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芯を押さない

相手を崩す上で重要なことは、相手の芯を押さないことです。
※ここで言う、芯とは中心のことです。

相手の芯を押すと、相手はその力を頼りに踏ん張りがききます。
逆に言うと、その力を使って耐えることが出来てしまいます。

ですから、相手に抵抗させないためには、相手の芯を押さないことが非常に重要です。

では、相手の芯を押さずに崩すにはどうすれば良いのか?

ズバリ迂回です。

相手の芯を押さずに遠回りするようにするんです。

例えば、相手と手刀を交えたとします。

その相手を横に動かす場合、よくあるパターンがそのまま真横に押してしまうんですね。

そうすると、先述の通り、相手の芯を押すことになり、相手は容易に力の方向を察知することができ、容易に耐えることができます。

ですから、この場合は真横ではなく、相手の手刀が無い空間を押すイメージでやるんです。

イメージが難しい場合は、手刀一個分上くらいの場所を押すイメージです。

ここで重要なのは、飽くまでイメージです。

当然、無い場所を本当に押したら、相手との接点が無くなってしまいますから、崩す以前の話になってしまいます。

無い空間を押すイメージがなぜ大事なのか?

それは技を掛ける側が、接点を意識しなくなるからです。

ということは、技を受ける側も接点の情報がなくなるため、耐えようがありません。

技をかける以上は接点が必要です。

でないと、触れずに倒すとか、そっち方面に行ってしまいますからね(笑)

ただし、その接点を押して崩そうとすると、相手に反応されてしまいます。

そこが難しいポイントなんですよね。

ですから、相手の芯を押さずに迂回するという感覚が重要になってくるわけです。

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