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「京都vs仙台(2022.10.1)、生観戦日記(その2)。」【Bリーグ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。

 試合開始前(京都らしい和やかさと、さあ開幕だという熱量と)



 さあ、開幕戦だ!この日の試合開始は「16時05分」。
 実は自分、自宅は天王寺よりさらに奥にあります(一応、大阪市内ではあるのですが)。
 で、京都の試合観戦のときは、梅田のプロントに立ち寄って(理由:コンセントがある、ゆっくり座れる)、それで心を落ち着ける。



 11時32分、阪急の大阪梅田駅から「京とれいん雅洛」に乗車。
 「乗り鉄」を楽しむことも理由の一つですけど、この「京とれいん」だと、「PCと選手名鑑を見ながらの予習がしやすいから」もあるのです。
 桂で乗り換えて準急でさらに1駅、西京極で下車。
 で、12時25分、本拠地である「京都市体育館」に到着です。

 FC先行入場は「13時35分」ですけど、早めに着くのが自分のルーティン。
 この日は自然と列が組まれていて、自分は「6番目」でした。



 13時35分、FC先行入場。試合開始の「150分前」。
 入場したらすぐに、まずは自分の座席に向かうのが自分のルーティン。
 この日の座席は、「自分的なベストポジション」である、「2階の最上段の中央、記者席の右隣」(京都の場合、記者席のゾーンは厳格に区切られているので、通路を挟んでの右隣です)。
 日程を見て、「開幕戦と最終戦は確実に確保する」のイメージでしたので、FCレギュラー会員の発売開始から4分で手続きをしたので、第1希望の座席を確保の感じです。


 実は昨季は、FC先行入場は試合開始の「85分前」。
 「16:40入場→18:05開始」が基本型でした(土曜日の場合)。
 正直、これはいくつかのマイナス要素が否めなかった。
 第1に「『心の余裕時分』のなさ」。「FCポイント(京都の場合「ファンナリーズポイント」)の付与の列並び」「夕食をとる、飲み物の確保」、これだけで結構な時間になってしまう。しかも「試合前のレクリエーション」が一切ないので、なおさら「心の余裕のなさ」が増幅と。

 第2に「遠方勢への配慮の乏しさ」。「18:05開始」ですので、土曜授業の中高生(私立はいまでも土曜授業が結構あるので)への配慮になっていることはプラスですけど、その一方で終了は「20:00」を過ぎますから、帰宅は「許容範囲のぎりぎりの感じ」になってしまう感じが、正直ありました。

 これが今季の開幕戦は、FC先行入場が試合開始の「150分前」。
 これは「心の余裕時分」がかなり取れそうだと。
 で、まずは着席。「入場しました」のツイートをした後、まずは「FCポイント付与の列」を目指す。
 今季は昨季に比して、「グッズ売り場等」の場所配置が大幅に刷新・整理されてます。実際、開幕戦を訪れて
 「『ごちゃついている』感じが最大限緩和されている。『できるベストの配置』を見出すために、恐らくたくさんの議論がなされたことが伝わる。」
 こう感じたんですよね。勿論、プラスの意味で。

 で、「FCポイント付与の列」へ。そしたら、自分が「京都が一気に大好きになった」きっかけの一人である、ある若い女性のボランティアさんが(昨季は「おもてなしスタッフ」の一員だったので、名札がなくてもわかる)。
 で、彼女に挨拶、「今季も何卒よろしく御願いします」と。彼女にお会いできて、「さあ、これから『魂を燃やす』8か月間の開幕だ!」と、一気に「心のスイッチ」が入る。

 ただ、「名札がなくてもわかる」といま綴りましたけど、昨季の「おもてなしスタッフ」では、原則として「愛称表記付きの名札」の着用でした。
 ですけど今季の開幕戦では、「おもてなしスタッフ」は「ボランティア」に恐らく統合された?感じですけど、「一律に、番号表記での名札」の着用でした。このことは、正直「もやもやする」感覚を抱きます。

 とはいえ、自分にとって「バスケって、テレビだけではわからない、生観戦だからこその素晴らしさがあるんだよ!」を実感させてくれるきっかけになった彼女に会えて(まあ、FC会員になる以前から生観戦自体はしていた訳ですけど)、FCポイント付与を終えて、会場を一周。
 ですけど、「はんニャリン」、どこにいるの?と。そしたら、1階にいる感じ。で、一目散に「はんニャリン」のもとへ。

 9月3日土曜日の「下京・京都駅前サマーフェスタ」(事実上の、ブースターに向けての「新体制発表会」。この直前にメディア向けの「新体制発表会」を別にしている)で、「はんニャリン」に、
 「絶対に開幕戦を生観戦するから!」
 と伝えていたんですよね。

 ですので、1階で「はんニャリン」に挨拶するとき、
 「宣言通り、開幕戦、来たよ!さあ、絶対に勝利しよう!」
 と。で、自分の特徴の一つに「声」があるのですけど、どうやら「はんニャリン」、自分が「絶対に開幕戦に来るからね」という約束を覚えていた?しぐさを示して、なおさら嬉しい感じでした。

 で、「はんニャリン」への挨拶を終えて、飲み物を購入。
 りんごジュースを4本(足りない場合は後で追加で+α)の購入が、自分のルーティンです。



 で、飲み物の購入後、いまリンク添付のツイートの通りですけど、今季から導入された?感じの「バスケットボール 9HOOPS」へ。わかりやすくいえば「シュートチャレンジ」ですけど、しくみが独特なのです。
 感覚的には、「80%近く」が子ども。女子もその中には結構いることを含めて、「裾野の拡がり」の意味では、正直とても嬉しい感じです。
 で、自分は「2回」挑戦しました。全力で「2ビンゴ」(2階指定席の招待券)を目指しましたけど、結果は2回共に「失敗」。まあでも、「身体を動かす」という目的はできたから、それでよし。

 で、座席に戻る。昨季は空席が目立っていたけど、今季は1階のコート両脇の座席数を大幅に増設した(ぎりぎり目一杯まで増設を試みてるのが伝わる)のに、結構埋まっている。自分の座席ゾーンは、もうパンパンに埋まってました。

 試合開始(驚きであった「ダブルPG」。ライトの起用法について)

 さあ、試合開始へ。まずは「オープニングムービー」
 昨季と使用してる音楽(BGM)は変化なしだけど、「より戦闘意欲を掻き立てる」感じが伝わります

 で、「スターティング5」。
 「久保田-ライト-満田-ユトフ-ディアロ」
 (会場内での紹介は昨季と同様に「背番号順」でしたけど。)


 スタメンの顔触れは、予想通り。
 「満田、青木、モーア」のいずれかといわれてましたけど、満田はとても納得です。
 モーアは、SF/PFの両方に対応できるので、「サイズとスピードの両立」の意味から予想の声がありました。ちなみにモーアはこの開幕2試合は負傷欠場。どこを負傷かはわからないですけど(帯同はしている)、試合前練習でも「身体を動かせてない」感じでした。昨季の大阪時代も3か月近くかな、負傷欠場の期間があったので、「怪我さえなければ」になって欲しくないですが…。
 青木は「攻撃面での爆発力」が魅力です。その一方で守備面は「目を瞑ろう」の感じであり、オフザボールも拙さがあり、よくも悪くも「尖っている」感じです。いわば「シュート特化型」とも解釈できて(NBAでいう、エディ・ハウス[元セルティックス等]の感じといえば伝わるかなあ?)ですので、「6thマンにより適任」の感じなんですよね。かつて京都に在籍歴の大庭(横浜BC)に近いと解釈頂ければです。


 そう考えると、現チームで(日本人選手では)唯一の「守備型」である満田がスタメンなのはとても納得です。
 ただ驚いたのは、当初の予想である「SG満田-SFライト」ではなく、「SGライト-SF満田」であったこと。より深く述べると「久保田、ライトの『ダブルPG』(2ガード)」であったことです。
 というのも、自分はライトについて、
 「PG/SG/SFの3ポジションに対応可能だけど、ナチュラルポジションはSF。シュートレンジ、パス、守備を高次元で兼備の『SFの理想型』」
 と解釈していました。でも蓋を開ければ「PGに近いSG」という起用法。「アンダーサイズのビュフォード」をイメージしているのかもです。ライトは今季、登録が「PG」ですので、「『PGに近いSG』という起用法」のフラグではあったのかなですけど。

 PBA(フィリピンの国内リーグ)や代表時代の映像・スタッツを見る限り、元来は「ボール独占傾向」の選手ではないです(ただ、ラベナ兄弟と共にPBAでは「スター選手」であったので、ボールを持つ機会はおのずと多くあった。日本でいう「比江島」「田中大貴」に近い立場かもと)。
 ただ、Bリーグの場合、質の高い外国人のアウトサイドは、どうしてもボールを持つ機会が多くなる傾向ではあるのです(例外はジャニング[川崎]、スミス[千葉J]など少数)。どうしてもボールを持つ時間が多くなるならばという発想からの「ダブルPG」ということか、あるいは「久保田の不在時でも攻撃時のクオリティー(質)を落とさないように」の意図も含んでかもと。

 理想としては、宇都宮の「比江島、鵤」の関係性です。勝負どころでは比江島がボールを持つ、比江島の1on1用(「比江島ステップ」発動時)のセットオフェンスが発動されますけど、基本は鵤がボールを持つ機会が多いですし、その一方でスコットが持つ場合もありました。
 ですので、「ライト、久保田」の関係性も、これに近い感じを目指せれば、になるのかなです。

 試合本番(「スタイルの共有」が伝わるのは希望だが、内容は「酷い試合」だった…)



 で、試合開始。なんと「1Q,5:46」の時点で仙台に「0-11」のランを喫してしまいます。
 メモには「動きが硬い感が」とありますけど、日程的なこともあり「今季の開幕戦は『絶対に勝たなければいけない』」ことがわかっているからの「独特の重圧」によるものというか、「若いチーム」の負の面がもろに出ているというか、「恐れていることが早々に起きている」感じに映ってました。
 その後は少し巻き返すも、1Q終了時のスコアは「9-24」。
 ただこの時点で、「速いバスケ」を志向している?感じは、漠然とですけど見えてきてはいました。


 とはいえ、ほぼ防戦一方であった1Q。
 2Qでは、なんとか反撃をしたい。しかしここでも「2Q,7:29」の時点で「12-30」と、「18点差」に開きます。
 流れが京都に向くきっかけが、「2Q,6:21」。ユトフのスティールから「全員速攻」を仕掛けて「3vs2」の「アウトナンバー」を創出、最後はディアロのゴール下2Pで「14-30」。
 ここから京都の猛反撃が。「4:48」の「オフィシャル90秒TO」の時点で「20-30」に。「3:54」では、ユトフのDRからライトの秀逸なロングパスで、速攻の先頭にいた久保田へ、そのままレイアップ2Pで「25-30」。
 「1:34」では、水野のスティールから一気にロングパスで速攻の先頭のディアロへ、そのままゴール下2Pで「32-34」。
 この2Qでは速攻(ファストブレイク)が3回成功するなど、「速いバスケ」「トランジション」の意識の共有がとても伝わる感じで、2Q終了時は「32-37」。まだ「5点差、ビハインド」だけど、「これはいい感じじゃない?きっと逆転できるよ!」と感じたんですよね。

 ただ、不安要素もあって、2Q終了の時点で
 「ライト、久保田が『3ファウル』」、いわゆる「ファウルトラブル」。
 今季の京都は「3人の外国人(ディアロ、ユトフ、TJロール)、アジア枠(ライト)、久保田」と「それ以外」の実力差がとても大きい選手編成ですので、軸となる選手に「ファウルトラブル」が起きると一気に苦しくなるリスクがあるのです。それがいきなり開幕戦で起きてしまった、これの影響が最小限で収まればいいけど…と。


 しかし、3Q。「32-37」でスタートしたのに、「3Q,5:33」の時点で「39-54」、一気に点差が「5点差→15点差」に(スコアだと「7-17」)。その間に、「8:16~6:10」の2分6秒間で「FTを7回も献上」(うち6回成功)しています。
 特に痛恨になったのが、「7:21」での片岡のスティールからの一人速攻(奪われたのはライト。最終的にはバスカン[ファウル者は青木]で、1FTが成功で「35-48」と「13点差」になった)。全体を振り返ると、このプレイが試合展開の分岐点になった感があります。
 その後も仙台ペースが続き、3Qは「51-65」で終了。
 京都の見せ場は「0:59」の「久保田→ディアロ」のアリウープ2Pなど、限られた感じでした。


 4Q。「9:04」で久保田がスティールからの一人速攻で「56-68」にして、仙台が後半1回目の「60秒TO」を行使します。しかしここからは、3Q以上の仙台ペースに。
 岡田、ブース、加藤と立て続けに3P成功を喫して、「4:37」での「オフィシャル90秒TO」(いわゆる「クラッチタイム」突入)で「62-81」で「19点差」、この時点で「勝負あり」。
 「90秒TO」が明けてからはさらに酷い内容で、「4:08」に渡辺翔の一人速攻、「1:44」に小林と寺澤による「2vs1のアウトナンバー」の創出をそれぞれ喫するなど、とにかく防戦一方に。
 最終スコアは「65-92」、「27点差」で仙台の完勝。つまり京都にとっては、「最も大切な試合」と位置付けてたであろう開幕戦で、「内容・結果の両面で完敗」になってしまいました


 正直、ある程度苦しむかもしれないとは覚悟していたつもりです。
 とはいえ、特に3Q以降で見せられた景色は、部分的には昨季に足りなかった部分(個人能力の不足を組織力・読みで補おうとする姿勢)を見せられていたとはいえ、「酷い試合」(「ひどい」と読みます)の感じがだんだん顕著化していって、メモを走らせながら「天を仰ぐ」「首を横に振る」「ため息が出る」場面が何回もありました。

 試合の振り返り(日曜日の第2戦をも含めて。「個人能力の見劣り」は我慢する、ならばせめて「闘う姿勢」を強く願う!)


 【「京都vs仙台」、データから読み取れる「京都の敗因」。】
 (1)京都のeFG%(「44.6%」。FG試投でだと「24/65」)
 (仙台のeFG%は「65.5%」。つまり「京都の守備が崩壊」)
 (2)京都のFT献上数(「26本」。うち仙台の成功数「16本」)
 (京都のFT試投数は11本[成功7本]。「無駄なファウル」の多さ
 (3)久保田、ライトが2Q終了時点で「3ファウル」
 (これが3Qからの急失速の一因に。加えてライトは「EFF0、得点0(FG0/6)」。2Qの秀逸なロングパス等で4Aだが能力出し切れず。)



 今季の京都は「若いチーム」を、「土台作りの1年」にする道を選びました。個人的には「抜本的な再建」自体には肯定的です、特に何よりも「京都のバスケスタイル」の構築は絶対命題といえると思うのでと。
 ですので、「ある程度は我慢する覚悟が必要」、これは頭では理解できているつもりです。「自分たちは弱い」「個人能力でゴリ押し切れる訳ではない」ことは理解できてるはずと信じてる。

 ですけど正直、この開幕戦、あるいは日曜日の第2戦をも含めて(勝利はしたけど「66-65」と「ロースコアでの辛勝」であった)、
 「今季の京都は、想像以上に『とても苦しいシーズン』になりそうだなあ…。」
 と。



 仙台のベンチ。「金城AC、寒竹、片岡、加藤」。
 もうねえ、超がいくつも付くほどに「情熱的」なのが伝わるんですよ。

 いま、「地球温暖歌」をリンク添付させて頂きましたけど(「温暖化」ではなくて「温暖歌」、つまり「誤字ではない」、これ重要)、プラスの意味でこれ。実際、現地生観戦していると、恐らく金城ACの大きな声が会場に響いてるんですよ。
 正直、とても羨ましく映った。それと、想像以上に、
 「加藤はやはり、放出して欲しくなかった。」
 と実感するのです。確かにコート上では、「守備面は魅力的だけど攻撃面では…」とは思いますけど、いわば「精神的支柱」「エナジーの注入」「チームにとっての『道しるべ』」としてはとても適任と映ってた。

 尤も、試合前練習をも含めて、今季の加藤は「とても生き生きしている」と映ります。今季の仙台の選手編成的にも、加藤は「恐らく、キャリアハイの出場時間・スタッツが高確率で見込めるだろう」と思いますし、いわば「本人のため」といえばそうかなと思うのです。
 やはり、プロスポーツ選手たるもの、「出場機会があってなんぼ」ではあるので、その意味では「仙台への移籍」は加藤にとっては確実にプラスでしょう。ですけど、今季の京都は「若いチーム」を志向するからこそ、むしろ加藤は昨季以上に必要であったのでは?と正直感じます。

 「喧嘩別れ」した感じではなさそう(実際に試合前練習では、久保田・満田とかと談笑の場面があったし、試合後も京都ブースターに挨拶してたし)なことを思うと、なおさら「加藤が不在なのは寂しい」と実感です。
 まあ、加藤が生き生きしている意味では、「これでよかったのかも」と思いたいですけど、そのためにも今季の京都は「B1残留」は勿論、「京都の志向するバスケスタイルの構築及び明確化」がなおさら大切と思ってますが。

 まあそれはともかくとして、の感じですけど…。


 (参考ツイート。10月1日、「京都vs仙台」感想ツイート。ツリー状で全19ツイートあります。「内容」「選手寸評」「演出」「運営」の4つの内容にわたります。)

 【京都、開幕の2試合(vs仙台)を通しての「プラス」「マイナス」の要素。】

 (「プラス」の要素)
 (1)「志向するスタイル」の共有はとても伝わってる。具体的には「激しい守備からの速いバスケ、トランジションのバスケ」、わかりやすく言えば「パス&ラン」「ラン&ガン」。ラナHCのキングスAC時代をも踏まえると、志向する方向性自体は「ある程度予想した通り」の感じか。
 (2)「久保田の大きな成長」。要所で「自分がハンナリーズの中心軸、チームリーダーである」自覚がプレー・行動の両面で伝わり、プレーの質でも一気に「オールスターレベル」到達があり得るほどに。勿論PGなので「見た目のスタッツ」「チームを勝たせる」の両面が問われる訳ですけど。

 (3)ディアロがナイスガイ!「新体制発表会」から底抜けに明るい感じで好感であったけど、裏方にも挨拶していて「日本人以上に日本人」って感じ。一見すると「古典的なビッグマン」だけど「速攻の先頭になれる」感じをも含めて、「ジャクソン(広島→横浜BC)のような感じ」になれると嬉しい。
 (4)「ユトフの躍動感」。FG試投数は2試合共に最も多かった(2試合を通して、FG「10/29」、3P「7/16」)。トップの3Pが多く映ったのは、意識的にそうしていた感じかな。
 (正直、三河時代は「浮いている」感じを抱いていたので、京都の雰囲気が「水に合っている」ことが伝わり「嬉しい驚き」。)

 (5)TJロールは「動けるギブス」になれそうで「よきアクセント」に。特にスピードを活かしたドライブの質が高く、視野の広さもあって「ポイントPF」としても機能し得る感が。守備意識の高さも◎。
 (6)若手では青木が一定の存在感。得意の3Pの試投の積極性に加えて、第2戦ではリングに突進するプレーも。まあ守備は目を瞑ろう(苦笑)。

 (マイナスの要素)
 (7)想像以上に「得点能力への不安感」が。現況では「久保田とビッグマンの連携」が最大の生命線になりそうだけど、「点を取る形」の構築は時間が掛かりそう。例えば「河村-ジャクソン」(横浜BC)、「安藤誓-トラビス」(島根)のように、「『久保田-ビッグマン』の連携の形」をできるだけ早くに構築が特に重要命題になりそうだが
 (8)ライトがこの2試合は輝けてなかった。「久保田とのダブルPG」は一つの方法として有益と思うけど、場合によってはライトを、ナチュラルポジションである「SFに専念」も一案かもと。尤もライトの本来的な能力は、ラベナ弟(三遠)と同等以上であるので、活用の最適解を強く願う。

 (9)「速い攻撃」はとても共感だけど、そのためには「激しい守備」の整備が最重要命題、しかしこれができてない(勿論40分間ずっとそうするのは、例えば秋田でも「引いた守備」を使い分けてることに強く留意だが)。
 「どこでどのようにボール奪取したいかのイメージの共有」。それと「エースキラー役」あるいは「ペリメーターDF役」を主に誰が務めるのか。気に掛かるのは、ライト・満田以外、つまり「成長途上の若手」で「守備面を特徴とする選手が不在」なこと。個人的にはこれがとても不安感が…。

 (10)特に第1戦(開幕戦)。確かに4Qの「オフィシャル90秒TO」突入の時点で「勝負が事実上決まっていた」エクスキューズはあるにせよ、いわゆる「久保田以外の若手」で闘えてたのは青木だけに映った(これと、第2戦で好パスがあった水野を加えてもそれだけといえる)。
 「個人能力で劣る」ことの我慢の覚悟は、頭では理解してる。だけど「個人能力で劣る」ならばなおさら「闘う姿勢」を持ち続けて欲しい



 個人的には、今季の開幕戦を迎えるにあたって、「公開試合」(これは「無観客だけど配信のみでの公開」をも含めてです)も「公開練習」も「完全なるゼロ」であること、これ自体は「確かに一つの方法」かなとは思ってます。「手の内を見せたくない」、これは理解できます。
 ですけど正直な気持ちを伝えさせて頂ければ、
 「『公開練習』を1回だけでもよいから開催して欲しかった!」
 これが「とても強い本音」です。

 それに、「『京都のスタイル』をゼロから構築する」にせよ、例えば昨季の島根は、それこそチーム結成時から「バズソー」「走るバスケ」という「志向するスタイルの方向性」を、これでもかと強烈に明示・強調し続けてきました
 「手の内を見せない」、これ自体は理解できます。「公開練習をしない」、これも「理解できなくはない」かなです。
 ですけど、「志向するバスケスタイルの方向性の明示」はあって欲しかった。例えば昨季の島根は、「地域に愛される」もですけど、その「志向するバスケスタイル」に惹かれて、集客や注目度を向上させた感じが正直大きいと映るのです。
 そう考えると、「もやもや感」がないといえば、正直嘘になります。


 で、現実論として、今季のBリーグには「降格がある」訳です。
 しかも今季の京都は、「久保田、3人の外国人、アジア枠(ライト)、満田」の「6人」以外は「成長途上の若手」です(小澤は年齢的には中堅だが、ここでは便宜上若手側にカウントする)。
 「若手の成長を温かく見守る」、この覚悟はできてるつもりです。
 ラナHCは「戦術家」というよりは「育成手腕」により持ち味を発揮するタイプと伺いますし。

 だけど、です。正直現時点では、この「成長途上の若手」で「可能性を感じる」のは、「青木」と、ぎりぎりで「水野」の2人のみです。10月の9試合を踏まえて、この「可能性を感じる」のが1人でも多く見出せれば、と強く願いますけど(個人的には特に、モーアの負傷離脱は痛恨の感が。大阪時代を考えると「得点面での爆発力」は光るものを感じるけどなあ…)。

 個人的には、「10月のこれからの7試合」で、どこかで「小西、小室」にも「まとまった出場機会」を与えて欲しいと思ってます。実際の試合でないとわからないところがあるだろう意味でも。

 で、「得点能力への不安感」。これが否めないことに照らせば、目安として「失点数を70点~75点程度に抑える」、これがとても大切といえます。
 (ちなみに昨季の京都の平均得点は「72.91」。今季の京都の選手編成に照らしても、これが一つの目安といえるかなと。)

 とはいえ、「希望を感じる」とも思っていて、それは「志向するスタイルへの意識の共有の深さ」です。換言すれば「同じ方向を向けている」、これは昨季とは異なり、今季の京都の「特に大きな長所」です。
 「同じ方向を向く」ことができれば、これからの長いシーズン、いくつもの逆境に恐らく直面かなと想像ですけど、乗り越える原動力になり得ると期待できます。

 ですけど、いやだからこそ、この開幕の2試合で、自分は今季の京都について「ある強い危機感」が一気に確信になってしまいました

 「有力な大学4年生」を1人(できれば2人)獲れないと、今季の京都は「とても厳しい戦い」のリスクも

 はっきりと、正直な本音を述べます。

 「御願いですから、この12月に『有力な大学4年生』を、『少なくとも1人、できれば2人』獲得を強く御要望です!恐らく京都の現有戦力ならば、『有力な大学4年生』ならば即戦力になり得るし、育成手腕に優れるラナHCとの相性もプラスに見込めるのでは?と。
 裏を返せば、『有力な大学4年生の獲得に失敗』すれば、全力で避けたい『B2降格の恐怖』のリスクが増大と危惧します。
 
『中長期的』『短期的』の両面で、この12月に『有力な大学4年生』の獲得は『とても重要』と強く伝えたいです!


 どういうことかと申しますと、Bリーグの場合、例年でだと「12月の中旬~下旬あたり」で、いわゆる「大学4年生」の契約ラッシュになります(これは大学のインカレが12月中旬で終わるため。多くの場合は「特別指定選手」で、その翌年にプロ契約の感じですけど、即「プロ契約」の選手も年に数人ですがいます。また少数ですけど、「大学1~3年生」の特別指定選手契約もいます)。

 昨年の年末~今年の年始の大学4年生(つまり今季の新人)は、結構な豊作の感じでした。
 代表格は「大倉颯太(東海大→千葉J)」。大倉は大学2年生からBリーグの試合出場をしていて(そもそも高校時代からその才能でブイブイ言わせてましたが)、4年生では即プロ契約でした。
 他には、「八村阿蓮(東海大→群馬)、井上宗一郎(筑波大→SR渋谷)、松下裕太(白鴎大→北海道)、岡田泰希(明星大→仙台)、坂本聖芽(東海大→名古屋D)、半澤凌太(筑波大→三遠)、佐土原遼(東海大→広島)」等が該当です。

 尤も成長曲線は、それこそ「人それぞれ」で、岡田は大学では2部の選手で、昨季もB2でのプレーでしたが、B2で質の高いプレーを示して、今季開幕戦ではこれがB1でも通用できてることを早速示しました。佐土原は、見た目のスタッツは地味ですけど、守備面を中心に質の高い貢献で、特にその「エナジーの注入」は早くも唯一無二感です。その一方で半澤は、大学では世代トップレベルの評価でしたけど、三遠では思うように輝けないでいます。
 あるいは、興味深いのは松下で、4年生での大活躍(守備型のPG/SGとして「インカレMVP」に輝いて、一気にプロ入りを叶えた感が)でのプロ入りでしたけど、その「バスケIQ」「エナジー」がB1でも通用できてることを早々に示しました。北海道では主にSGですけど、「守備型のコンボガード自体がとても貴重である」こともプラスといえます。


 ですけど、今季の大学4年生は、正直、現時点では候補の数は限られています。
 最も有望なのは「高島紳司(大東文化大学。SG/SF)」ですけど、彼はもう大阪で確定と考えてよいです(大学2年生から特別指定選手で出場で、そもそもが「相思相愛」。千葉J入りした大倉と同じパターン)。
 あるいは「中村拓人(大東文化大学。PG/SG)」も魅力的ですけど、彼も恐らくCSレベルの球団でも驚きはないです。2年生時は北海道、3年生時は広島で出場でしたけど、特に広島は「第2PG候補」としての入団も少なからずあり得るかなと。

 で、ポジション的な優先順位としては、下記のイメージです。

 【今季の京都、「有力な大学4年生」の補強ターゲットのポジション。】
 PG(「水野、小西次第」。どちらかに目途が立てば「緊急性はない」。ただ、「質的な意味で欲しい」意味では「要検討の価値はある」感が。)
 SG(獲れればより望ましい。将来的に久保田とガードのデュオを形成できる素材であればなおよい。優先順位はPGよりは少し上回る感じか。)
 SF(「緊急性が高い」。できれば「守備力に優れる」だとより望ましい。尤もこれを満たすターゲットは「1人」だが、獲れれば即戦力かと。)


 では、自分が念頭にある「補強ターゲット」を、下記に「4人」示します。上から順に「優先順位が高い順」と解釈頂ければです。

 【今季の京都、「有力な大学4年生」の補強ターゲットの優先順位。】
 (1)松崎裕樹(福岡第一高校→東海大学。SF)
 (東海大学の現主将で、福岡第一時代は河村[横浜BC]の2年時に「BIG3」の一翼を務めていた。選手タイプは「オールラウンダー」で、最大の魅力は「バスケIQ」。その「情熱」「キャプテンシー」を含めて、「いまの京都に最もドンピシャ」といえる。資質的には恐らく「獲れれば即戦力」の可能性が高い[守備面で輝けそうならばなおさら]。今季の東海大学では「ポイントSF」的な役割とのことなので、プレーの幅を拡げてるであろうことも魅力的といえる。
 SFの有力選手ではとても貴重なので「争奪戦を覚悟」になるけど、これまでは特別指定選手の経験はゼロなのでチャンスはあると映るが。)

 (2)飯尾文哉(洛南高校→日本大学。PG/SG)
 (日本大学の現主将。高校が洛南なので「京都との接点」は恐らくアドバンテージが[尤も地元は大阪]。洛南では小西とデュオを形成していた。大学3年生の昨季は大阪で特別指定選手であったが、このときの出場機会は限定的であった。
 得点面での爆発力、特に3Pを得意とする。ナチュラルポジションはSGで、選手タイプ的には恐らく「KJ松井」に近いが、昨季から大学ではPGメインで取り組んでいるので、プレーの幅は恐らく拡がってる。
 大阪は現有戦力の選手編成的に「負傷者続出がない限り、ほぼノーチャンス」であるので、獲得に全力を挙げれば京都は「恐らくポールポジション」といえる。「青木などとの競争」が想定されるが、「バスケIQ」の高さをも含めて、「2ガード+3Pシューター」の戦術が基本型になるならばなおさら、起用の柔軟性の面でもドンピシャといえる。
 ポジション的には松崎の方がより優先度は高いが、まずは飯尾を確実に確保して、それで松崎or土家の確保に動くのがより賢明かもしれない。)

 (3)土家大輝(福岡大大濠高校→早稲田大学。PG)
 (福岡大大濠時代から、その才能、特にコートビジョンは高く評価されていた。2年生時にFE名古屋、3年生時に島根で特別指定選手であったが、昨季の島根では出場機会自体がほぼゼロであった。PGだが今季は攻撃面での「1stオプション」を務めており、得点能力の向上が見込める。
 173cmとアンダーサイズで、資質的にも「PG特化」であり、「水野、小西次第」の感はあるけど、「3P能力が水準以上」であることに照らせば「獲得に動く価値はある」[少なくとも攻撃面では「久保田の控え」として良質になり得る]
 3年生時に所属した島根は、HCの起用傾向からして「ほぼノーチャンス」の可能性が高い。そう考えると獲得に本腰を入れればチャンスは少なからずあるといえるのでは。)

 (4)小川敦也(洛南高校→筑波大学[2年生]。PG/SG)
 (いわゆる「地元選手」で、高校3年生時に京都の練習生であった。いつか京都でプレーしたいと当時は述べていて、「大阪にとっての高島」のように「相思相愛」の関係になり得ること自体がとても大きい。
 現実的には今季の獲得時は「練習生扱い」になるのではと想像だけど、それでも今季に何らかの形であれ確保できれば大きなアドバンテージの感が。
 洛南時代はエースとして得点・アシストの両面で大きな活躍を示した。190cmのサイズとスピードを高次元で兼備していることも大きな魅力。)


 優先順位的には、「ポジション/選手タイプ」の編成でいえば、最も欲しいのは「松崎」といえます。特に現布陣では日本人選手の「守備型」「エースキラー型」は最も優先順位が高いといえる意味でも。
 ただ、地元が長崎で、憧れ・目標の選手は田中大貴とのことで、高校/大学の背番号が「24」であるのもこのためです。
 田中大貴のいるA東京、あるいは河村のいる横浜BCは、選手編成的には「ほぼノーチャンス」であると映ります。

 ただ、本人が「何をより重要視するのか」。京都の立場でだと
 「出場機会」「速いバスケ」「育成手腕に優れるHC」
 この3つが「よりプラスポイント」と映りますけど。

 その一方で、「より高いレベルの球団で」を望むとか、あるいは「地元である九州の球団で」を望むならば、京都はお手上げです。
 例えば長崎だと、恐らく即レギュラー級のSFでの起用法でも驚かない。佐賀でも、西川がいますけど「スモールバスケ」ですので、重要戦力としての出場機会が見込めるでしょうし。


 そう考えると、より現実的なのは
 「飯尾を確保して、できれば土家も確保できればより望ましい」
 のイメージになるのかなと。短期的には「守備型」がより欲しい意味では松崎がベストですけど、飯尾は「準地元選手」ですので、獲れれば「中長期的」な意味でも重要な存在になり得るといえますから。
 それに土家も、昨季の島根で「速いバスケの方がより輝ける」ことは、短い出場時間の中でも既に証明済みです。それに第2PGでと考えれば、恐らく京都は(新潟と共に)現在のB1の中でより多くの出場機会を見込めると映ります。加えて京都は「育成手腕に優れて、早いバスケをより得意とするHC」であることに照らせば、土家にとって「恐らく最もフィットできる球団」といえるのではと。

 そう考えると、仮に「有力な大学4年生を獲れれば」の理想布陣としては、下記の感じになります。

 【今季の京都、「有力な大学4年生を獲れれば」での理想布陣。】
 スタメン(久保田-ライト-満田-ユトフ-ディアロ)
 主な控え([土家]、水野or小西、[飯尾]、青木、〈?〉、TJロール)
 (〈?〉は現時点でのSF/PF陣、つまり「モーア、小澤、マーカス、小室」の誰かを想定。この中から誰かが目途が立てば、一気に視界が拓けそうだけど…。)


 「有力な大学4年生」の「より現実的なターゲット」が、「飯尾」「土家」であることに照らせば、現有戦力のSF陣、つまり「モーア、小澤、マーカス、小室」の中から、誰か1人でも「納得できる選手」が台頭して欲しい、そう強く願うのです。
 個人的には、モーアの負傷ができるだけ早く癒えて欲しい、まとまった出場機会を得られれば、一定の貢献はできると期待するのですけど…。

 …と、このような感じですけど、今季は数試合、京都の試合を生観戦したいと思っていて、次戦は「10月22日土曜日、vs新潟」の生観戦をと思ってます(10月3日月曜日に、チケットは確保しました)。


 想像以上に長くなってしまいましたけど、京都を応援し続けたいが故の想い、気持ちが伝わると、とても嬉しく思います(応援するからこそ厳しいことをいうのだと。それとこれでも、「言葉を選びながら」綴らせて頂いていることが伝わればと思ってます)。
 こういう考えもあるんだ、と解釈して頂ければ、と思ってます。
 ありがとうございます。今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。


 【バスケットボール#16B】


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