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職場のマジックアワー

ウチの会社の定時は18時だ。
数年前と比べると、みんな帰るのが早くなったと思う。
気が付けば世の中では「働き方改革」なんてワードも出てくるし、国からは1年間に必ず5日は有給を消化することも義務化された。
早く帰るのはいいことだと思う。家に帰ればそれぞれの自由時間や、家族との時間が始まる。

そんな中で、決して毎日ではないのだけれど、職場で起こる不思議な時間がある。その時に残ってるのは大体3〜4人くらい。みんなあらかた仕事を終えていて、でも何となく残っていて、バカ話するくらいの余裕がある時。時間にしたら19時過ぎから長くて20分くらい。

誰かが始めた取るに足らない、くだらない話に火がついて、とにかくみんなでゲラゲラ笑ってる時間。後で振り返ったら何を話したか全然覚えてないのだけど、「あー楽しかった」という気持ちを胸に帰宅する現象。

個人的には、この時間を職場のマジックアワーと考えている。本来のマジックアワーは、「日の出や日の入りの前後に太陽が傾き、空の色が変化する時間帯の総称」で、要は空がめっちゃ綺麗な時間のこと。

これになぞると、職場のマジックアワーは、仕事のオン状態から帰宅へ向けてオフに切り替わる前の、気持ちがふわっと弛緩する職場の雰囲気ってとこだろうか。

昔からこの時間が好きだ。
朝はみんなバタバタしてるし、昼から夕方にかけては予定をこなすのに忙しい。
そんなみんなが、ダラダラまったりしながらする話がたまらなく面白かったりする。
ただ、あんまり長くこの時間に浸って会社に残り過ぎると翌日辛いので見極めが必要ではあるけれど。
だから本物のマジックアワーのように20分くらいがちょうどいい。

そんな時間がたまにあるから、どうしようない日があったとしても、救われるんだろうなぁと思ったり。

笑えない話ほど、笑い飛ばせ。
面白く過ごそうぜ、ニッポン。

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