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公募用原稿用紙設定のやりかた(1)Wordで「 20文字×20行」を設定

公募原稿づくりでお困りの方へ

 公募の文学賞に作品を出品するために原稿を書こうとしたが、「20文字×20行」の指定があり、それがワードではなかなかできずに困ってしまったという方はいませんか?

 そんな方たちのために、ワードで「20文字×20行」を簡単に設定する方法についてお教えします!

(1)いちばん簡単な設定方法─「原稿用紙設定」

おそらくもっとも簡単な設定方法がこれです。

ワードの【レイアウト】タブの中に【原稿用紙設定】があります。
そこを押してみてください。

「原稿用紙設定」というウインドが出てきます。
いちばん上を「マス目つき原稿用紙」、次を「20×20」「用紙サイズ」「A4」「印刷の向き」「横」「禁則処理を行う」はチェックなし「句読点のぶら下げを行う」はチェックを入れる、これで「OK」ボタンを押せばおしまいです。

画面に20文字×20行の緑色の原稿用紙が出てきてます。

さらに「ヘッダーとフッダー」のところの「ヘッダー」「ページ」にして、「配置」「左」にすれば、原稿用紙の左上にノンブル(ページ数)をつけることもできます。

緑の枠を消したいという方は、「罫線の色」を「白」にしてしまえば、枠はすべて消え、印刷するときのインク代も節約できます。

(2)難点─文字が小さい

これで満足できればそれで終わりです。
しかしやってみるとわかりますが、文字が小さいです。
文字は10.5ポイントで、これは変えられません。

これではやりにくい、という方のために、次に文字を大きくする方法をご紹介します。少し複雑になります。

(3)原稿用紙の文字サイズは変えることができる

【ファイル】⇒【その他】⇒【オプション】と進んで、【ワードのオプション】というウインドの中の【アドイン】を選んでください。

右側に「アドイン」というのがあります。
一番下が「管理  COM アドイン  設定」となっています。
この「設定」をクリックしてください。
すると「COM アドイン」というウインドが出てきます。
その中の「使用できるアドイン」の中にある「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」というところのチェックを外してください
そして「OK」ボタンを押すと原稿用紙の画面に戻ります。

すると、今度はそれまでとは違って、文字を選択したときに【ホーム】タブの文字サイズのところが変更できるようになっています。
たとえば書体が游明朝であるときは、文字を選択して19.5ポイントまでは大きくできます。
(19とか19.5とかは手入力で設定できます。20ポイントにすると崩れてしまいます)。
書体をMS明朝にすればさらに文字サイズを大きくすることができます。

(4)弱点─原稿用紙設定のボタンが消えてしまう

これでできたと思って、原稿用紙の枠線を消すために【レイアウト】タブを選ぶと、【原稿用紙設定】というボタンが消えてしまっていることに気づくでしょう。
先ほど「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」を「使用できるアドイン」から外してしまったためです。

復活させるためには先ほどと逆のことをやります。
【ファイル】⇒【その他】⇒【オプション】⇒【アドイン】と進んで「設定」ボタンをクリックしてください。
今度は「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」というところにチェックを入れて、「OK」ボタンを押します。
【原稿用紙設定】ボタンは復活しました。
文字サイズは変更することが可能なままです。
しかし、【原稿用紙設定】ボタンを押して「罫線の色」を「白」にして「OK」ボタンを押すと、再び文字サイズが変更できない状態に戻ってしまいます。

(5)使い方のポイント

【原稿用紙設定】を使って「20文字×20行」を設定し、文字サイズを変更するときは、【原稿用紙設定】の設定は1回で決めましょう。
そのうえでこれまでみたようにして、文字サイズが変えられるようにし、また【原稿用紙設定】ボタンを復活させておくのがいいと思います。
文字サイズを変えるだけならば自由にできます。

(6)簡単に設定する別の方法は

「アドイン」などというのが出てきた段階で嫌になってしまった方やこんなに設定を変えるのは怖いなという方もいることでしょう。そこで次に普通の設定方法で「20文字×20行」を設定する比較的簡単な方法をご紹介します。

つづく


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