寛容な子どもの居場所の話。
80年代〜ここは学習塾、ピアノ、習字など子供達が集う、近所の小さな寺子屋。僕は小1から小6まで毎週土曜日、ここで習字をならっていた。習字の先生はいつも着物を着て綺麗に髪を結っていたおばあちゃん。その先生は僕らのことをたったの1度も叱らなかった。『拓ちゃんの字は力強い』『〇〇ちゃんの字は伸びやか』『〇〇ちゃんの字は個性的で先生大好き!』どんな字でも手放しで褒めてくれた。みんなそれが嬉しかった。それぞれが好きな時間に来て、習字を書き終えると先生が用意してくれたお菓子を『1人1個』