのです。
ちなみに「キーファーズ」は、「武豊騎手で凱旋門賞に勝利する」ことが大目標であるといわれています。実際、現在「キーファーズ」の所有馬で「ドウデュース」という3歳馬がいますが、今秋の凱旋門賞の登録馬リストに名を連ねています。
京都の渡邉拓馬GMが、HCに安齋竜三さんの招聘に「前のめり」ではと映ること
では、「京都の渡邉拓馬GMが、HCに安齋竜三さんの招聘を模索している」と考えられる「最大の根拠」である、『ダブドリ』vol.12の該当部分を、引用させて頂きます。
【『ダブドリ』vol.12、「安齋竜三x渡邉拓馬x岸田彩加」。
(インタビュー記事は「88頁~105頁」だが、引用部分は「102頁~105頁」です。岸田彩加さんはインタビュアーですが、渡邉拓馬さんが京都のGMに就任するまでは、YouTube「タクマチャンネル」を共同で務めてました)
岸田「拓馬さんの新シーズンも楽しみですね。安齋HCは最初に聞いてどう思いました?」
安齋「びっくりしました。『え、GM?』ってなりました」
岸田「GMになられた経緯を聞かせてもらえますか?」
渡邉「現役もやり切ってボールも触りたくないぐらいな気持ちでやめたけど、そこから5年ぐらいたって、竜三とか大野さん(現千葉HC)とかが活躍しているのを見て、そろそろ勝負の世界に戻るのもいいなと感じた時に話をもらいました。正直GMが何をすればいいのかわからないけど、セカンドキャリアの道として作っていくのもいいかなと思って、お受けすることになりましたね」
安齋「責任が伴う仕事はやっぱりいいですよね」
渡邉「そうだね。逆に竜三みたいなコーチも僕が判断しないといけない。だから選手だけじゃなくて、コーチも見なきゃいけないし、スタッフやトレーナーとかも含めて見ないといけないのはちょっと残酷な仕事というか…」
安齋「そうですね」
渡邉「色んな人のことを考えすぎても判断できないよなと思いながら…。でも、僕の場合はこれからなので、まずは会場に足を運んで、自分のチームを見ながら他チームも見ていきたいです」
安齋「その先もありますからね」
渡邉「今シーズンが始まったということは、次のシーズンもこっちは始まってるから、そこのバランスが非常に難しいですね(笑)。自分を出したいけど、あんまり自分を出しすぎても近すぎてもダメだと思うし…」
安齋「難しいですよね。遠すぎてもなんか…」
岸田「そうですね、近すぎても情が入りますもんね?」
渡邉「ほんとうに情が入っちゃうよね。でも、ちゃんとコミュニケーションとって、お互いの気持ちをわかっていれば、苦渋の決断をした時も御互い納得してもらえるかなと思います」
岸田「なるほど。安齋HCは拓馬さんに来てくれといわれたらどうしますか(笑)?」
安齋「ま、お金次第かな(笑)?」
渡邉「おー--い(笑)!」
岸田「あはははは」
(中略)
岸田「ありがとうございます。最後にお互いにエールを送り合っていただけますか(笑)?」
一同「はははは」
安齋「エール(笑)!?」
渡邉「うーん…いいコーチであり、いい後輩であることは変わりないから、自分の軸を持ってやってくれれば、それだけで僕はいいなと思います。その中でヘッドコーチとGMという立場になったので、こっちから絶対にオファーを出したいと思えるようないいコーチになってくれたらいいな。昔ね、拓馬さんとはもうやりたくないって言われたから…」
一同「ははははは」
渡邉「また拓馬さんとやりたいと思ってもらえるように、GMとして、まずは竜三にオファーを出せるくらいの環境にできるように努めていきたい。あとは本当に竜三の場合は人との繋がりがすごいので、宇都宮の人に恩返しができるような結果を期待しています」
安齋「ありがとうございます」
岸田「それでは安齋HCお願いします(笑)」
安齋「特にないですけど(笑)。うーん…そうですねー。拓馬さんは色んな活動をされてきましたけど、ここにきてかなりガツッとした仕事に落ち着いたというか。本当に京都も拓馬さんがいいチームづくりをしていくと思います。スポンサーとかファンの皆さんとの繋がりも拓馬さんがやっていかなきゃいけないし、いいチームを京都で作り上げて、何年もGMをやって欲しいなと思います。どこかのタイミングでいくかはわかんないですけど、オファーだけは待っていますね(笑)」
一同「はははは」
渡邉「オファーだけならね(笑)」
安齋「オファーはいつでも待ってます(笑)!いつでもウェルカムです(笑)。お互い頑張りましょう!」
いかがでしょうか?自分は、少なくともこの時点では、
渡邉GM「自分がGMになったからには、いつか絶対に安齋さんをHCとして招聘したい!」
安齋HC「いつかHCとして招聘してもらえたら前向きに検討するけど、自分としては少なくとも当面は宇都宮のHCを続けたい」
という感じだったのではと想像です。
(←なおこの鼎談記事の時点では、親会社は「アークレイ」のままなので、安藤不動産を含めて資金力は正直「スモールマーケット」の感じ)
ですけど、少なくとも「渡邉GMは前のめりだ」と。
再建が軌道に乗ると判断できれば、そのタイミングでHCに安齋さんを招聘するのでは、と。
それが、です。親会社が交代して、増資はできた。つまりその分、補強資金が増える。
それがどうやら、見かけの企業規模よりも補強資金を出せるかもしれない。恐らく、(あくまでも)「うまくいけば」ですけど、広島クラス(広島の親会社はNOVA)の補強資金は望めるのではと。
しかも、宇都宮は「サイクルの終焉」が近づいている。
チームの再構築は不可避で、恐らく特に比江島の放出は「可能性が高い」(恐らく新契約の提示はするが、「優勝したい」であれば「アズユーライク[ご自由にどうぞ]」の感じになるのでは?と想像です)。
それに、田臥も恐らく今季限りで引退が有力でしょう。しかも「年齢構成的な若返り及び再構築」を目指すならば「テーブスの正PG」一択だけど、テーブスは安齋HCのスタイルに思うように符合できていないといわれてます。
実際、特に4月下旬あたりから、「テーブスの移籍説」、それも正PGを確約できる球団(あるいは「島根の第2PG」の候補にも名前が挙がっていた)への移籍説が燻っていました。
「安齋HCかテーブスか」、この二者択一の雰囲気は、もしかしたら薄々感じてるかもしれない、たとえ確執がなくても。
そう考えると、(今オフに否応なく決行されるだろう若返りや、宇都宮の資金力をも考慮して)「これ以上『自分のスタイル』を貫ける自信が持てない」と判断して、身を引く可能性は小さくないのではと。
そう、「今オフの補強資金」という意味で、京都が(宇都宮よりも)より上回る可能性があること。少なくとも現時点では、Bリーグではサラリーキャップは導入されていません。
そう考えると、「京都が今オフにHCとして安齋竜三さんの招聘を実現させる可能性は、徐々に高くなっているのではないか?」と考えるのです。
これを綴っている間に、「衝撃の公式発表」が飛び込んできました。
「この度京都ハンナリーズでは、前山明日翔マネージャーと双方合意の上、契約解除することとなりましたのでご報告いたします。」
で、自分は一バスケファンとして、どう感じたのか。
いま、リンク添付させて頂いたツイート。これが自分の正直な本音です。
決まったことは、受け入れなければいけない。それは、頭ではわかっている。でも、前山明日翔マネージャーの悔しさを想像すると、一バスケファンとして、とても心が痛みます。
繰り返しになりますけど、今オフ(来季)の京都のHCが、安齋竜三さんになることが現実になるかは、「正直わからないし、実現可能性自体は『10%~30%』程度」です。
ですけど、徐々にかつ確実に、「実現可能性」は高まってきている、とも映ります。これは「本気」で「前のめり」ではないかなと。
ちなみに、新HCとしての第1候補は、安齋竜三さんと考えてよいだろうと述べましたけど、安齋さんの招聘に失敗した場合の「第2候補」は、「内海知秀さん」(JX、女子日本代表、北海道などでHCを務め、現在は女子の日立ハイテクのHC。今季で引退した内海慎吾の父で、日本バスケ界における「ミスターバスケットボール」の一人とされてます)です。
一バスケファンとしては、正直、京都の新HCに内海知秀さんの就任を、むしろ見たいです。
勿論、新HCに招聘したい第1候補が「内海知秀さん」である可能性もあります。で、北海道時代は正直、充分な戦力を揃えられない状況下での指揮であったと解釈してます。
それに、もしも内海さんが新HCでならば、「内海さんのバスケ人生の集大成(現在、64歳です)にふさわしい充分な戦力」をという意図で、これほどのハイスピードでの補強構想を描いている、という解釈もできます。
ちなみに、内海知秀さんのインタビュー記事が、『ダブドリ』vol.13の、「112頁~117頁」で載っています。
内海さんの志向するバスケスタイルは、基本的には
「走るバスケ」「守備重視」「よりアップテンポに」
の感じですので、安齋さんよりもアップテンポで、恐らくは秋田に近いスタイルを志向するのではとイメージしています。
で、安齋さん、内海さんのいずれの招聘も失敗した場合は、井堀真緒ACが新HCに就く、のイメージです。で、井堀さんはこの9月で27歳と若いですので、恐らく指導者としての才能はあることは、試合を観ていて伝わりますけど、「若すぎて選手からなめられて挫折する」リスクがあります。
(現時点でのベストシナリオは、「新HCに安齋さんの招聘で、井堀さんが筆頭ACとして支える」ではないかなと考えられます。)
ごめんなさい、この時点で、既に文字数がかさんでしまってますので、「京都がもしも新HCに安齋竜三さんの招聘が実現した場合の理想布陣」を、(その3)で綴らせて頂きます。
【バスケットボール#8B】