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【ウィーン】【観光】【自然】Am Himmel(アム ヒンメル)の見どころ3つ

ある時Twitterで、「Sisi Kapelle(シシィ・チャペル)」という建物がウィーンの郊外にあると知り、あるお天気の日にその礼拝堂があるAm Himmel(アム ヒンメル)という場所に行ってきた。

Am Himmelって何?

Am Himmel(アム・ヒンメル)は元々土地の名前で、1997年、非営利の環境保護団体クラトリウム・ヴァルトにより、持続可能な自然のモニュメントという考えのもと、ウィーンのデブリングに「生命の樹の環・アムヒンメル」を設立したそう。1997年以来、平和と憩いの場としてつくられた。カフェレストラン「オクトゴン」、「シシィ・チャペル」、子供たちのための「森の教育」「自然の遊び場」、そして自家製ブドウ畑「アム・ヒンメル」など、自然と共存しているプロジェクトを見ることができる。
年間約15万人ほどここを訪れているそうだ。(公式ホームページより)

行き方

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行き方①
地下鉄U4のHeiligenstadt(ハイリゲンシュタット)駅からバス38 A番に乗り、Cobenzl(コベンツル)駅まで乗り、そこからHöhenstraße(ホーエン通り)に沿ってSievering(ズィーヴェリング)方面へ10分ほど歩くと、Himmelstraße(ヒンメル通り)の交差点に突き当たる。

行き方②
トラム38番の終点Grinzing(グリンツィング)駅で降りて、「Häuserl am Himmel(ホイゼァル アム ヒンメル)」方向にPaula-Wessely-Weg(パウラーヴェセリーヴェク)という道を歩く(自然の中を散歩するコ-ス)。

行き方③
バス39 A番の終点Sievering(ズィーヴェリング)駅で降り、Gspöttgraben(グシュポェットグラーベン)という道を歩く(自然の中を散歩するコース)

見どころ① 自然の中のお散歩コース

今回私は、行きはPaula-Wessely-Weg(行き方②)、帰りはGspöttgraben(行き方③)を通った。

行きのPaula-Wessely-Wegは30分くらい小川とワイン畑の脇の緩やかな坂を登っていく。人通りも少なく、とても気持ちいい。

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Heiligenstadt(ハイリゲンシュタット)に有名な「ベートーヴェンの小道」と呼ばれる道があるが、そこよりも遥かに自然にあふれていて、ベートーヴェンの田園作曲気分を追いたいのであれば寧ろこちらの方が気分を味わえそう。

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帰りのGspöttgrabenは、やはり自然あふれる道なのだが、凄い急勾配で、上るのは辛そう。私は下りだったので、10分ほどで市街地の道に出た。

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見どころ② Lebensbaumkreis(生命の樹の輪)

40本の生命の木で構成されるLebensbaumkreis(生命の樹の輪)は、1年の期間を象徴している。

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それぞれの木は、私たちの星座と同じように、生まれた年代に応じて割り当てられていて、来場者は自分の命の木を見つけ、その木の物語を聞いたり、スピーカーから流れる情報でその木の特徴を知ることができる。

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私が行った日は週末だったので、週末や祝日に流れるという、40台のスピーカーから途切れ途切れにクラシック音楽が聞こえてきた。ここで爆音でクラシックを聴くのも楽しそう。

この輪っかの外側に木製円形劇場の客席が設置されていて、イースターの焚き火、パンプキン・フェスティバルなどの伝統的なイベントが開催されているそう(コロナ中はやっていないかも)。

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見どころ③ Sisi Kapelle(シシィ・チャペル)

シシィ・チャペルは、Lebensbaumkreis(生命の樹の輪)から少し道を下って行ったところに、木々に囲まれて建っている。

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エリザベートとフランツ・ヨーゼフの皇太子夫妻の結婚式の際に、カール・フライヘル・フォン・ソーテン男爵によって1854-56年頃建てられた。建築家ヨハン・A・ガルベンの設計により、ウィーン初のネオゴシック様式の建物が建設されたそう。
1第二次世界大戦中、シシィ・チャペルは大きな被害を受け、朽ち果ててしまっていた。戦後なんとか建物は取り壊しの危機から脱したが、資金不足のため、再建のプロジェクトは難航した。しかし2000年代に入って、やっと資金の目途が立ち、2006年に遂にリニューアルオープンしたということである。普段は中に入ることは出来ないのが残念。

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昔のアム ヒンメルの地図と手紙も展示してあった。

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おまけ 自分だけの誕生樹を見つける

公式ホームページに行くと、自分の誕生樹を教えてくれて、占いさながらに「あなたはこのような性格です」みたいな事から、誕生樹の特徴や学術的な説明まで詳しく書いてある。ドイツ語のみのサービスだがなかなか面白い内容なので是非。

https://www.himmel.at/lebensbaumkreis/ihr-lebensbaum/

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楽しみ方のコツと注意

ちょっとしたお弁当を作って持って行くか、公園内のレストラン(コロナ中はテイクアウトのみ)で少しつまむものを買って、ピクニックシートを広げて青空の下で食べると最高。シートなしでそのまま青草の上に寝転がって日向ぼっこをするも良し。

日曜のお天気の日でもそこまで人気もなく、遠く広がるウィーンの街と山を広々とした丘から望みつつ、チーズやサラミをつつくのはどうだろう。吹き抜ける風は爽やか且つきれい。週末のお散歩に、または観光名所続きでお疲れの方に、是非お勧めしたい。

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注意点としては、コロナ中レストランが閉まっていて、トイレが見つからなかったので、しっかり駅かどこかで先に済ませておくことをお勧めする。

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