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合気道とは水

1.合気道とは変幻自在の水

合気道は基本的に二人一組で技を行います。

型の通り技を行いますので、何をすべきか既に決まっています。

しかし、これが意外と難しかったりするんですね。

形は決まっていても、この通りやれば必ず上手く行く!!という方法は無いからです。

例えば、同じ技をAさんとBさんとやるのでは全然違います。

相手の体格や持ち方等、千変万化の世界です。

また、同じ人でも1本目と2本目は若干、持ち方が異なるかもしれません。

って考えると、合気道って結構、奥が深いんですよね。

なので、相手に応じて捌き方を柔軟に変えていく必要があるんですね。

これが、まさに主題の水になるということです。

2.容器によって自在に姿を変える

水は形を持ちません。

入る容器によって自由に姿を変えます。

ペットボトルなのか缶なのか、はたまた升なのか。

合気道も技をかける側は水になると良いと思います。

相手という容器に応じて姿形を変えます。

姿を変えるということは相手の反発を生みません。

俺はペットボトルに入りたいんだ!!姿を変えろ!!

って強要したら、相手は当然、反発しますよね。

以前、友達とファミレスで話していた時の話です。

私が話している時に、相手はボールペンをずっとクリックしてました。

そのボールペンはテーブル席に備え付けられてる物で、

注文紙にメニュー番号を記載するためのボールペンだったんです。

もちろん、相手に悪意は無く無意識にやってたんだと思います。

ただ、そのクリックが鳴りやまず、私も切れそうになりました(笑)。

その時に、この合気道の考えが、ふと頭をよぎりました。

怒る手前で、「そろそろ注文頼もうか!!」と相手を誘導して、その場を上手く治めました(笑)

友達も快諾して、注文表に記入し、同時にクリック音が鳴り止んだのです。

3.妥協ではなく調和の道へ

塩田剛三先生の言葉に

「命令をしてはいかん。威張ってはいかん。しかし、妥協してはいかん。調和すればいいんだ。」

という名言があります。

今回のボールペンの件は正に調和の道だったのかなと思います。

少し大げさですけどね(笑)

煩いから辞めろ!!と言っては、命令になります。

かと言って、それを我慢して不快な思いをし続けるのは妥協になってしまいます。

相手に不快な思いをさせずに、良い方向へ方向転換することが重要なんでしょうね。

とはいえ、中々、難しいですよねー。

このレベルならハードル低いですけど、これが仕事とか上司相手とかになると

抽象度は一層、高くなり難易度もグッと上がります。

だからこそ、合気道を通じて千変万化に対応できる訓練を積む必要があると思います。

そういう意味でも、合気道は今の現代に必要だと思っています。

今回は、合気道とは水という話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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